東南アジアの海外インターンには、企業で営業やマーケティングを担当するものもあれば、チームで商品を考えて販売するものもあります。参加先によって、現地で経験できることはさまざまです。
行ってみたい国から探すのもよいですが、現地でどんな仕事をするのかも見てみてください。そのうえで、参加できる期間や必要な費用を比べると、候補を絞りやすくなります。
東南アジアの海外インターンではどんな仕事を経験できる?

海外インターンの仕事内容は、受入先によってさまざまです。東南アジアで参加先を探すときも、まずはどんな仕事を経験できるのか見てみましょう。
| 仕事・活動の種類 | 仕事内容の例 | こんなことを経験したい人に |
|---|---|---|
| 営業・営業サポート | お客さんへの連絡、提案資料の作成、商談の補助 | お客さんの話を聞き、商品やサービスを提案してみたい |
| マーケティング | 市場調査、SNSの運用、Web記事の制作、集客施策 | 誰にどう伝えれば興味を持ってもらえるか考えたい |
| 接客・顧客対応 | 飲食店での接客、語学学校の学生対応、問い合わせ対応 | お客さんと直接関わる仕事をしてみたい |
| IT・Web制作 | Webサイトの制作、プログラミング、ITサポート | 学んだ技術を仕事で使いたい、制作に関わりたい |
| 商品企画・販売 | 現地での調査、商品や価格の検討、販売、改善 | 自分たちで商品や売り方を考え、商売をしてみたい |
これは公開されている募集情報やプログラムをもとにした例です。特定の国だけでできる仕事を示したものではなく、同じ職種でも受入先によって担当する内容は異なります。
営業やマーケティング、接客、IT関連の募集例はINTERN KAIGAIの掲載案件、Webマーケティングや市場調査の例はVIETNAM CAMCOMの募集案内で確認できます。調査から商品販売まで取り組む例としては、サムライカレープロジェクトがあります。
すでに勉強していることを試したい人は、その知識を使える仕事から探してみてください。まだ興味のある業界が決まっていないなら、「お客さんと話す」「文章やサイトを作る」など、やってみたい作業から考えてもよいと思います。
職種名だけでなく、自分に任される仕事を確認する

気になる仕事が見つかったら、次は担当する範囲を確認します。例えば、同じ「マーケティング」でも、決められた内容をSNSに投稿する仕事と、投稿内容から考えて反応を分析する仕事では、取り組むことが違います。
募集先には、「参加したら、一日の中でどんな仕事をしますか」と聞いてみてください。具体的な答えがあると、自分が働く様子を想像しやすくなります。
さらに確認したいのが、仕事を教えてくれる人と、結果を振り返る機会です。未経験であれば特に、最初にどんな説明や研修があるのか、困ったときに誰に相談するのかを知っておきましょう。
また、企業や団体に配属される形と、参加者同士でチームを組んで課題に取り組む形があります。企業の日々の仕事を経験したいのか、自分たちで企画して実行したいのかによっても、選ぶ候補は変わります。
僕なら、自分で考えて動く場面がどのくらいあるかを見ます。企画を提案して終わるのか、実行して結果を確かめるところまで担当できるのか。募集名だけでは分からない部分なので、申し込む前に聞いてみてください。
費用は参加費ではなく渡航・滞在を含む総額で比べる

「東南アジアなら安く行けそう」と考えている人もいると思います。ただ、海外インターンに必要な金額は、国だけでは決まりません。滞在期間や住む場所、料金に含まれるサポートによっても変わります。
候補が見つかったら、次の費用を一度書き出してみてください。
| 費用の項目 | 確認すること |
|---|---|
| 参加費・紹介料 | 研修、受入先の紹介、現地サポートなど、何が含まれるか |
| 航空券 | 往復運賃に加え、荷物や変更にかかる料金 |
| 宿泊費 | 参加費に含まれるか。別なら家賃や保証金はいくらか |
| 食費・現地交通費・通信費 | 滞在中に自分で支払う範囲 |
| 海外旅行保険 | 活動内容に合う補償と、滞在期間分の保険料 |
| ビザなどの手続き費用 | 自分の活動に必要な手続きと、その取得費用 |
例えば、INTERN KAIGAIの料金ページでは、2〜3か月の短期プランが158,000円、3か月以上の長期プランが198,000円と案内されています。いずれも税込で、渡航費・滞在費・海外旅行保険料などは別です。
一方、サムライカレーでは研修生の宿泊を無償で提供していますが、航空券、ビザ代、食費などは別にかかります。参加費と日程は最新の募集案内で確認してください。
このように、表示されている参加費が近くても、最終的に必要な金額は変わります。日数と、含まれる費用をそろえて比べましょう。
費用の内訳は、海外インターンの費用相場と参加費以外にかかるお金でも詳しく紹介しています。
出典:INTERN KAIGAIの料金案内/サムライカレーの価格と申込方法
東南アジアを選ぶメリットと、国選びのポイント

ビジネスに興味がある人には、現地の買い物やサービスの変化に触れられるおもしろさもあります。東南アジアではECの普及などによって消費市場が変化しており、販売やマーケティングの仕事を通じて、何が求められ、どんな売り方が使われているかを知る機会があります。
例えば、日本の商品を現地に紹介する仕事なら、日本での人気や知名度が、そのまま購入につながるとは限りません。現地のお客さんの反応を見ながら、商品の伝え方や売り方を考える。こうした経験は、日本と東南アジアのビジネスのつながりを知るきっかけにもなります。
ただし、同じ東南アジアでも、仕事内容や生活環境は参加先によって違います。行きたい国が決まっている人は、その国に希望する仕事の募集があるかを確認しましょう。国が決まっていない人は、興味のある仕事を先に見つけ、その勤務地を比較すると選びやすくなります。
候補が絞れたら、職場で使う言語、滞在先、通勤方法、生活費まで確認してください。「東南アジアだから安い」「この国なら英語だけで働ける」と決めず、実際の募集条件と現地での暮らしを合わせて選びましょう。
期間・語学・現地サポートが自分の条件に合うかを見る

興味のある仕事が見つかっても、参加期間や応募条件が合わないことがあります。申し込む前に、大学の予定や自分の語学力と照らし合わせておきましょう。
春休み・夏休みに行くなら最低参加期間を確認する
休暇中に参加したい人は、まず「何週間から受け入れているか」を確認してください。仕事に慣れる時間を含め、数か月以上の参加を条件にしている募集もあります。
一方、2週間程度で調査や販売に取り組むように組まれた教育プログラムもあります。長い方がよい、短いから内容が薄い、と日数だけで決める必要はありません。
見たいのは、滞在中のスケジュールです。説明や見学だけでなく、実際の仕事や活動に何日使えるのかを確認しましょう。事前研修や帰国後の報告会がある場合は、その日程も必要です。
期間で迷う人は、海外インターンは何週間行けばいい?目的と予定から期間を決める方法も参考にしてください。
英語は応募条件と実際に使う場面を分けて考える
英語が苦手だからといって、すべての海外インターンを諦める必要はありません。ただし、「語学力不問」と書かれていても、現地で会話をしなくてよいという意味ではありません。
誰に仕事を教わるのか、お客さんと何語で話すのか、困ったときに日本語で相談できるのか。このあたりを確認しておくと、準備することが見えてきます。
応募条件に語学スコアや面接がある場合は、準備にかかる時間も考えておきましょう。英語に不安があれば、英語ができなくても海外インターンはできる?も参考にしてください。
初海外・一人参加なら現地で相談できる相手を確認する
「現地サポートあり」という案内も、内容まで見ておきたいところです。住居の紹介だけなのか、体調不良や仕事上の困りごとにも相談できるのかで違います。
出発前に、到着後の移動方法、滞在先、緊急連絡先を確認しておきましょう。一人で参加する場合は、個別に企業へ配属されるのか、ほかの参加者とチームで活動するのかも知っておくと安心です。
主催者をどう確認すればよいか迷ったら、海外プログラムの主催会社を見極めるための確認ポイントをご覧ください。
現地で商売をしてみたい人にはサムライカレーという選択肢

東南アジアで「自分たちで考えたものが売れるか、試してみたい」という人には、サムライカレープロジェクトも候補になります。カンボジアやタイで、複数名のチームを組んで取り組む実践型ビジネス教育です。
現地の人に話を聞き、何が売れそうかを考えるところから始めます。商品や販売方法を決めたら、実際にお客さんに買ってもらい、その反応を見て改善します。
販売では、売上だけでなく、仕入れなどにかかる費用も考えます。売れても費用がかかりすぎれば、利益は残りません。自分たちの判断が売上や利益にどうつながるかを考え、結果を受け止める。その意味で、収益責任を伴う体験です。
例えば、なかなか売れないときに、商品を変えるのか、値段を変えるのか、声のかけ方を変えるのか。話し合って方法を変え、その後の結果も確かめます。
最後には成果発表会を行い、何を調べ、何を試し、どのような結果になったかを整理します。チームの結果に加え、自分が担当したことも振り返ってもらいます。
企業の一員として継続的に働きたい人には、企業配属型のインターンが合うと思います。一方、短期間でも調査から販売、改善までを経験したい人は、サムライカレーの活動内容を見てみてください。
開催地・日程・参加費は、公式サイトの募集案内で確認できます。
やってみたい仕事と参加条件から候補を絞ろう

海外インターンを探していて気になる仕事が見つかったら、「具体的には何を担当するのか」を確認してみてください。募集ページだけでは分からないことも、主催者に聞くと判断しやすくなります。
気になる募集を2〜3件見つけたら、仕事内容、参加期間、総費用、語学条件、現地サポートを並べてみましょう。どれもよさそうに見えていた候補の違いが、具体的に分かってきます。
まだ何をしたいか決まらないなら、「お客さんと話してみたい」「Webの仕事をしてみたい」「商品を作って売ってみたい」くらいからで大丈夫です。自分がやってみたいと思える仕事があるか、まずはそこから探してみてください。


