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ガクチカのNG例と良い例の違い|伝わらない文章を評価されやすく直す方法

2026 5/29
就活のリアル
2026年5月29日
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ガクチカのNG例を調べている人は、自分の文章のどこが伝わりにくいのか、どう直せばよいのかを知りたいはずです。ガクチカで見られるのは、経験の珍しさよりも、課題に気づき、自分で考えて動き、何を変えたかです。この記事では、よくあるNG例と良い例の違いを整理しながら、伝わりにくい文章を評価されやすい形に直す方法を解説します。

目次

ガクチカのNG例に共通するのは「経験が弱いこと」ではなく「伝え方が浅いこと」

ガクチカが伝わりにくい原因は、経験そのものが特別ではないからとは限りません。アルバイト、部活、サークル、ボランティアなどの身近な経験でも、書き方によって評価される内容に変わります。

採用担当者が見ているのは、「すごい経験をしたか」だけではありません。その経験の中で、何に気づき、どのように考え、どんな行動を選んだのかが見られています。

たとえば、「接客を頑張りました」と書くだけでは、本人の工夫が伝わりません。一方で、来店客の反応を見て声かけを変えたことまで書けば、考えて行動した過程が見えます。

NGになりやすいガクチカは、努力した事実だけで終わっていることが多いです。課題、判断、行動、変化のどれかが抜けると、読み手はその人らしさを判断しにくくなります。

つまり、ガクチカで直すべきなのは、経験を大きく見せることではありません。自分がどの場面で何を考え、どう動いたのかを、読み手が追える形に整理することです。

よくあるガクチカのNG例と良い例の違い

ガクチカのNG例は、文章の見た目が悪いというより、読み手が知りたい情報が抜けている状態です。ここでは、よくある書き方と修正の方向を比べながら、どこを直せば伝わりやすくなるのかを整理します。

NGになりやすい書き方良い例に近づける視点
頑張ったことだけを書く何を考えて行動したのかを書く
課題があいまい何が問題だったのかを具体的にする
チーム全体の話で終わる自分の役割と判断を分けて書く
結果だけを強調する結果までの改善過程を書く
学びが抽象的次の行動や仕事へのつながりを書く

頑張ったことだけを書いているガクチカ

「アルバイトを3年間続けました」「部活で練習を頑張りました」という書き方は、経験の事実は伝わります。ですが、それだけでは本人が何を考えて動いたのかまでは見えません。

継続したこと自体は悪くありません。問題は、その期間の中でどんな場面に向き合い、どのように行動を変えたのかが書かれていないことです。

たとえば、接客のアルバイトなら、忙しい時間帯に何が起きていたのかを入れる必要があります。注文の聞き間違いが多かったのか、待ち時間への不満が出ていたのかで、書くべき行動は変わります。

「頑張った」ではなく「何を見て、どこを変えたか」を書きます。努力量ではなく、行動の中身が見える文章にすることが大切です。

課題があいまいで行動の理由が見えないガクチカ

「売上を上げるために工夫しました」という文章は、一見すると前向きに見えます。ですが、どのような問題があったのかが分からないため、行動の理由が伝わりにくくなります。

課題とは、ただ大変だったことではありません。変える必要があった状態や、放置すると困る状況のことです。ここが具体的になると、行動に説得力が出ます。

たとえば、「売上が低かった」だけでは少し足りません。平日の来店数が少なかったのか、声をかけても立ち止まってもらえなかったのかで、取るべき行動は違います。

良い例では、課題と行動をつなげます。「若い客層が商品を見ずに通り過ぎていたため、声かけの内容を価格ではなく使い方に変えた」のように書くと、判断の流れが見えます。

自分の役割が分からず、チームの話で終わるガクチカ

チームで取り組んだ経験を書くときは、「私たちは頑張りました」で終わらないように注意が必要です。チーム全体の成果だけでは、自分がどこで関わったのかが見えません。

リーダーである必要はありません。担当した役割の中で、何を観察し、どんな提案や行動をしたのかが書ければ、自分の動きは伝わります。

たとえば、販売活動なら「チームで売上向上に取り組みました」だけでは不十分です。呼び込みを担当したのか、商品説明を変えたのか、記録を見て改善案を出したのかで評価される点は変わります。

良い例にするなら、チームの成果と自分の行動を分けて書きます。全体の結果を説明したあとに、自分が担った役割と判断を入れると、読み手が人物像をつかみやすくなります。

結果だけを強調して、改善の過程が抜けているガクチカ

「売上を伸ばしました」「大会で入賞しました」といった結果は、ガクチカの材料になります。ただし、結果だけを強く書いても、そこまでの過程がなければ再現性は伝わりません。

採用担当者が知りたいのは、結果の大きさだけではありません。うまくいかない状態から、何を試し、どのように変えていったのかという流れです。

数字がある場合でも、前後の変化を書かないと印象だけで終わります。数字がない場合でも、行動後にミスが減った、声をかけられる回数が増えたなど、状態の変化を書くことはできます。

良い例では、結果の前に改善の過程を入れます。最初の方法でうまくいかなかった点、次に変えた点、その後の反応を順に書くと、考えて動いた経験として伝わります。

学びが抽象的で、仕事へのつながりが見えないガクチカ

「コミュニケーション力を学びました」「主体性が身につきました」という締め方は、よく使われます。ですが、そのままだと他の学生の文章と差が出にくくなります。

学びは、きれいな言葉にまとめるだけでは弱くなります。どの行動を通じてそう考えたのか、次にどう活かせるのかまで書く必要があります。

たとえば、「相手に合わせて伝え方を変える大切さを学んだ」だけでは、まだ抽象的です。相手の反応を見て説明の順番を変えた経験まで書くと、学びの根拠が見えます。

良い例では、学びを仕事の場面につなげます。「相手の状況を見て伝え方を変える姿勢を、入社後の顧客対応にも活かしたい」のように、行動として想像できる形にするのが自然です。

ガクチカを修正するときは「課題・判断・行動・変化」に分けて考える

ガクチカを直すときは、最初からきれいな文章にしようとしないほうが整理しやすくなります。まずは、経験を「課題・判断・行動・変化」に分けて考えることが大切です。

多くのNG例は、どこかの要素が抜けています。課題がないと行動の理由が見えず、判断がないと自分で考えたことが伝わりません。行動だけを書いても、変化がなければ読み手は結果を判断しにくくなります。

修正する要素確認すること文章に入れる内容
課題何がうまくいっていなかったか困っていた状況や変える必要があった点
判断なぜその行動を選んだか観察したこと、考えた理由、仮説
行動自分が何をしたか工夫したこと、担当したこと、変えたこと
変化行動後に何が変わったか反応、結果、周囲の変化、改善点
学び次にどう活かせるか仕事や今後の行動につながる考え方

たとえば、アルバイトで接客を頑張った経験を書く場合、そのままでは努力の説明で終わりやすくなります。そこで、混雑時に注文ミスが増えていた、初めて来たお客様が商品を選びにくそうだったなど、まず状況を具体的にします。

次に、その状況を見て何を考えたのかを入れます。声かけの回数を増やすだけではなく、先に人気商品を説明したほうが選びやすいと判断した、という流れがあると行動の理由が伝わります。

行動を書くときは、「工夫しました」で止めないことが大切です。説明の順番を変えた、注文前に確認の一言を入れた、混雑する時間帯だけ役割分担を変えたなど、読み手が場面を想像できる書き方にします。

最後に、行動後の変化を書きます。売上のような数字がなくても、聞き返される回数が減った、待ち時間への不満が少なくなった、後輩も同じ方法を使うようになったなど、変化は十分に材料になります。

このように分けると、ガクチカは無理に大きく見せなくても書きやすくなります。大切なのは、経験を立派に飾ることではなく、自分が何を見て、どう考え、どこを変えたのかを順番に伝えることです。

修正前後で見るガクチカの書き換え例

ここでは、よくあるガクチカを修正前後で比べます。大切なのは、言葉を変えることではありません。課題、判断、行動、変化が読み手に伝わるように、情報の出し方を変えることです。

アルバイト経験の修正例

修正前の文章では、「接客を頑張った」という事実は伝わります。ですが、どのような状況で、何を考えて行動したのかが見えにくくなっています。

私は飲食店のアルバイトで接客に力を入れました。お客様に明るく対応し、笑顔を意識することで、店舗に貢献しました。

私は飲食店のアルバイトで、混雑時に注文確認のミスが増えていることに気づきました。そこで、注文を受けた直後に内容を復唱し、迷っているお客様には先に人気商品を伝えるようにしました。その結果、聞き返しや確認の回数が減り、忙しい時間帯でも落ち着いて対応できるようになりました。

修正後では、「明るく対応した」という印象の話ではなく、店舗で起きていた問題を先に示しています。そのうえで、自分が変えた行動と、その後の変化まで書いているため、読み手が場面を想像しやすくなります。

活経験の修正例

部活のガクチカでは、練習量や継続年数だけを書いてしまうことがあります。努力したことは伝わりますが、自分の役割や工夫が抜けると、他の学生との差が出にくくなります。

私は大学のサッカー部で練習に打ち込みました。試合に出るために自主練習を続け、最後まで諦めずに努力しました。

私は大学のサッカー部で、途中出場が多い立場でした。限られた時間で結果を出すには、体力だけでなく相手の守備を観察する力が必要だと考えました。そこで、試合中は相手の疲れや動きの癖を記録し、自主練習では短い時間で動き出す練習を増やしました。その結果、後半から出場する場面で得点に関わる動きが増えました。

修正後では、「諦めずに努力した」だけで終わらせていません。自分の立場を理解し、その立場で何を変えたのかを書いているため、考えて行動した経験として伝わります。

ボランティア経験の修正例

ボランティア経験は、「参加しました」「人の役に立ちました」で終わると弱く見えやすいです。活動そのものではなく、現場で何に気づき、どう関わり方を変えたのかを書く必要があります。

私は地域の清掃ボランティアに参加しました。地域の方と協力しながら活動し、人の役に立つ喜びを学びました。

私は地域の清掃ボランティアで、参加者によって作業量に差が出ていることに気づきました。初めて参加した人ほど、どこを担当すればよいか分からず動き出しが遅れていました。そこで、集合時に担当エリアと作業内容を簡単に共有する提案をしました。その後は作業の偏りが減り、初参加の人も動きやすくなりました。

修正後では、活動への参加ではなく、活動中に見えた課題を中心にしています。小さな改善でも、自分で気づいて動いたことが分かれば、ガクチカとしての説得力は上がります。

海外経験の修正例

海外経験は目を引きやすい一方で、「視野が広がった」だけで終わると抽象的になります。どの場面で考え方が変わり、どんな行動につながったのかまで書く必要があります。

私は海外研修に参加し、日本とは違う文化に触れました。現地の人と交流する中で視野が広がり、積極的に行動する大切さを学びました。

私は海外研修で、現地の人に商品を説明する活動に参加しました。最初は日本で考えた説明をそのまま使いましたが、相手の反応が薄く、内容が伝わっていないことに気づきました。そこで、商品の特徴を先に話すのではなく、相手の生活場面に合わせて使い方から説明するように変えました。その結果、立ち止まって話を聞いてもらえる回数が増えました。

修正後では、海外に行った事実よりも、現地で反応を見て行動を変えた点が中心になっています。海外経験は珍しさではなく、違う環境でどう考えて動いたかまで書くと伝わりやすくなります。

書き換えで見るべきポイント

修正後の文章に共通しているのは、経験を大きく見せていないことです。どの例でも、身近な場面の中で課題を見つけ、自分なりに判断し、行動を変えた流れを入れています。

ガクチカを直すときは、まず「頑張った」「学んだ」「貢献した」という言葉を一度外してみると整理しやすくなります。その代わりに、実際に見た状況、考えた理由、変えた行動を書き出すと、読み手に伝わる内容へ近づきます。

書き方を直しても弱い場合は、経験の中身を見直す必要がある

ガクチカは、文章を整えるだけで良くなる場合があります。一方で、何度直しても内容が薄く見える場合は、書き方ではなく経験の中身に原因があるかもしれません。

たとえば、活動に参加しただけで、自分で判断した場面がほとんどない場合です。任された作業をこなしただけでは、課題を見つけて動いた経験として書きにくくなります。

もちろん、受け身の経験がすべて悪いわけではありません。ただし、ガクチカでは「その場にいたこと」よりも、「その場で何を見て、どう動いたか」が伝わる必要があります。

見直すときは、まず自分の経験に次のような場面があるか確認してみてください。

確認すること見直すポイント
自分で気づいた課題があるか誰かに言われる前に気づいたことがあるか
行動を変えた場面があるかいつも通りではなく、工夫したことがあるか
結果を見て改善したか一度やって終わりではなく、次の行動を変えたか
自分の役割が説明できるかチームの中で何を担当したか言えるか
相手の反応を見て動いたか自分本位ではなく、相手に合わせた行動があるか

この表を見ても具体的な場面が出てこない場合は、経験そのものを増やすことも考えたほうがよいです。特に、相手の反応を見ながら行動を変える経験は、ガクチカの材料になりやすくなります。

たとえば、実際に商品を売る場では、思った通りにいかない場面が出てきます。声をかけても立ち止まってもらえない、説明しても伝わらない、売れると思った商品が選ばれないこともあります。

そのような場面では、ただ頑張るだけでは結果が変わりません。相手の反応を見て、声のかけ方、見せ方、説明の順番、チーム内の役割分担を変える必要があります。

サムライカレープロジェクトのように、海外で実際に商売を体験するプログラムでは、このような課題が見えやすくなります。現地で商品を売り、売上を意識しながら、チームで仮説を立てて改善するためです。

サムライカレー説明会1プログラムの内容紹介

ただし、参加した事実だけを書けば強いガクチカになるわけではありません。大切なのは、現地で何に気づき、どのように考え、どんな行動に変えたのかを自分の言葉で説明できることです。

書き方を直しても弱いと感じる場合は、文章を飾るよりも、経験の中に「考えて動いた場面」があるかを見直してみてください。そこが見つかると、ガクチカは例文に頼らなくても書きやすくなります。

就活のリアル
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この記事を書いた人

森山たつをのアバター 森山たつを

サムライカレー主催者。(株)スパイスアップ・アカデミア代表取締役。青森県教育改革有識者会議常任委員を務める傍ら、年に10以上の大学で講義を行っている。早稲田大学理工学部卒。日本オラクル、日産自動車などを経て、海外で就職する方法を教授する作家活動を行う。著書に「セカ就!(朝日出版社)など4冊。
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