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総合型選抜はいつから準備すればいい?高1・高2・高3でやることを解説

2026 10/13
コラム
2026年10月13日
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総合型選抜の準備は、高校2年生までに始められると余裕があります。ただし、高1から志望理由書を書いたり、面接練習をしたりする必要はありません。

高1は興味のあることを増やす時期、高2は大学や学部を調べながら経験を深める時期、高3は出願に向けて形にする時期です。

高3になってから総合型選抜を考え始めた人も、まだできることはあります。まずは志望校の条件を確認し、残された時間で何を優先するか決めましょう。

この記事では、高1・高2・高3で準備することと、高3から総合型選抜を検討する場合の進め方を順番に解説します。

目次

総合型選抜の準備は高校2年生までに始めると進めやすい

総合型選抜を受ける可能性があるなら、高校2年生までに少しずつ準備を始めるのがおすすめです。

とはいえ、高2から入試対策を詰め込むという話ではありません。大学で学びたいことを探したり、学校内外の活動に参加したり、自分が考えたことをメモしたりするところから始めます。

総合型選抜では、大学ごとに選考方法が違います。志望理由書や活動報告書だけでなく、小論文、面接、プレゼンテーション、口頭試問、学力試験などが行われる場合もあります。

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜で面接による評価を行うことが示されています。面接には、集団討論やプレゼンテーション、口頭試問なども含まれます。必要な準備は大学によって変わるため、受験する年度の募集要項を必ず確認してください。

参考:令和9年度大学入学者選抜実施要項|文部科学省

学年ごとの大まかな考え方は次のとおりです。

時期主に取り組むこと
高1学校の勉強を続けながら、興味のある分野を広げる
高2前半大学や学部を調べ、学校内外で経験を増やす
高2後半経験を振り返り、学びたいこととのつながりを考える
高3春志望校を絞り、出願条件と選考方法を確認する
高3春〜夏志望理由書、小論文、面接などの対策を進める
出願前書類の推敲と必要書類の最終確認を行う

早く始めればよいというより、学年に合った準備をすることが大切です。

高1は受験対策より興味のあることを増やす

高1の段階では、志望大学や将来の仕事まで決まっていなくても問題ありません。

まず大切にしたいのは、学校の勉強です。総合型選抜でも、評定や履修科目、基礎学力を確認する大学があります。「学力試験が少ない入試だから、学校の成績は関係ない」と考えない方がよいでしょう。

そのうえで、授業や部活動、学校行事などを通して、自分が気になったことを残しておきます。

たとえば、文化祭の模擬店で思ったより商品が売れなかったとします。そこで「どうすれば売れるのだろう」と考えたなら、経営やマーケティングへの関心につながるかもしれません。

海外ニュースを見て、日本との違いが気になったのであれば、国際関係や地域研究を知るきっかけになります。

高1で必要なのは、入試に使えそうな経歴を集めることではありません。自分が何に引っかかり、もう少し知りたいと思ったのかを見逃さないことです。

スマートフォンのメモでもよいので、気になったことや自分で工夫したことを書き残しておくと、あとで振り返りやすくなります。

高2は大学を調べながら自分で動く経験を増やす

高2になったら、大学名だけでなく、学部や授業内容まで少しずつ調べていきます。

同じ経営学部でも、マーケティングを深く学べる大学もあれば、会計や国際ビジネスに力を入れている大学もあります。オープンキャンパスや大学の公式サイトを見て、「どの授業が気になるか」を比べてみてください。

同時に、自分で考えて動く経験も増やしていきます。

部活動、探究学習、文化祭、委員会、アルバイト、地域活動など、場所はどこでも構いません。大切なのは、有名な活動へ参加することではなく、自分に役割があることです。

僕は、「総合型選抜で使えそうだから、この活動をやろう」という順番は、あまりおすすめしていません。

本人が興味を持てない活動へ参加しても、話せるのは日程や作業内容だけになりがちです。それよりも、自分が気になるテーマを選び、うまくいかなかったところまで含めて考えた経験の方が、本人の言葉で話せます。

これから学校外の活動を選ぶなら、次の点を見てください。

  • 説明を聞くだけでなく、自分が担当する仕事があるか
  • 誰かと相談しながら進める場面があるか
  • 一度試したあとに、結果を見てやり直せるか
  • 最後に自分の行動を振り返る機会があるか

活動の種類を知りたい場合は、総合型選抜の課外活動には何がある?主な種類と選び方を解説も参考にしてください。

高3は志望校を絞って出願準備を進める

高3では、興味のある大学を眺める段階から、実際に出願する大学を決める段階へ移ります。

最初に確認するのは、志望理由書の書き方ではありません。志望校の募集要項とアドミッション・ポリシーです。

次の項目を一つずつ確認してください。

  • 出願資格を満たしているか
  • 評定や資格の条件があるか
  • どのような書類を提出するのか
  • 小論文や面接があるか
  • 専願か併願か
  • 出願期間と試験日はいつか
  • 合格した場合の入学手続きはいつか

ここを確認しないまま対策を始めると、必要のない資格を取ろうとしたり、提出しない書類を作り込んだりすることがあります。

条件を確認したら、これまでの経験を振り返ります。部活動や探究学習などを時系列で書き出し、任されたこと、困ったこと、自分で変えたことを整理してみましょう。

そのあとに、経験と大学で学びたいことをつなげます。

「海外研修に参加したから国際系学部へ行きたい」だけでは、まだ話が飛んでいます。現地で何を見て、どんな疑問を持ち、それを大学でどう学びたいのかまで考える必要があります。

志望理由書、小論文、面接は別々の対策に見えますが、土台にあるのは同じです。自分が経験したことと、大学で学びたいことを自分の言葉で説明できる状態を目指します。

高3から始めるなら新しい実績を急いで作らない

高3になってから総合型選抜を考え始めると、「今から実績を作らないと間に合わない」と焦るかもしれません。

しかし、短期間に複数の活動へ参加しても、それぞれの経験が浅くなる可能性が高いです。まずは高校生活を振り返り、すでに持っている材料を探してください。

部活動で後輩の練習を手伝った、文化祭で予算を管理した、アルバイトで作業手順を変えたなど、自分では実績と思っていなかった経験が見つかることもあります。

過去の経験を書き出したら、志望校の条件と照らし合わせます。そのうえで不足している準備を絞りましょう。

時間が限られている場合の優先順位は、次のとおりです。

  1. 出願資格と締切を確認する
  2. 提出書類と選考方法を確認する
  3. これまでの経験を整理する
  4. 志望理由を固める
  5. 必要な小論文や面接の対策を行う

新しい活動を始めるとしても、「短期間で実績になりそうか」だけで選ばないでください。自分の関心とつながっており、出願までに考えを深められる活動かどうかを見ます。

活動実績の探し方は、総合型選抜の活動実績は何が使える?目立つ実績がない場合の考え方で詳しく紹介しています。

保護者は予定を決める前に本人の考えを聞く

お子さんが総合型選抜を考え始めると、保護者としては、「早く準備させた方がよいのでは」「何か活動へ参加させた方がよいのでは」と心配になると思います。

ただ、保護者が先に大学や活動を決めてしまうと、本人が志望理由を説明できなくなることがあります。

まずは、次のようなことを聞いてみてください。

  • 最近、学校で面白かった授業はあるか
  • 授業以外で時間を使っていることは何か
  • うまくいかなかったけれど、工夫した経験はあるか
  • 大学で一度やってみたいことはあるか
  • 気になる仕事や社会問題はあるか

答えがすぐに出なくても問題ありません。「将来何になりたいのか」といきなり聞くより、身近な経験から話した方が考えやすくなります。

学校外のプログラムを検討する場合は、本人が担当すること、活動中の支援、安全管理、費用の範囲まで親子で確認しましょう。

まずは今週、親子で一つだけ始めてみる

総合型選抜の準備は、早く始めた人が書類をたくさん作る競争ではありません。

高1なら、気になった授業や出来事を一つメモする。高2なら、興味のある大学の授業を一つ調べる。高3なら、志望校の募集要項を開いて出願条件を確認する。まずは、そこからで十分です。

もし「学びたいことがまだ分からない」「学校の外で何かやってみたい」と感じているなら、見学して終わる活動だけでなく、自分で判断する仕事がある活動も探してみてください。

サムライカレーでは、複数名のチームで現地を調査し、商品を考え、実際にお客さまへ販売します。売れなければ理由を考え、販売方法を変えてもう一度試します。最後は、結果と自分たちの行動を成果発表会で振り返ります。

海外へ行った事実を作るためのプログラムではありません。知らない場所で実際に商売をしてみることで、自分が面白いと思うことや、思うようにできなかったことを見つける時間です。

参加するかどうかをすぐに決める必要はありません。まずは親子で高校生プログラムの活動内容を見ながら、「この中で自分がやってみたい仕事はあるか」を話してみてください。その答えも、進路を考える小さな手がかりになります。

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この記事を書いた人

森山たつをのアバター 森山たつを

サムライカレー主催者。(株)スパイスアップ・アカデミア代表取締役。青森県教育改革有識者会議常任委員を務める傍ら、年に10以上の大学で講義を行っている。早稲田大学理工学部卒。日本オラクル、日産自動車などを経て、海外で就職する方法を教授する作家活動を行う。著書に「セカ就!(朝日出版社)など4冊。
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