2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編) 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) サムライズたちが「知る」研修をやっている裏で、レシピ担当は、プノンペン市内の市場を歩き回っていました。 街には、数件のスーパーマーケットもあるのですが、一般の人たちが野菜を買うのは市場が多い。もちろん値段も市場の方が格段に安いということで、市場を中心にお買い物です。 トマト、ピーマン、にんじん、ナス、オクラ…など、日本で見慣れた野菜が並んでおり、野菜を買うのに苦労はありません。が、ひとつ困難が…。
「スパイスが手に入らない…。」 レシピ担当のとまこさんは、インドや東南アジアに行って、どの土地でどんな食材が入るか頭に入っています。その知識を踏まえて、現地で手に入るものを踏まえて、日本でいくつか試作品もつくっており、その食材を調達していたのですが… 「どこにもスパイスが売っていない…。それどころか、スパイスの名前にあたるクメール語がないみたい…。」 仮説ですが、カンボジアでは2-30年前にポルポトによる大虐殺が起こりました。自国の知識人を片っ端から粛正するという悲惨な時代。自国民の3割以上を殺したともいわれています。 この時に、様々な食文化も破壊された可能性があり、その名残が、東南アジアならどこにでもあるスパイス文化の欠落に繋がっているのかも知れません。
などと途方に暮れていてもカレーは作れません。 失われた時は戻ってこない。過ぎてゆく日々を踏みしめて僕らはゆくのだ。 と、いうわけで、見つからなければ人に聞くしかない! そして、スパイスといえば、インド!世界中にはインド人がいる! というわけで、市場で会ったインド人に話を聞いてみると、 「あー。俺の友達がやってるスパイス屋があるよ!」 問題解決! まだまだインターネットに情報が少ないカンボジア。もちろん、Amazonや楽天なんかはありません。そんな街では思いもよらない困難にぶち当たることは多いです。 でも、案ずるより産むが易し。行動をすることで、道は拓けるのです。 同時並行で、鍋を買い、炊飯器を買い、ぼろくなっていたコンロも新調! ちなみに、炊飯器3000円、コンロ6000円とお値段は激安です。 5日間、走りながら考え続けているのですが、 「日本と野菜の味が違うから、同じレシピじゃ全然違う食べ物になる!」 「もっと、日本風の味がいい!」 次々と降りかかる困難や無茶振り! しかし、それを軽やかにこなすレシピ担当。 そして、「知る」研修終了後、試作品を次々と作るサムライズ。 試食会の前日、なんとか納得のいく味のカレーができました。 「で、これってどうやって100人前つくるの?」 だいじょうぶか!?明日の100人試食会!? 2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編) 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) 本連載は、毎週1回更新されます。 3-2 は7/6(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。