YIさん(中学3年で参加)
当時、中学3年生で、日本の高校に行くのか、それ以外の進路にするのかを迷っていたため、何か新しい事に挑戦したいと思っていました。選択肢として海外進学も考えていたため、カンボジアで新しい事に挑戦するという子のプログラムは魅力的でした。
参加する前は、カンボジアという国に対して地雷や治安の悪さ、怖さ、発展途上といったネガティブな印象を抱いていました。
しかし、実際に参加してみると、普通に都会で、自分たちと同じようにショッピングやフェスを楽しむ若者がたくさんいました。
私たちは、12月31日に開催される年越しフェスの開場で販売を行いました。
まずは、カンボジア人学生にヒアリングをしたり、フェス会場の調査をすることで、ニーズや文化に合わせた商品を作り上げました。
その中で、「カラフルミルクかき氷」と「生春巻き風ケバブ」という2つのメニューを考案し、販売を行いました。販売の際には、現地の気候や文化的な違いに直面し、それを乗り越えるために様々な工夫と努力が必要でした。
例えば、カンボジアの暑さの中で氷が溶ける問題を解決するために、牛乳やイチゴミルクを凍らせる方法を取り入れたり、クーラーボックスを活用したりしました。また、売上不足に直面した際には、「3個で1ドル」「9個で2ドル」といった割引キャンペーンを即座に実施し、全ての商品を完売することに成功しました。
その結果、プログラム全体で300ドル以上の売上を達成しました。この経験を通じて、私は困難な状況でも柔軟に対応する力やチームで協力して課題を乗り越える力を身につけました。また、マーケティングの基礎を実践で学ぶことができ、顧客のニーズに合わせた商品開発や販売戦略の重要性を理解しました。さらに、初対面の人々と積極的にコミュニケーションを取る中で、語学力や自信も大きく向上しました。
この経験は、私の視野を広げるとともに、日本の当たり前を相対化し、異文化を理解する視点を養うことができました。
そして、海外の高校・大学に進学することになる、ひとつのきっかけになりました。