- 基本情報
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田中さん
大学1年で参加
私は、日本に住んでいるため、カンボジアで物を売るという体験はまったく想像がつきませんでしたが、その未知の体験に魅力を感じ、挑戦してみたいと思ったのがサムライカレーに参加しようとした理由です。
また、カンボジアがどんな国で、どのような文化や日常が広がっているのかを自分の目で確かめたいという好奇心もありました。
参加する前は、小学校で学んだ印象が強く、カンボジアは地雷が埋まっていたり危険な場所が多いというイメージがありました。
しかし、実際にプノンペンに行ってみると、日本のイオンのような商業施設や高層ビルが立ち並んでいるエリアがあり、都市の発展を感じました。その一方で、発展している場所とそうでない場所の差が大きく、例えばフリースクールの愛センターを訪れた際には、「私はお肉が好きだけどお金がないから魚しか食べられない」と話す女の子の言葉に、生活の現実を実感しました。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、プノンペン大学でカンボジアの方が辛くて甘いものを好むと聞き、日本のとり天風に甘辛いソースを絡めた「スパイシーチキン」を販売することにしたときのことです。お肉を使うため、暑いカンボジアでは生肉を持ち運べないので、事前に揚げて持ち込みましたが、初日は思うように売れませんでした。
ビジュアルや値段でお客さんが躊躇することが多かったため、2日目には大きなお皿に盛り付けたり、値段表示をあえて控え、興味を持ってくれたお客さんに直接値段を伝えるように工夫しました。さらに、売り上げ目標に届かない場合には、直接お客さんに声をかけ、交渉しながら買ってもらうスタイルに変えた結果、最終日には合計で300ドル以上を売り上げることができました。
この経験を通じて学んだことの一つは、文法を気にせず伝えることの大切さです。今、私はアルバイトでホテル業をしているのですが、サムライカレーでの経験を通じて、外国のお客様相手に臆せず接客する自信がつきました。