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NRさん
大学3年生

私は「急成長を遂げるカンボジアの今を自分の目で確かめてみたい」「海外で働くイメージを肌で掴みたい」という思いから、サムライカレープロジェクトに参加しようと思いました。
参加する前は、カンボジアに対して「発展が遅れていて、高層ビルもほとんどない」といったイメージを抱いていました。正直、現地の街並みは日本とはまったく違い、土埃が舞うような光景を想像していたのです。
しかし、実際に訪れてみると、その印象は大きく覆されました。空港を出た瞬間に目に飛び込んできたのは、ガラス張りの高層ビルが立ち並ぶ市街地、整備された道路、そしてスマートフォンを手に忙しそうに歩く若者たちの姿。ムワッとした熱気とともに街の活気が体中に伝わってきて、「あれ、思っていたよりずっと都会だな」と思わずつぶやいていました。
さらに驚かされたのは、仕事に対する姿勢でした。参加前の私は、「インターン=真面目に取り組まなければならない堅いもの」と思い込んでおり、常に気を張っていなければいけないと感じていました。ですが、現地では真面目さと同じくらい「楽しむこと」が大切なのだと気づかされました。屋台で呼び込みをしているとき、笑顔で「おいしい?これなに?」と話しかけてくれる子どもたちに囲まれた瞬間、自然と自分の表情もほころんでいきました。

このプログラムで特に印象に残っているのは、パンケーキの販売で目標の250個を超える306個を売り上げたことです。はじめはカラフルでシェアしやすいチョコバナナやフルーツ飴を販売していましたが、暑さのせいで溶けやすく、保存もしにくいという課題に直面しました。そこで「どうすれば大量に作れて、保存にも適しているか」と試行錯誤を重ね、パンケーキに切り替えることにしました。ナイトマーケットでは人通りが少なく、近くに競合も多かったため、最初は全く売れませんでした。悔しかった。本当に悔しかった。でも、そこで終わりにはしませんでした。価格を2ドルから1ドルに値下げし、子どもたちを引きつけるために塗り絵コーナーを設けました。自ら歩いて宣伝し、笑顔で声をかけ続けた結果、徐々に人が集まり、最終的には想像以上の売上を達成することができました。

その結果、私は単に「商品を売る」という経験だけでなく、マーケティングの本質を体感することができました。そして同時に、現地の経済や教育の格差といった社会課題にも直面しました。現地の学生たちと協力して活動する中で、異なる文化や価値観を持つ人々との交流から、“理解する力”や“受け入れる柔軟性”を身につけることができました。「自分にとっての当たり前は、世界にとっての当たり前ではない」そう気づかせてくれたこの経験は、今後どんな環境で働くとしても、自分の背中を強く押してくれる原動力になると思います。



