短期留学を考え始めると、「授業料以外に何が必要なのか」「全部でいくら用意すればいいのか」が気になるところです。
2026年に公表された費用例では、航空券や学費、滞在費、生活費などを含めると、1週間で約19〜56万円、2週間で約25〜75万円、1カ月で約38〜112万円がひとつの目安です。ただし、行き先や滞在方法、料金に含まれる項目によって、実際の総額は大きく変わります。
この記事では、短期留学にかかる費用の内訳と、予算オーバーを防ぐために確認しておきたいポイントを整理します。
短期留学は総額いくらかかる?

短期留学の費用を見るときは、「学校やプログラムへ支払う料金」と「留学全体にかかる総額」を分けて考えます。
2026年にスクールウィズが公表した試算では、往復航空券、学費、滞在費、海外留学保険、現地生活費、雑費を含む総額は次のとおりです。
| 留学期間 | 総額の目安 |
|---|---|
| 1週間 | 約19〜56万円 |
| 2週間 | 約25〜75万円 |
| 1カ月 | 約38〜112万円 |
| 3カ月 | 約106〜274万円 |
金額にかなり幅があるのは、国によって学費や物価が違うためです。同じ国でも、都市や学校、部屋の種類、航空券を予約する時期によって費用は変わります。
また、1週間の留学費用が1カ月の4分の1になるわけではありません。往復航空券や入学金は滞在日数が短くても必要になるため、短期留学は1日あたりの費用が高くなりやすい傾向があります。
短期留学の費用は4つに分けるとわかりやすい

1カ月留学の場合、2026年の費用例では次の金額が目安です。
| 費用 | 1カ月の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 学費 | 約15〜45万円 | 授業料、入学金、教材費など |
| 渡航費 | 約8〜25万円 | 航空券、保険、入国手続きなど |
| 滞在費 | 約8〜25万円 | ホームステイ、学生寮など |
| 生活費 | 約7〜17万円 | 食費、交通費、通信費、雑費など |
| 合計 | 約38〜112万円 | 留学全体の目安 |
学費
学費には、授業料のほかに入学金、教材費、登録料などが加わります。学校によっては、滞在先の手配料が必要です。
短期留学は授業期間が短い一方、入学金や登録料などが必要になります。「1週間の授業料」だけで判断せず、学校へ支払う合計金額を確認しましょう。
渡航費
渡航費の中心は往復航空券です。これに海外旅行保険や、渡航先によってはビザ、電子渡航認証などの費用が加わります。
航空券は、出発時期と予約時期で金額が大きく変わります。夏休み、春休み、年末年始は高くなることがあるため、学費とは分けて予算を取っておくと安心です。
滞在費
主な滞在先は、ホームステイ、学生寮、シェアハウス、ホテルなどです。
ここで確認したいのが食事の有無です。ホームステイでも、朝夕2食付き、朝食のみ、食事なしと条件が分かれます。宿泊料金だけで比べると、現地で必要になる食費を見落とすことがあります。
現地生活費
現地では、食費、通学交通費、SIMやWi-Fiなどの通信費、日用品代がかかります。休日に出かけるなら、観光や移動に使うお金も必要です。
「数週間だから、それほどかからない」と思っていても、外食や観光が重なると支出は増えます。出発前の段階で、1週間に使える金額を決めておくと管理しやすくなります。
表示されている「留学費用」だけで判断しない

たとえば、留学ジャーナルが示す2026年の1週間留学の目安は10〜19万円程度です。ここには語学学校の学費、ホームステイなどの滞在関連費、一定の食費が含まれますが、航空券、海外旅行保険、教材費、交通費、お小遣いなどは別途必要です。
一方、航空券や現地生活費まで含めた試算では、1週間の総額は約19〜56万円です。数字だけを見ると差が大きく感じますが、そもそも集計している範囲が異なります。
見積もりを受け取ったら、次の項目を同じ条件で並べてみてください。
- 授業料・教材費
- 宿泊費・食費
- 航空券・空港送迎
- 海外旅行保険・ビザなどの手続き費
- 現地の交通費・通信費
大学が実施する短期研修も同じです。立教大学では、授業料や滞在費が研修費に含まれていても、航空券、海外旅行保険、通信費、ビザ申請費などが別途必要になるプログラムを案内しています。
「A社は15万円、B社は25万円」と表示額だけで比べるのではなく、出発から帰国までに必要な金額をそろえて比較することが大切です。
同じ期間でも費用が違う3つの理由

費用差が生まれやすいのは、「留学先」「渡航時期」「滞在方法」が違うからです。
2026年の試算では、1カ月の総額はフィリピンが約38〜47万円、オーストラリアが約56〜69万円、カナダが約62〜77万円、イギリスが約77〜95万円です。
ただし、物価が比較的安い国を選べば、必ず総額も安くなるわけではありません。繁忙期の航空券や個室の学生寮を選び、外食が多くなれば、そのぶん費用は上がります。
国別の相場は候補を絞る材料になりますが、最後は自分が選ぶ日程と滞在条件で見積もる必要があります。
短期留学の費用を抑える方法

航空券は、繁忙期を避けられるか、早めに予約できるかを確認します。ホームステイや寮は、宿泊料金だけでなく食事の有無まで比べてください。食事付きのほうが、現地での支出を抑えられる場合もあります。
学生なら、在籍校の留学支援制度も確認しておきたいところです。JASSOの「海外留学支援制度(協定派遣)」では、国内の大学などに在籍し、対象の派遣プログラムに参加する学生への支援を行っています。対象プログラムや申請方法は、在籍校への確認が必要です。
奨学金には申請期限があります。留学先を決めたあとでは間に合わないこともあるため、計画を立て始めた段階で調べておきましょう。
費用と一緒に「現地で何をするか」も比べる

費用を比べるときは、安さだけでなく、その金額で何を経験できるのかを見てください。
サムライカレープロジェクトは、語学学校へ通う留学ではありません。複数名のチームで現地のニーズを調べ、商品を考え、実際に販売します。売上目標に向き合いながら仮説検証と改善を重ね、最後に成果を発表する実践型のプログラムです。
2026年9月14日現在、サムライカレーの参加費は、日程によって198,000円または218,000円です。参加費には、宿泊費、現地での販売に使う店舗運営予算、業務時間中の交通費などが含まれています。
別途必要になるのは、航空券、海外旅行保険、食費・生活費、ビザ代などです。日程ごとの料金や含まれる項目は変わる場合があるため、申込前に価格と申込方法をご覧ください。
語学留学と実践型プログラムでは、そもそもの目的が異なります。「海外で何をしたいのか」を決めてから比べると、自分に合う選択肢を見つけやすくなります。

短期留学の費用に関するよくある質問

- 1週間の短期留学なら20万円あれば足りますか?
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渡航先やプログラムによっては収まりますが、20万円を超えるケースもあります。2026年の試算では1週間の総額が約19〜56万円と幅があるため、航空券や生活費まで入れた金額を確認してください。
- 短期留学では現金をいくら持っていけばよいですか?
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必要額は、国の物価、食事条件、観光の予定によって変わります。多額の現金を持ち歩かず、現地で利用できるカードなどと分けて管理します。急な出費に備える予備費も用意しておくと安心です。
- 留学エージェントの手数料も必要ですか?
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会社やサービスによって異なります。「手数料無料」でも、学校の手配費や海外送金にかかる費用などが別になっている場合があります。名称だけで判断せず、最終見積もりの内訳を確認しましょう。
- 高校生と大学生で短期留学の費用は違いますか?
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利用する語学学校が同じでも、料金まで共通とは限りません。高校生向けプログラムは、引率、安全管理、食事、送迎などがセットになり、一般向けとは料金体系が異なる場合があります。
- 短期留学でも奨学金は利用できますか?
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利用できる制度があります。JASSOの「海外留学支援制度(協定派遣)」では、採択された大学などの派遣プログラムのうち、8日以上1年以内の留学を支援対象としています。まずは、在籍校の国際交流担当部署などに確認してください。
短期留学の予算は、学校やプログラムの表示料金だけでは決められません。学費、航空券、滞在費、保険、食費、現地交通費まで書き出して、出発から帰国までに必要な金額を出してみてください。
候補がいくつかあるなら、「料金に含まれるもの・含まれないもの」を同じ条件で並べると比べやすくなります。そのうえで、限られた期間を何のために使いたいのかまで考えれば、自分に合う留学先やプログラムも絞りやすくなるはずです。


