未成年のパスポート申請では、本人の書類だけでなく、保護者の署名や同意書も必要です。
15~17歳は、窓口申請のほか、本人によるオンライン申請や保護者による代理申請を選べます。ただし、誰がどの方法で申請するかによって、用意する書類が変わります。
この記事では、15~17歳の中学生・高校生が国内で初めてパスポートを申請する場合を中心に、必要書類、保護者の対応、申請から受取までの流れを整理します。
なお、15歳未満は本人によるオンライン申請ができません。親権者や後見人などの法定代理人が手続きを行います。
15~17歳が窓口で新規申請するときの必要書類

18歳未満が申請できるのは、有効期間が5年のパスポートです。
15~17歳が窓口で新規申請する場合は、申請書、戸籍謄本、写真、本人確認書類を用意します。住民票の写しは、住民登録地と異なる地域で申請する場合などに必要です。
| 必要書類 | 準備するときの注意点 |
|---|---|
| 一般旅券発給申請書 | 5年用を1通用意し、本人と保護者がそれぞれ必要な欄を記入する |
| 戸籍謄本 | 提出日前6か月以内に発行された全部事項証明書を1通用意する |
| パスポート用写真 | 6か月以内に撮影した、縦45mm・横35mmの写真を1枚用意する |
| 本人確認書類 | マイナンバーカードなど、申請者本人を確認できる書類を用意する |
| 住民票の写し | 居所申請など、申請先から提出を求められた場合に用意する |
外務省は、新規申請に必要な書類として、申請書、戸籍謄本、写真、本人確認書類などを案内しています。戸籍謄本と住民票は申請日前6か月以内、写真は撮影から6か月以内のものが必要です。
申請書は、パスポート窓口で受け取るほか、外務省のサイトで作成して印刷することもできます。ただし、サイトで作った申請書をそのままオンライン送信することはできません。印刷し、必要な署名をしたうえで窓口へ提出します。
本人確認書類として使えるものは、申請先の自治体によって案内が異なります。マイナンバーカードのように1点で確認できるものもあれば、健康保険の資格確認書と写真付き学生証など、2点の組み合わせが必要になる場合もあります。
申請方法を決めたら、利用するパスポート窓口の案内を一度確認しておきましょう。
未成年の申請には保護者の署名または同意書が必要

未成年が紙の申請書を使う場合は、申請書裏面の「法定代理人署名」欄に、親権者または後見人が署名します。
父母がともに親権者である場合は、父母のどちらか一方が署名します。申請者本人の署名欄は、原則として本人が記入してください。保護者が申請書全体を代わりに書くのではなく、それぞれが指定された欄へ記入します。
保護者が窓口へ代理提出する場合も、「法定代理人署名」欄は省略できません。保護者が遠方に住んでいるなど、申請書へ直接署名できない場合は、署名済みの「未成年者の旅券申請同意書」を提出します。
オンライン申請では、誰が手続きするかによって保護者の対応が変わります。
15~17歳の本人が、自分のマイナンバーカードを使って申請する場合は、法定代理人本人が記入・署名した同意書の画像を添付します。保護者本人以外が代わりに署名した同意書は使えません。
一方、保護者が法定代理人としてオンラインで代理申請する場合は、同意書の添付は不要です。保護者自身が法定代理人として申請手続きを行うためです。
窓口申請とオンライン申請では準備が異なる

15~17歳の申請方法は、大きく分けて3つあります。
| 申請方法 | 主に用意するもの | 保護者の対応 |
|---|---|---|
| 窓口で申請する | 紙の申請書、戸籍謄本、写真、本人確認書類 | 申請書の法定代理人署名欄に署名する |
| 本人がオンライン申請する | 本人のマイナンバーカード、対応端末、顔写真と署名の画像 | 署名済みの同意書を用意する |
| 保護者がオンラインで代理申請する | 申請者と保護者のマイナンバーカード、対応端末 | マイナポータルで代理人設定を行う |
窓口申請では、紙の書類をそろえてパスポート窓口へ提出します。申請者本人が窓口へ行けない場合は、保護者による代理提出も可能です。
ただし、申請書には本人が記入する欄があります。書類を保護者へ渡す前に、署名や記入漏れがないか確認してください。代理提出をする保護者にも、本人確認書類が必要です。
オンライン申請では、マイナポータルに対応したスマートフォンなどを使用します。顔写真は申請中に撮影するほか、写真館などで撮影した画像を登録することも可能です。
本人の署名は白い紙へ黒または青の濃いインクで書き、撮影した画像を登録します。紙の写真や申請書を窓口へ提出する必要はありません。
オンライン申請は本人申請と保護者の代理申請で手順が変わる

15~17歳は、本人によるオンライン申請と、保護者によるオンライン代理申請のどちらも選べます。
本人がオンライン申請する場合
本人が申請する場合は、申請者本人のマイナンバーカードでマイナポータルへログインします。
この方法では、マイナンバーカードに有効な署名用電子証明書が必要です。15歳になる前にカードを作り、その後に署名用電子証明書を発行していない場合は、市区町村の窓口で手続きが必要になることがあります。
申請途中で、法定代理人が署名した同意書の画像を添付します。
保護者がオンラインで代理申請する場合
保護者が代理申請する場合は、マイナポータルで法定代理人としての登録を行います。
代理人設定では、申請者と保護者のマイナンバーカードを読み取ります。設定後、保護者が自分のマイナポータルへログインし、「代理人として利用」から申請を進めます。
新規申請を代理人サービスから行う場合は、申請前に電子戸籍パスを取得します。
電子戸籍パスは、正式には「戸籍電子証明書提供用識別符号」といい、16桁の数字で構成されています。有効期間は3か月です。マイナポータルでは無料、市区町村の窓口では有料で取得できます。
申請後は本人が窓口でパスポートを受け取る

パスポート申請の流れは、次のようになります。
- 申請方法と利用する窓口を決める
- 必要書類やマイナンバーカードを準備する
- 窓口またはマイナポータルから申請する
- 審査状況と受取可能日を確認する
- 申請者本人が窓口で受け取る
オンライン申請で内容に不備が見つかった場合は、マイナポータルへ修正依頼が届きます。申請後はトップ画面の「やること」を確認し、連絡が届いていないか見ておきましょう。
国内では通常、申請から交付まで2週間程度かかります。ただし、2026年7月1日の手数料改定後は申請が集中しており、外務省は3週間から1か月程度かかる可能性を案内しています。
実際の日数は申請先や混雑状況によって変わります。渡航予定が決まっている場合は、1か月以上の余裕を見て申請したほうが安心です。
受取可能日は、申請先から届く案内や「パスポート受取可能日検索システム(パスけん)」で確認できます。
受取時には、窓口申請で渡された受理票や、オンライン申請後に届く受付票などが必要です。手数料の支払方法も自治体によって異なるため、受取前に案内を読み直してください。
書類不備を防ぐために申請前に確認すること

必要な書類がそろっていても、写真や署名、氏名の表記に不備があると、修正や再提出を求められます。
申請直前ではなく、書類を準備する段階で確認しておきたいポイントを整理します。
写真は顔の位置や背景まで確認する

パスポート用写真は、縦45mm、横35mmです。申請前6か月以内に撮影したものを使用します。
写真の外寸が合っていても、顔の大きさや位置が基準から外れていると受理されない場合があります。背景の模様や影、眼鏡への光の反射、顔の輪郭を隠す髪などにも注意が必要です。
写真アプリによる美肌補正や、目・鼻・輪郭を変える加工は避けてください。
氏名とローマ字表記を家族で確認する
パスポートには、戸籍上の氏名を原則としてヘボン式ローマ字で記載します。
過去にパスポートを取得している場合は、原則として以前と同じローマ字表記を使用します。戸籍にフリガナが記載されても、希望するつづりへ自由に変更できるわけではありません。
航空券の氏名は、パスポートの表記と一致させる必要があります。初めて申請する場合は、パスポートの表記を決めてから航空券を予約すると、入力間違いを防ぎやすくなります。
すでに予約している場合は、申請予定のローマ字表記と航空券の氏名を照らし合わせておきましょう。
戸籍謄本の発行日と申請先を確認する
窓口申請で提出する戸籍謄本は、申請日前6か月以内に発行された原本が必要です。戸籍抄本やコピーは使えません。
住民票の写しが必要な場合も、申請日前6か月以内のものを用意します。
国内の申請先は、原則として住民登録のある都道府県や市区町村のパスポート窓口です。ただし、通学などの事情で住民登録地とは別の地域に住んでいる場合は、居所申請が認められることがあります。
居所申請では、住民票や現在の居所を示す書類などが追加で必要です。利用する窓口へ事前に問い合わせてから準備してください。
パスポートとあわせて海外での活動内容も確認する

パスポートを取得することは、海外渡航の準備の一つです。ただ、どのような研修やプログラムへ参加するかによって、事前に確認する内容は変わります。
未成年が海外研修や海外インターンへ参加する場合は、活動内容だけでなく、宿泊場所、現地での移動手段、緊急時の連絡先も家族で確認しておきましょう。
プログラムの説明を見るときは、「海外で何をするか」だけでなく、本人がどこまで担当するのかも確認します。
見学や簡単な補助が中心なのか、チームで役割を分け、自分たちで考えて行動するのか。同じ海外体験でも、任される範囲によって準備や学べることは変わります。
サムライカレープロジェクトでは、複数名のチームで実際の販売に取り組みます。売上に責任を持ち、顧客の反応を見ながら仮説検証と改善を重ね、活動後には成果発表会を行う設計です。
参加先を選ぶ際は、現地へ行くことだけを目的にせず、担当する仕事、チーム内の役割、現地のサポート体制まで確認してください。
パスポート申請は、方法を先に決めると準備するものが分かりやすくなります。渡航日から余裕を持って申請し、受取日には必ず本人が窓口へ行きましょう。


