- 基本情報
-
レッサーパンダさん
大学2年生

私は、「実際に現地で物を売るという体験を通してビジネスの本質を学びたい」「東南アジアの国々が実際にどのような場所なのかを自分の目で確かめたい」と思い、サムライカレープロジェクトへの参加を決意しました。
参加前は、「治安が悪い」「交通ルールも整っておらず、スリや盗難が日常茶飯事」といったネガティブなイメージをカンボジアに抱いていました。実際、現金やパスポートはズボンの奥深くにしまい込み、できる限り警戒しながら現地へ向かったのを覚えています。
しかし、実際に現地に着いてみると、その印象は大きく覆されました。王宮前の高級住宅街の近くでは、日が暮れても親子連れが穏やかに散歩を楽しみ、道端では地元の人たちが笑顔で挨拶を交わしていました。初日は緊張で表情がこわばっていた私も、気づけばその空気に自然と馴染んでいたのです。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、王宮前広場で行ったフルーツ大福と抹茶の販売です。初日は雨が降り出す前に250ドル以上を売り上げ、2日間で合計約350〜400ドルの成果を出すことができました。とはいえ、決して順風満帆だったわけではありません。

試し売りの初日、苺大福を手に取った現地の方に「これは何?」と不思議そうに首をかしげられ、話しかけても言葉が通じず、お互いに戸惑ってしまう場面が何度もありました。現地の大学生には好評だった商品も、広場を行き交う市民にはまったく響かず、「見たことも聞いたこともないものを、外国人が売っている」という不信感を、肌で感じました。落ち込みました。正直、悔しかったです。
そこで私たちは、すぐに行動を起こしました。試し売りの際に寄せられた質問を整理し、それらの回答をカンボジアの大学生にクメール語で紙に書いてもらいました。翻訳アプリに頼るのではなく、対面でスムーズに説明できるように工夫したのです。また、商品名も「Strawberry Daifuku」から「Japanese Cake」へ、「Matcha」から「Japanese Green Tea」へと変更し、直感的に伝わる表現に。さらに、呼び込みの立ち位置を人通りの多い交差点近くに変え、声のトーンや表情にも気を配るようになりました。——そうして少しずつ、立ち止まってくれる人が増えていったのです。

その結果、私は「まずはやってみよう」と思える挑戦心を得ることができました。たとえば、武蔵大学のインターン報告会に、他大学の学生であるにもかかわらず無断で参加してしまったこともありました。正しい行動ではなかったかもしれませんが、それも「もっと知りたい、もっと学びたい」という気持ちの表れでした。この行動力は、就職活動でのインターンや面接にも活かされました。初対面の相手にも物怖じせず、自分から話しかけられるようになったのは、この挑戦があったからだと思います。
カンボジアでの経験は、面接でも頻繁に深掘りされましたが、私にとっては“嘘のいらない話”がそのまま武器になりました。あのとき、見知らぬ土地に飛び込む決断をして本当に良かった。今、心からそう思っています。
この経験は普段生活を送っているだけでは味わえない刺激をもらえると感じました。もっともっといろんな人が参加してくれて、もっとしられてほしいなとかんじました。



