海外で働いてみたい。
そう思ったとき、多くの人がまず思い浮かべるのは北米かもしれません。でも実は、ヨーロッパも日本人にとって非常に働きやすい地域です。
労働者の権利が守られている国が多く、賃金水準も高い。
そんな欧州を舞台に、イギリス→ドイツへ、会社員→フリーランス→会社員とキャリアを横断してきたのが、今回紹介するアキラさん。

NHK BSP「自転車旅 ユーロヴェロ90000キロ」にも出演した、ちょっと異色の経歴を持つアキラさんに、
大学生・高校生が海外でビジネス体験をするインターン「サムライカレーSDGs」を運営する森山たつをが話を聞いてみました。
アキラさんが海外で働くまで
アキラさんは、日本の大学在学中にアメリカ・ロサンゼルスへ留学。
帰国後、カンボジアでサムライカレープロジェクトに参加し、カレー屋の立ち上げを行います。

ここで、海外ビジネス面白い!と感じ、将来海外で働きたい!と強く感じるようになりました。
その後、日本の外資系小売企業に就職します。
最初の配属は地方営業。
多くの若手が「配属ガチャ失敗」と感じがちなポジションですが、アキラさんはそこで売上を作り、社内での発言権を獲得。
その結果、eコマース部門へ異動し、ITやマーケティングを実践的に学んでいきます。
「配属に文句を言うより、結果を出して選択肢を増やす」
この姿勢が、のちの海外就職にもそのままつながっていきます。
道は自分で切り拓く
― なぜ海外で働こうと思ったのですか?
きっかけはシンプルで、イギリスのワーキングホリデーが当たったからです。
当時のイギリスのワーホリは人気が高く、しかも2年間滞在できる。仕事にも慣れたタイミングだったので、思い切って挑戦しました。
― ワーホリだと日本食レストランなど日本語環境の仕事に行く人も多いですが?
それは避けました。
2年後にビザサポートにつながらない仕事をしても意味がないと思ったので、自分のスキルを活かせる仕事を探しました。
SNSを使って、ロンドンに進出している日系企業や現地企業に直接アプローチ。
「自分は何ができるのか」をDMやメンションで伝え、渡航前に仕事を決めました。
イギリスで転職、そしてフリーランスへ
イギリスでは会社員として働きながら、夜はひたすらミートアップ(異業種交流会)に参加。
スタートアップから大企業まで、現地の人と会い、自己紹介を繰り返しました。
その結果、少しずつ仕事が増え、フリーランスとしても案件を受けるように。
最初に入った会社はメンバー3人の超ベンチャーでしたが、
仕事が回らなくなると知り合いのフリーランスに外注するなど、自分で仕事を作る力を身につけていきました。
「どこでも生きていける人」は、
✔ 人脈を作れる
✔ 仕事を探せる
✔ 自力で稼げる
この3つを持っている人だと感じます。
永住権を求めてドイツへ
ワーホリ終了のタイミングで、ドイツ企業からオファーが届きます。
ドイツにはEUブルーカードという制度があり、専門職で働けば最短2年ほどで永住権を取得可能。
「まずは居場所を確保する」
そう考え、ドイツで正社員として働くことを選びました。

コロナ禍で仕事は完全リモートに。
ドイツ語は勉強中ですが、仕事は英語だけで問題なし。
労働環境が良すぎて「居心地が良すぎる」という贅沢な悩みも生まれました。
なぜかNHKの番組に出演
実はアキラさん、YouTube活動も行っていました。
FIFAのインフルエンサー企画に応募したり、現地のサッカーやeスポーツを取材したり。
そんな中、NHK BSPの
「自転車で3週間旅する番組」のオーディション情報を発見。
欧州で、3週間の休みを取って旅に出られる日本人はほとんどいない。
「これはチャンスだ」と思い応募した結果、見事合格。
NHK BSP「自転車旅 ユーロヴェロ90000キロ」
マルタからローマまでを自転車で巡るドキュメンタリーは好評を博し、再放送もされています。

海外で仕事をするために必要なマインド
アキラさんが強調するのは、
「技術」と「仲間」。
人脈とは名刺集めではなく、お互いに助け合える関係。
SNSも使いつつ、最終的には現地で直接会うことが大切だといいます。
スキルは、仕事をしながら身につければいい。
できるか分からない仕事も、まず受けてみる。
無理なら人に頼る。
そうやってハッタリが、いつの間にか実力になる。
「プロダクトマネジメントの仕事は、
カンボジアでカレー屋をやるのと本質は同じ」
お客さんに喜んでもらうために、何を改善すべきかを考え続ける。
途上国でも先進国でも、仕事の本質は変わらないのかもしれません。

海外で働きたい人へ
「とりあえず、海外の仕事を受けてみればいい」
円安と欧州のインフレにより、
日本人エンジニアの単価は“安く見える”状態になっています。
LinkedInやIndeedを英語で検索するだけで、仕事は見つかる。
そこで動ける人は、海外で働く素質がある。
特にIT系の人は、
“外貨を稼げるエンジニア”を目指してみてください。
アキラさんのSNSアカウント
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アキラ君のサムライカレー時代の体験談はこちら!
