- 基本情報
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さえさん
大学3年で参加
私は、現地の生活や風土を肌で感じたいと考えたため、サムライカレープロジェクトに参加しようと思いました。単なる旅行では得られないリアルな現地の文化やマナーに触れる機会だと思い、参加を決めました。
参加する前は、カンボジアがどこにあるのかもはっきりわからず、道にゴミが散乱し、貧困に苦しむ子供たちが物乞いをしているというイメージがありました。
しかし、実際に現地を訪れてみると、都市部には高層ビルや大きなショッピングモールが立ち並び、街の人々も友好的で穏やかな印象を受けました。道端で笑顔で手を振ってくれる子供たちや、気さくに話しかけてくれる現地の方々に触れ、温かさと親しみやすさに驚かされました。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、商品の売り出し方の難しさです。私たちはナイトマーケットで唐揚げとチュロスを販売しましたが、初めはどのようにお客さまを引きつければよいかわからず苦戦しました。
そこで、試行錯誤の末に、売上金が児童教育施設に寄付されるチャリティイベントであることを表立ってアピールし、興味を引くために試食も提供しました。私たちが日本から来ていることや、この活動の目的を伝えると、多くの方が応援の気持ちで購入してくださり、励みになりました。
さらに、現地のプノンペン大学で日本語学科の学生にヒアリングを行った際に仲良くなった現地の大学生が、二日間にわたって販売を手伝ってくれました。彼らは日本語を話せませんでしたが、私の拙い英語やボディランゲージでしっかりとコミュニケーションをとってくれました。現地のナイトマーケットで現地の方々と共に、彼らと一緒に販売を行った経験はかけがえのないものでした。
売上金を寄付した児童教育施設「愛センター」を訪れた際には、子供たちが日本語の歌を歌ってくれ、日本に対して親近感を持ってくれていることに喜びを感じました。この子たちのためにも少しでも多く売り上げたいという気持ちが困難な状況での原動力となりました。
その後、ベトナムの孤児院や日本語学校で日本語を教えるボランティアにも参加し、挑戦する姿勢や「何とかなる」という精神をサムライカレーで学べたことが大きな支えになっています。
この2週間で、行動力が自分の可能性を広げることを学びました。待っているだけでは誰も買ってくれないという場面に直面し、言語の壁以上に自分の行動力を試される機会でした。
この経験は就職活動でも大きな力になっています。企業のインターンシップや面接でカンボジアでの体験を話すと、「カンボジアの子」という印象で覚えてもらえます。
サムライカレーでの経験は今の自分の支えであり、迷うくらいならまずは挑戦してみるという姿勢をこれからも大切にしたいです。この2週間で得た挑戦への積極性と行動力を今後も磨いていきたいと思います。ありがとうございました。