- 基本情報
-
益森亮輔さん
大学3年で参加
私は大学生のうちに海外に行きたいなと漠然と考えていました。ただ海外に旅行するだけではなく、現地で学びを得られるような活動がしたいと考えていた時、大学経由で家にサムライカレーのチラシが届き、「面白そう!」と思い申し込みました。
参加する前は、犯罪が多くて治安が悪い、変な虫に刺されそう、飲食店は衛生が悪くてお腹を壊しそうという印象を持っていました。
しかし、プノンペンの市街地は想像以上に人が多くて活気のある街でした。街の至る所で建設工事が進んでおり、1年後にまたプノンペンに来る頃には街の景色がまた変わっているんじゃないかと思いました。
飲食店の衛生面も思ったより全然大丈夫で、お腹が弱い自分でも研修期間中一度もお腹を壊さずに過ごすことができました(笑)。
治安の悪さも思ったより全然大丈夫で、夜も研修生のみんなで行動すれば外出でき、ナイトマーケットでの買い物も楽しめました。
しかし、日本とは違う貧困のレベルを実感することもありました。道を歩いているとお金を求めてくる子供がいたりして、日本では絶対に見ることのない光景も目の当たりにしました。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、ココナッツパークでの販売です。私は広場でお客さんを屋台に呼び込む役割を務めましたが、当初は道行くお客さんに闇雲に声をかけてゴリ押しすれば売れると思っていました。
しかし、実際は8割の人に無視される状況でした。販売が始まって小一時間経った時に、「知らない外国人からいきなり商品を買ってくれと頼まれても無視されるのが当たり前なのでは?」と思い立ち、私は自己紹介の立て看板を活用しました。
「私たちは日本の学生です。売上金は障がい者施設に寄付されます」と自分たちが何者で何をしようとしているのかを英語で示した看板を持ち、お客さんに見せながらコミュニケーションを取ることで、少しずつ応じてくれるお客さんが増え、商品の売上も伸びていきました。
初日のチーム全体の目標額だった150ドルを売り上げることができました。
さらに印象に残ったのは、ココナッツパークでの販売終了直前に屋台に来てくれたアルゼンチン人のお客さんとのコミュニケーションです。自分がサッカー好きで、相手もサッカー好きだったことから販売中であることを忘れてサッカーの話で盛り上がりました。
相手が「君のところの商品を買ってあげよう!」と言って、残っていたチャーハンおにぎり3セット(1セット3個)を全部買ってくれました。拙い英語でも文化の違う外国人とコミュニケーションが取れて楽しかったし、自分の人柄を認めてもらったのは、将来営業職に就いた時に役立つ経験だと感じました。全く文化の違う外国人にモノを売るという、非常に貴重で忘れられない経験になりました。
その結果、「とにかく行動に移してみる」この大切さを研修期間を通じて強く実感しました。例えば商品を作る過程では、多くの商品が試作段階でお蔵入りになりましたが、それは実際に作って試食してみて初めてダメだと認識できました。何度も失敗を重ねてようやく納得のいく商品を作ることができました。また、販売面においても、売上が停滞していた他のチームが販売場所を思い切って移動させたことで大成功しました。運が良かったかもしれませんが、決断し行動したからこその成果だと思います。
「とにかく行動してみる」この考えは自身の就活でも活かされました。自分の先入観や印象だけで判断せず、様々な業界の会社を見るようにしました。就活中は50〜60社程の説明会に参加しましたが、多くの会社を見ることで最終的に自信を持ってエントリーする会社を選ぶことができました。
また、森山さんが開いてくれた就活講座も非常に役立ちました。PREP法を学んだおかげでESの通過率は100%、面接も8割以上通過することができました(第一志望の最終面接が来週にあるので頑張ります!)。また、精神的に疲れた時も森山さんの言葉「ベストを探さない、自分を偽らない」を自分に言い聞かせ、気負うことなく就活に取り組むことができました。
カンボジアという国の素晴らしさも、現地に実際に足を踏み入れて自分の目で確かめたからこそ感じることができました。「とにかく行動してみる」この考えはこれからも常に大事にしていきたいです。