- 基本情報
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妃さん
大学2年で参加
私は海外で自分を試したかったから、また兄が参加していて絶賛していたこともあり、サムライカレーに参加しようと思いました。
参加する前は、内戦があった場所で貧しい国という印象が強く、周りの友達や家族にカンボジアに行くと言うと心配の声ばかりでした。
しかし、実際に参加してみると、まだ地雷があるのかなと思っていましたが、街は発展していて、東南アジアらしいナイトマーケットはすごい賑わいでしたし、近くにイオンもあり安心できました。
このプログラムの中で、私たちの班では目標額をカンボジア平均月収の約5倍である1000ドルと定め、わらび餅とかき氷を2ドルで売りました。しかし、売れ行きは悪く、通りかかる人に聞いてみると「わらび餅はカンボジア人からすると初めて見るものなので、それに2ドル払うのは…」という声や、「かき氷はスムージーの方が安いから…」という声が出ていることに気付きました。
そこで、わらび餅は試食を用意し、通りかかる人に食べてもらい、量を少なくして1.5ドルで売りました。
かき氷はフリートッピングで1.5ドルにし、見本を前に置いて想像がつきやすいようにしました。
そして、その日はコスプレ大会も開催されていて、日本のアニメブームが凄かったので、アニメキャラクターを出店に貼り付けて注目を浴びるようにし、商品と共に首にかけられるキャラクターを渡して歩いているだけで宣伝できる作戦を実行しました。
すると、人はどんどん増え、逆に珍しいわらび餅はかき氷よりも先に完売しました。結果、3日間でカンボジア平均月収の約5倍である目標額の1000ドルを売り上げることができました。
今回の売上金はPPCIL(プノンペン障がい者自立センター)へ寄付しました。
売り出す前に一度PPCILを訪れて、経緯や実際に車椅子ユーザーの一人暮らしの部屋を見学したところ、日本の当たり前とはかけ離れた暮らしをしていることが分かりました。障がい者年金なども日本よりもはるかに低い金額なのです。
私は福祉学科を専攻しているので、日本とのギャップに衝撃を受けました。発展途上国と言われているカンボジアにはまだまだ改善できる点が多く、少しでも力になりたいという気持ちが強まり、目標額達成へのモチベーションが倍増しました。自分たちの頑張りが社会貢献へと繋がることを実感できました。
この経験を基に、卒論は「カンボジアの障がい者福祉」について書く予定です。
そのために、また、カンボジアに渡航したいと考えています!