- 基本情報
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加藤生蕗さん
大学2年で参加
私は、存分に時間がある大学生の夏休みを無駄にしたくない、何か挑戦したいという思いがありました。そんな時にサムライカレーの案内を見て、迷わず参加を決めました。
参加する前は、カンボジアは未知の国という印象でした。カンボジアがどんな言語を話しているのか、有名な食事や場所は何か、ほとんど知識がなく、今まで触れてこなかった場所という感覚でした。
しかし、実際に現地に行ってみると、私たちが滞在していた サムライカレー宿舎やイオンモールなど、生活圏内は想像以上に便利で、日本とあまり変わらない印象でした。それでも、整備されていない道や建物も多く、その大きな差には驚かされました。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、屋台販売の工夫 です。私たちは、たこ焼きやドーナツ、ミーチャー(カンボジア焼きそば)などの商品を販売しましたが、私はミーチャーを担当しました。販売初日は売上が思わしくなく、他の商品よりも3分の1ほどでした。
そこで、2日目以降は材料費が抑えられるフランクフルトを追加し、販売することにしました。すると、安価なフランクフルトを目当てにお客さんが立ち止まり、ついでにミーチャーも購入してくれる方が増えました。その結果、ミーチャーの売上は初日から4倍に増加しました。このように、商品をどうアピールするか、どのようにお客さんを集めるかを考え、実践したことが強く印象に残っています。
その結果、私は「失敗を恐れない」という姿勢を身につけることができました。初日は「待っているだけでは売れない」と実感し、自分たちで歩き売りを始めました。日本では絶対にできなかった行動ですが、カンボジアという環境が私の殻を破ってくれたのです。すれ違う人すべてに声をかけ、商品をおすすめし、自分の手で売れたときの喜びは今でも忘れられません。「恥ずかしい」や「緊張する」といった感情を捨てることで、新しい自分に出会えた気がしました。
帰国後は、この経験が私を行動的に変えました。サークル活動に積極的に参加し、ボランティア活動ではリーダーを担うようになりました。「やらない後悔よりやった後悔」という考えを実感し、失敗を恐れず挑戦することが、私の人生を大きく変えてくれました。