サムライ伝説その6-3 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(そして、伝説へ…売編)

back8_1 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編) 今回の1000本プロジェクトで、最大の大口顧客は、カンボジアサッカー一部リーグのチーム、BBU(Build Bright United)様です。 カンボジアサッカー一部リーグには、日本人がマネジメントに入っているチームが3チームもあり、ここはそのうちのひとつです。(ちなみに、あとのふたつはトライアジアとアルビレックス新潟プノンペン) サムライカレーには普段からここの選手やフロントの方が遊びに来てくれます。 その時に「今度、ファンサービスで、会場に来てくれた方々に何かプレゼントしたいんだよね…」という言葉にすかさず食いつくサムライズ。素晴らしい営業技術だ! 交渉の結果、150個お買い上げ! BBUの告知にも、サムライカレーパンあげます!の文字が! 1796615_557266824369550_1690127140_n そして、試合当日。サムライカレーユニフォームの上に、BBUのTシャツを着てファンの皆様に心を込めてパンを配ります! BBU1 喜んでパンを食べてくれる人たちを見ると、とても幸せな気分になります。 BBU2 しかし、そんな気分に浸っている時間はありません。 現在の販売数は、563本!半分を超えたものの、あと473本も残っています。 437 ここまでは市内各地で売っていたのですが、ラストスパートとして、サッカー場で一気に売る作戦に入ります。 カンボジアのサッカーリーグは、12チームで争われているのですが、まだスタジアムが足りないのでプノンペン市内の2つのスタジアムで全試合が行なわれます。従って、ひとつのスタジアムで1日2-3試合行なわれるので、それぞれの試合のハーフタイムや、試合と試合の間に販売をすることができるのです。(※2014年6月現在、正式な許可を得るため販売を停止しています) 先週の試合では、1つのハーフタイムであっという間に100本が売り切れたので、今回も400本くらいは余裕!と考えていたのが我々の甘さでした。 まず、スタジアムに入ったときに感じたのが「お客さん、少なくね?」ということ。 実は、先週までは、まだチケットの販売する場所がなく、誰でも無料で入れたのですが、今週からは一人0.5ドルの入場料を取るようになっています。 さらに、対戦カードも、人気のあるチーム同士ではなかったらしく、客席のテンションもやや低めです。 巨人-阪神戦で売れた成功体験を元にスタジアムに来てみたら、やっていたのはヤクルト-広島線だったみたいな…。 とはいえ、ここであきらめるわけにはいかず、必死に販売を行なうサムライズ。しかし、列をなして求めてきた先週とはうって変わってテンションは低い。このままでは…さばききれない。 「ちょっと、リバーサイド行ってきます!」 1チームは試合中、スタジアムから離れて、夕方以降も人が多いリバーサイドエリアに移動し販売をします。しかし、事前のリサーチでわかっていたように、暗くなってからは路上販売は振るいません。かなり治安は良くなってきたとはいえ、暗い道で道ばたで、知らない人からものを買うことには抵抗があるのです。 最後の試合のハーフタイムが終了。 試合後に、残りの本数を数えてみました。 「あと…220本ですね…。」 この時点でひとつ懸念点がありました。 昼間、路上などで販売していたときは、サムライカレー店舗の冷暗所に保管し、販売する分だけ持ち出していたサムライカレーパンですが、今はサッカー場に全てを持ってきて販売しています。 日は落ちたといえ、まだ暑いプノンペン。パンの品質が気になるところです。試しにかじってみたところ、まだだいじょうぶ。 しかし、もしこれで食中毒などが起こったら…。 「深夜零時までにはまだ時間があります!夜の盛り場で売りましょう!」 との意見もでてきましたが、ここは品質問題を考えて、終了することにしました。 結果、720本。 280 本気で悔しがるサムライズ。 「次やれば、絶対達成できるから、またやりましょう!」 そう。 今回も、いろいろな想定外や準備不足がありました。これらにきちんと対策を打てばきっと達成できる。 こうして、サムライカレーパン1000本プロジェクトは終了しました。 1000本という目標は、自分たちの実力からしたら思いっきりストレッチした数字。その数字を追い求めるためにした創意工夫。カレー製造の工程改善、カンボジア人の雇用、プノンペンホットスポットマップ、外部企業との交渉。様々な新しい施策を行ない、その施策は明日からも使える技術になっているのです。 「カレーを作る人だけじゃなくて、ウェイトレスも雇おう!」 「色んな店の人と交渉して、コラボ商品とか作れないかな?」 「カレーやカレーパンの品質管理マニュアルを作らないと!」 1000本プロジェクトにチャレンジしたことで、次にやるべきことが見えてきました! こうやって、店は、チームは、個人は進化していくのです! サムライカレープロジェクトの挑戦はまだ始まったばかり! さあ、明日は休んで、明後日からまたもっといい店を創っていこう! back8_1 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編) 本連載は、電子書籍にまとまっています。 インタビューやblog未収録のコラムなど読みたい方は、こちらをどうぞ。

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