4-2.サムライカレー開店への道 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編) サムライカレーの売上ですが、初日好調、二日目不調、三日目好調、四日目不調と、波があります。 今のところ、お客さんは日本人ばかりなので、まとめてくるときは来るんですが、来ないときはさっぱり。でも、目の前を普通にカンボジア人は歩いている。ビジネスチャンスはないわけではない。 わかっていることは、 ・カレーライス3.5ドルは、この辺の現地人にとっては高い。 ・この辺の現地人はレストランに入って食事をするのになれてない(屋台ばっかり) そして、根本的な問題として、 ・この辺のカンボジア人は、カレーライスが好きじゃない。 カンボジアのカレーは、辛くないのです。そして、あまりライスで食べないのです。 タイカレーから辛さを抜いたような、ココナッツミルクのあまいカレー。これをフランスパンや麺で食べるのがスタンダードなのです。(ライスでも食べますが) これは、当初から気付いていたことなのですが、100人試食会や、街頭でのゲリラ試食会で食べてもらって、過半数の人が「美味しい」と言ってくれ、アンケートでは7割以上が良い評価をしてくれていました。 が、実際にお店を開いてみると…来ない!
カンボジア人は、全体的にとてもいい人です。 いつもニコニコ愛想良くしてくれて、意地悪とかをされたことがありません。 ってことは…我々に気を遣って、何を食べても美味しいと言ってくれた可能性が…。 それを考えると、サムライカレーに現地人を呼ぶのは難しい。 って事について、私が居酒屋で酒を飲んでいるときに、サムライズはみんなでミーティングしていました。そして、そこで出た結論は「サムライカレーパンを作る」でした。 カンボジアは、元々フランスの植民地だったため、フランスパンが美味しいです。そして、道を歩いていると「ロンパン」と呼ばれる、フランスパンに野菜などの具をはさんだものを食べている人がいます。 「クメールカレーもパンで食べることだし、サムライカレーもパンに挟めばいいんじゃね?」 まずは、道ばたを歩いているロンパンの屋台に声をかけ、 「持っているパンを全部売って下さい!」 といって、パンだけを袋買いします。 それのパンにナイフで切れ込みを入れ、水を加える前のペースト状のカレーを挟んでサムライカレーパンのできあがり! これを路上で、2000リエル(0.5ドル)で売っちゃう! 利益が出る額だし、そこらで屋台で売っているパンと値段も変わらない。そして、サムライカレーの味も彼らに覚えてもらえる。(もしかしたら、サムライカレーの拡販になるかも) ヤバイよ。すげえ方策考えてきたよ。 ってことで、爆速で今日からスタート! とりあえず、目の前を通ったパン屋のパンを全部買い占めて、20本弱を作ったところ…
あっという間に売り切れ!キター! 現地の日本人の方々にご好評いただいているサムライカレーですが、ついにカンボジア人の足がかり見つけた! 自分たちで考えて、足がかり作った、サムライズ、マジスゲエっす。 彼ら、カンボジアで2週間の経験を積んだだけのただの大学生です。人間、機会と権限を与えてあげれば、自分で新しい仕事を創れるんです! 4-2.サムライカレー開店への道 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編) 本連載は、毎週1回更新されます。 5-2 は8/3(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。