2020年から、だんだん新卒の採用が厳しくなるといわれている昨今、今大学生であるみなさんは、どんな対策をすればよいのでしょうか?
3行にまとめると
・求められてるのは、1.地頭、2.スキル、3.行動力
・Googleとかの面接内容も変わっていた
・行動力とスキルをアピールするために、やっておくべきコトは、体験!
採用が厳しくなるといっても、全くなくなることはありません。
それは、2000年前後に、極端に採用数を減らしてしまったため、20年後の今、会社の中核となる40代の社員が足りなくなっているからです。
さらに、当時職に就けなかった人が、スキルの積み上げもなく中年になり、いよいよ働き口がなくなって、中高年ニートが激増するという社会問題にもなっています。
採用数は増やせない、でも、採用はしないといけない。
その結果生まれるのは、「厳選」です。
数あわせの内定を減らし、本当に自社で活躍してくれそうな人だけを採用するわけです。
では、本当に活躍してくれる人を選ぶために、どんなことをしているのでしょうか?
企業にとって必要な人材は、企業によって違いますが、多くの会社で求められているのが、この3つです。
1.地頭
2.スキル
3.行動力
1.地頭というのは、いわゆる「頭の良さ」です。
難しいことを、瞬時に理解して、即座に回答できる能力。
以前、Google等の大手外資系企業は、この地頭を見るために、難解な質問をしていました。
「日本国内に、ガソリンスタンドはいくつありますか?」
「観光バスに、ゴルフボールは何個入りますか?」
普通考えて、絶対答えが出ない質問に、それっぽい理屈を作って答える「フェルミ問題」などと呼ばれるものです。
日本国内に車が5000万台ある、1台あたり年間5000キロ、燃費はキロ10リットルと仮定します。
一方、ガソリンスタンドの利益率を40%、土地代、人件費を考えた運営費を・・・
といったように、それっぽい数字を次々と出していって、方程式を作って、それっぽく予想をすると、地頭がよいと判断されるアレです。
しかし、その後、Googleが、このような問題を上手く回答できた人と、そうでもない人の、社内での活躍度合いをチェックしたところ、全く相関がないことがわかりました。
フェルミ問題でチェックできる、地頭の良さは、仕事ができるかと関係なかったのです。
そこで、今、多くの企業は2.スキル、3.行動力 がある人材を探すようになりました。
スキルと行動力をどうやって見極めるのか?
2.スキル は、過去の実績を見れば一目瞭然です。
プログラマーであれば、過去に作ったもの、営業であれば、過去の営業実績、プロジェクトマネージャであれば、過去に関わったプロジェクトの実績。
アメリカや欧州の学生は、学生時代にインターンをしまくり、この実績を積み上げます。これがないと就職ができないのです。
一方、日本の新卒採用は、学生が何の業務経験もなしにくること前提なので、ほとんどの学生がこの実績がありません。
強いていえば、資格がそれなのですが「TOEICの点数が高くても、英語が喋れない人多数」などと言ったように、あまりあてにならないことも企業はわかっています。
そこで、日本の新卒学生が求められるのが 3.行動力 です。
「ガクチカ」の正体
「学生時代力を入れたことは何ですか?」
いわゆるガクチカという質問は、この行動力をみる質問です。
今、できることがないので、入社してから、言われたことをしっかりやるか。経験を積んで仕事ができるようなるのか。これをチェックするのです。
今、弱くても、レベル上げをすることができて、将来自力で強くなろうとできる人かを確認するわけです。
「自分は努力しません!仕事したくないです!怠けて給料だけもらいたいです!」
と、面接で話す人はいません。
みんな口では、行動力あります!と、言うわけです。
じゃあ、どうやって、見抜くかと言えば、「本当に行動したことがあるか?」を面接で確認するんです。
「あなたは、学生時代、どんなことをしましたか?」
これで、どんな、困難なこと、面白いことにチャレンジしたかがわかります。
ただ、話を「盛って」やってもいないことを話す輩もでてきます。
そこで、
「具体的にどんなことをしましたか?」
「その時どんな問題が起こりましたか?」
「あなたはどんな役割を担いましたか?」
といったように、質問を重ねることで、ホントにやったのか?盛ってるだけなのかを確認するわけです。
こうやって、行動の話をしていると、2.スキルも確認できますし、その話し方が理路整然としているかどうかによって、1.地頭も確認できるのです。
就活が不安な人が、やるべきことは、コレ
なので、就活に不安な人は
・ビジネス的な、体験をする
・それを、相手にわかりやすいように説明する練習をする
という準備をしておきましょう。
具体的には、こんな体験談を話せるようになっておくと、非常に強いです。
(ちなみに、この文章を書いた人は、大手商社に就職が決まりました)