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総合型選抜の面接対策|よく聞かれる質問と答え方を不安別に解説

2026 7/10
コラム
2026年7月10日
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総合型選抜の面接対策|よく聞かれる質問と答え方を不安別に解説

総合型選抜の面接では、質問への答えを丸暗記するよりも、自分の経験をもとに話せるかどうかが見られます。

志望理由、これまでの活動、入学後に学びたいことがつながっていれば、少し緊張しても話に説得力が出ます。反対に、きれいな言葉を並べていても、自分の経験とのつながりが薄いと深掘りされたときに詰まりやすくなります。

この記事では、総合型選抜の面接でよく聞かれる質問と答え方を、不安別に整理します。志望理由がうまく話せない人、活動実績に自信がない人、面接で詰まりそうで不安な人は、準備の仕方から見直していきましょう。

目次

総合型選抜の面接で見られること

総合型選抜の面接で見られるのは、暗記した答えを上手に言えるかどうかではありません。

面接官が確認したいのは、「なぜその大学なのか」「なぜその学部なのか」「入学後に何を学びたいのか」が、自分の経験とつながっているかです。

たとえば、経営学部を志望しているのに、これまでの活動や関心と経営学との接点が見えないと、面接官は理由を深掘りします。

「なぜ経営に興味を持ったのですか」
「入学後は、経営の中でも何を学びたいですか」
「その経験と本学の学びは、どうつながりますか」

このように聞かれたとき、大学案内に書かれている言葉だけでは答えにくくなります。

大きな実績がなくても、自分で考えて行動した経験があれば、面接で話す材料になります。部活動、探究活動、学校行事、アルバイト、家族の手伝いでも構いません。大切なのは、そこで何を考え、何を変え、何を学んだのかを自分の言葉で話せることです。

総合型選抜の面接対策は、立派な回答を作ることではありません。自分の経験を整理し、大学で学びたいことと結びつける作業です。

よく聞かれる質問と答え方の基本

総合型選抜の面接では、志望理由、活動実績、入学後の学び、将来の目標について聞かれることが多いです。

質問の言い方は大学によって違いますが、面接官が見ているポイントはある程度共通しています。

よく聞かれる質問見られるポイント答え方の方向性
なぜ本学を志望したのですか大学との相性学びたい内容と経験を結びつける
高校生活で力を入れたことは何ですか主体性や継続性取り組んだ理由と行動を話す
活動から何を学びましたか振り返る力結果よりも考え方の変化を伝える
入学後に取り組みたいことは何ですか学ぶ目的授業や分野と将来像をつなげる
将来どのようなことをしたいですか目的意識現時点の関心を具体的に話す

ここで注意したいのは、質問ごとに完璧な回答文を作ろうとしないことです。

もちろん、想定質問への準備は必要です。ただし、文章を一字一句覚えてしまうと、少し聞かれ方が変わっただけで答えにくくなります。

準備しておくべきなのは、回答文ではなく話す材料です。

「経験」
「そこから得た学び」
「大学で学びたいこと」

この3つを整理しておけば、想定外の質問にも対応しやすくなります。

志望理由をうまく話せない不安がある場合

志望理由を聞かれたとき、大学の特徴を並べるだけでは弱くなります。

「貴学の教育方針に共感しました」
「国際的な学びに魅力を感じました」
「実践的な授業が多い点に惹かれました」

どれも悪い言葉ではありません。ただ、このままだと他の大学でも使える答えに聞こえてしまいます。

面接では、大学の特徴を話す前に、自分がその分野に関心を持ったきっかけを整理しておきます。

たとえば国際系の学部を志望するなら、海外の文化、地域課題、言語、ビジネスなどに関心を持った出来事があるはずです。経営学部や商学部なら、商品を売る仕組み、顧客の反応、チームでの企画、地域の商店などがきっかけになることもあります。

「なぜ興味を持ったのか」が話せると、志望理由は一気に自分の言葉になります。

そのうえで、大学の授業、ゼミ、カリキュラム、アドミッションポリシーとつなげます。アドミッションポリシーとは、大学がどのような学生に入学してほしいかを示した方針です。

無理に大きな夢を作る必要はありません。

「将来は世界で活躍したいです」と言うよりも、「高校で地域の商品販売について調べたことをきっかけに、消費者の行動やマーケティングに関心を持ちました。大学では、地域ビジネスや商品企画について学びたいです」と話す方が自然です。

面接官は、立派な言葉を聞きたいわけではありません。その大学で学びたい理由が、本人の経験から出ているかを見ています。

活動実績や自己PRに自信がない場合

総合型選抜の面接では、活動実績の大きさだけが評価されるわけではありません。

全国大会に出た、起業した、大きな賞を取った。そうした経験があれば分かりやすい材料にはなります。ただ、それだけで面接がうまくいくわけではありません。

逆に、目立つ実績がなくても、自分が考えて動いた部分を説明できれば、面接で話せる内容になります。

「部活動を頑張りました」だけでは、少し弱いです。そこに、自分が何を考えて、どう動いたのかを加えます。

たとえば、練習方法を変えた。後輩への声かけを工夫した。チームの雰囲気をよくするために役割を見直した。こうした話があると、面接官はその人の行動をイメージしやすくなります。

活動実績や自己PRは、次の順番で整理すると話しやすくなります。

整理する項目面接で話す内容
課題取り組みの中で困ったことや改善したかったこと
行動課題に対して自分が実際に行ったこと
結果行動によって起きた変化や周囲の反応
学び経験から分かったことや次に活かしたいこと
志望理由との接続その経験が大学で学びたい内容とどうつながるか

探究活動でも、学校行事でも、考え方は同じです。

テーマを選んだ理由、調べる中で気づいたこと、途中でうまくいかなかったこと、そこから改善したことを整理します。結果だけでなく、過程を話せるようにしておくと、追加質問にも答えやすくなります。

海外で商品を販売する経験や、チームで企画を考えて改善する経験も、面接では話しやすい材料になります。売れたかどうかだけでなく、顧客の反応を見て何を変えたのか、チーム内でどんな役割を担ったのかまで話せるからです。

サムライカレーのように、海外で実際に販売まで行うプログラムでは、仮説を立てて、売って、反応を見て、改善する流れを経験できます。こうした体験は、経営学部、商学部、国際系の学部を志望する人にとって、志望理由や自己PRと結びつけやすい材料になります。

実践型海外インターンシップ サム…
サムライカレーがきっかけで、ルワンダ国際協力、シリコンバレー奨学生、イギリス大学院進学と、未来が開け… サムライカレープロジェクトに参加したMizukiさんの体験談です。スリランカカレーの販売支援を経て、カンボジアでのビジネスやマーケティングを学ぶために参加を決意。現地…

ただし、特別な経験をしたこと自体が評価されるわけではありません。面接で見られるのは、その経験を通して何を考え、大学で何を学びたいと思ったのかです。

面接で詰まりそうで不安な場合

面接で詰まりやすい人は、話す内容がないのではなく、答え方を丸暗記しすぎていることがあります。

覚えた文章をそのまま話そうとすると、質問の形が変わったときに対応しにくくなります。面接官は、受験生を困らせたいわけではありません。ただ、本当に自分で考えているかを確認するために、少し角度を変えて聞いてきます。

たとえば、志望理由で「貴学の教育方針に魅力を感じました」と答えるとします。すると次に、「教育方針のどの部分に魅力を感じましたか」と聞かれるかもしれません。

ここで答えられないと、言葉だけを借りてきた印象になります。

面接で詰まりにくくするには、回答を長く作り込むより、短く答えて深掘りに備える方が現実的です。

詰まりやすい答え方なぜ弱いか改善ポイント
回答を丸暗記している質問の形が変わると対応しにくい要点だけを整理して話す
志望理由が一般的その大学を選んだ理由が伝わらない授業や学部内容と経験を結びつける
抽象的な言葉が多い自分の行動が見えにくい具体的な場面や役割を入れる
実績だけを話している考え方や学びが伝わらない課題、行動、学びの順で話す
話が長くなりすぎる要点が分かりにくい最初に結論を伝えてから説明する

面接では、少し考えてから答えても問題ありません。

すぐに完璧な答えを出そうとするよりも、聞かれたことに対して、落ち着いて自分の経験から話す方が伝わります。

「結論を先に言う」
「その後に具体例を話す」
「最後に学びや志望理由につなげる」

この順番を意識するだけでも、話はかなり整理されます。

面接で話せる経験が少ない場合

面接で話せる経験が少ないと感じる人は、まずこれまでの行動を棚卸ししてみてください。

部活動、学校行事、探究活動、委員会、アルバイト、家族の手伝い。大げさな実績でなくても、面接で話せる材料は意外とあります。

見るべきなのは、結果の大きさではありません。

自分で考えて動いた場面があるか。
途中で工夫したことがあるか。
誰かのために役割を果たした経験があるか。

ここを探していきます。

たとえば、文化祭で担当した仕事を最後までやり切っただけでは、少し弱く聞こえます。そこに「人が集まらなかったので声かけの方法を変えた」「準備が遅れていたため、役割分担を見直した」といった行動が入ると、自己PRとして話しやすくなります。

これから経験を作る場合は、短期間でも自分から動ける活動を選ぶとよいです。

地域活動に参加する。探究テーマをもう一段深める。学校内で小さな企画を実行する。誰かに話を聞き、そこから改善案を考えてみる。こうした行動でも、振り返り方によって面接の材料になります。

経営学部、商学部、国際系の学部を目指すなら、人や社会と関わる経験は特に話しやすいです。

商品を売る。相手の反応を見る。チームで役割を分担する。うまくいかなかった理由を考え、次の行動を変える。こうした経験は、大学で学びたいこととつなげやすくなります。

大切なのは、経験を増やすことだけではありません。

その経験から何を考えたのか。
次に何を学びたいと思ったのか。
大学でどのように深めたいのか。

ここまで言葉にしておくことで、面接で話せる内容になります。

面接前にやるべき練習方法

面接前は、回答文を一字一句覚えるよりも、話す順番を決めて練習します。

志望理由、自己PR、活動実績、入学後に学びたいことを、それぞれ1分程度で話せるようにしましょう。最初に結論を伝え、そのあとに具体的な経験を加えると、聞き手にも伝わりやすくなります。

練習では、最初の回答だけで終わらせないことが大切です。

「なぜそう思ったのですか」
「その経験から何を学びましたか」
「本学での学びとどうつながりますか」

このように追加で聞かれる想定をしておきます。総合型選抜の面接では、最初の答えよりも、その後の深掘りで考え方を見られることがあります。

志望理由書や活動報告書を提出している場合は、書類の内容も必ず見直します。

書いた内容と面接で話す内容がずれていると、準備不足に見えることがあります。書類に書いた経験については、理由、行動、学びまで自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。

先生や家族に聞いてもらう練習も有効です。

自分では伝わっているつもりでも、聞き手から見ると説明が足りない部分があります。話が長くなっているところ、抽象的な言葉で終わっているところも見つかりやすくなります。

最後に、録音や録画で話し方を確認します。

声の大きさ、話す速さ、目線、姿勢は、内容と同じくらい印象に関わります。面接直前に新しい回答を増やすより、すでに準備した内容を落ち着いて話せるように整える方が効果的です。

よくある質問

総合型選抜の面接では何を聞かれますか?

よく聞かれるのは、志望理由、高校生活で力を入れたこと、活動実績、入学後に学びたいこと、将来の目標です。大学や学部によって質問は異なりますが、自分の経験と志望理由を結びつけて答える準備が必要です。

総合型選抜の面接でやってはいけない答え方はありますか?

回答を丸暗記したり、大学の特徴だけを並べたりする答え方は避けた方がよいです。面接では追加質問を受けることがあるため、自分の経験や考えをもとに説明できる状態にしておきます。

志望理由をうまく話せない場合はどうすればよいですか?

まずは、志望学部に関心を持ったきっかけを整理します。そのうえで、大学で学びたい授業や分野と、自分の経験が重なる部分を探すと話しやすくなります。無理に大きな将来像を作る必要はありません。

活動実績が少なくても総合型選抜の面接は受けられますか?

活動実績が少ない場合でも、これまでの経験を整理すれば話せる材料は見つかります。部活動、学校行事、探究活動、アルバイトなどの中で、自分が考えて動いた場面を振り返ることが大切です。

総合型選抜の面接対策はいつから始めるべきですか?

志望理由書や活動報告書を作る段階から、面接を意識して準備するのが理想です。提出書類に書いた内容は面接で深掘りされることがあるため、書いた理由や行動の背景まで説明できるようにしておきます。

総合型選抜の面接では、よく聞かれる質問を知るだけでは不十分です。

志望理由、活動実績、入学後に学びたいことを、自分の経験と結びつけて話せるようにしておく必要があります。

面接で不安になるのは自然なことです。ただ、不安の多くは「何を聞かれるか分からない」ことよりも、「自分の話として整理できていない」ことから生まれます。

回答を丸暗記するのではなく、経験、学び、大学で深めたいことを整理しておきましょう。話せる経験が少ないと感じる人も、これまでの行動を振り返れば材料は見つかります。

自分が何に関心を持ち、どんな行動をして、大学で何を学びたいのか。その流れを自分の言葉で話せることが、総合型選抜の面接対策では大切です。

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この記事を書いた人

森山たつをのアバター 森山たつを

サムライカレー主催者。(株)スパイスアップ・アカデミア代表取締役。青森県教育改革有識者会議常任委員を務める傍ら、年に10以上の大学で講義を行っている。早稲田大学理工学部卒。日本オラクル、日産自動車などを経て、海外で就職する方法を教授する作家活動を行う。著書に「セカ就!(朝日出版社)など4冊。
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