- 基本情報
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小山楓太さん
大学2年生

私はこのプログラムに大学1年生の頃から興味を持っていました。参加できるのは2年生からだったので、「2年生になったら必ず行こう」と心に決めていました。
行く前は、カンボジアはインフラが整っていなくて、夜は治安も悪く危険が多い、不便な国なんだろうなと思っていました。
でも実際に行ってみると、その印象は大きく変わりました。都市部は思っていたよりずっと整っていて、日本とあまり変わらない生活ができました。人々もとても親切でオープンで、夜に外を歩いていると知らない人から「一緒に飲もうよ!」と声をかけられることもあり、むしろあたたかさを感じました。

一番印象に残っているのは商品の販売体験です。グループに分かれて3日間で200ドルの売上を目指したのですが、初日はタコライスやティラミスを売ったものの、2時間でたった10ドルしか売れませんでした。そこで予定を早めに切り上げて全員で話し合い、タコライスはカンボジアでは馴染みが薄いから売れにくいと判断し、代わりにオレオドリンクを作ることにしました。インスタグラムも開設して、少しでも多くの人に知ってもらおうと工夫しました。
2日目もなかなか売れませんでしたが、「王宮前に人が集まっている」という情報を聞き、商品をかごに入れて歩き売りを始めたら、売上は一気に100ドルに。そこから「歩きながらの方が売れる」と全員で確認し、看板商品をティラミスに決めました。
3日目はさらに工夫を重ね、販売用のかごを作ったり、『鬼滅の刃』のコスプレで盛り上げたりしました。雨でびしょ濡れになりながらも声をかけ続け、現地の人にも助けてもらいながら根気強く挑戦した結果、1日で250ドルを売り上げることができました。
この経験から学んだのは「お客様を第一に考えること」の大切さです。その学びをアルバイトでも実践することで、以前より強いやりがいを感じるようになりました。
また、街でストリートチルドレンや物乞いをする人たちを見て、当たり前のように学校に通えている自分の環境のありがたさを実感しました。将来は、こうした人たちの力になれるようなことをしたいと強く思うようになりました。
カンボジアで過ごした2週間は本当に内容が濃いものとなりました。先程販売のお話はさせていただいたので、それ以外のお話をさせていただきます。シュムリアップでアンコールワットの朝日を見たのは人生で一番感動したと言って良いほどの景色でした。プレゼンをした際に結構ズバズバ言ってもらえたのも、僕がまだまだ足りていない証拠だと思っています。販売で皆汗水、雨水、悔し涙が出て濡れた水・売り上げが爆上がりして喜び合った3日間、休暇でアンコールワットに感動し、こんなことは一生合ってはならないと思ったキリングフィールド、トゥールスレイ・どこへ行くにしてもトゥクトゥクを使って大声でずっと歌い続けた思い出は一生忘れらないものになりました。次はスタッフとして見守り、フォローしてあげられる立場になり、ちかちゃんがどれくらい成長したのかも見たいです。改めまして、サムライカレー(カンボジア)に参加させていただきありがとうございました。



