- 基本情報
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Rさん
大学4年生

私は、マーケティングの勉強をして今後のキャリアに活かしたいと思ったこと、そして東南アジア地域の文化や生活を自分の目で体験したいと思ったことから、サムライカレーに参加しました。
参加する前は、インフラや生活環境が悪く、職についていない人が多く、ホームレスが道で寝ているような環境を想像していました。また、過去の政権の影響で人口が極端に少なく、若者ばかりが目立つ国だという印象を持っていました。
しかし、実際に訪れてみると、上下水道は整備されており、ホームレスも見かけず、人々は皆それぞれの仕事に励んでいました。特にお金のない子どもたちがフルーツを一生懸命に売って生計を立てている姿には強く心を動かされました。また、街は思った以上に栄えていて外国人も多く、その中でも中国人が多い印象を受けました。

このプログラムで印象に残っているのは、マーケティングの工夫を実際に形にできたことです。私は自分の強みであるデザインを活かしてメニューやPOPを作成しましたが、試し売りの際に「文字が小さくて高齢の方には読みにくいのでは」と気づきました。そこで文字を大きくした新しいPOPを作成したところ、商品の魅力やチャリティの目的がより伝わり、多くの人に購入してもらえるようになりました。また、裏方の調理から直接販売にも挑戦し、当初は順調だったものの、現地の子どもたちの販売活動と重なり売上が落ちてしまいました。そこで「私たちはチャリティのために販売している」と目的を明確に伝えたところ、再び売上が伸びる結果につながりました。
その経験を通して、「どうしたらお客様に買っていただけるのか」を自分で考えながら行動する力が身につきました。帰国後、アルバイト先でもその経験を応用し、「商品の配置をこう変えれば売上が伸びるのでは」と提案したところ、実際に採用され、その日の売上が大きく向上しました。このインターンを通じて、ただ指示を待つのではなく、自分で考えて行動することの大切さを学んだことが、最大の成果だったと思います。
さらに、今回が2回目の海外経験でしたが、価値観や考え方が大きく変わる、とても貴重な時間になりました。東南アジアと聞くと「発展途上国で貧しい人が多い」というイメージを持っていましたが、実際には皆とても働き者で、特にカンボジアの方々は優しい人が多いと感じました。寄付先の愛センターでは、私の似顔絵を描いてくれる子や「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれる子もいて、「この子たちのために頑張ろう」と強く思いました。自分たちがマーケティングで稼いだお金を実際に届けることで、チャリティの意義を“肌で感じられた”ことは新鮮で、ぜひ多くの人に体験してほしいと思います。もしまた機会があれば、何度でも参加したいと思えるほど心に残る経験でした。

