- 基本情報
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物井真菜さん
大学2年で参加
私は、自身の生活に息苦しさを感じていた頃、大学の先生が私の成績を見て個人的に声をかけてくれたことがきっかけでサムライカレーに参加しようと思いました。普段は危険を避ける性格ですが、「一度きりの人生、せっかくなら思い切って何かに挑戦してみたい!」という感情が芽生え、参加を決意しました。
参加する前は、カンボジアは日本に比べて発展しておらず、治安や食、衛生面でも不便さが多いと考えていました。特に、現地での生活はかなり厳しいのではないかと覚悟していました。
しかし、実際に現地で生活してみると、富裕層の住むエリアにはきれいな住宅や大きなショッピングモールがあり、街中でも快適に生活できることが分かりました。想像していたよりも治安が良く、食事や買い物も日本と同じように楽しむことができました。これには驚きとともに、異国での生活に対する不安が少しずつ解消されていくのを感じました。
このプログラムの中で特に印象に残っているのは、私たちのグループがナイトマーケットで「ピザトースト」を販売した時のことです。事前調査でカンボジア人がピザを好むと知り、自信を持って試食会を行った際は好評だったので、ナイトマーケットで売れると思っていました。
しかし、実際にはほとんど売れず、売上のほとんどは別のメニューであった「たこ焼き」に頼る結果となりました。カンボジア人にとって「ピザ」という料理の認識や好みは異なり、また、たこ焼きの丸い見た目が新鮮で親しみやすいと感じたようです。そこで、思い切ってピザトーストをやめ、イカや海老を入れた現地アレンジの「たこ焼き」をメインに販売したところ、売上が1日で75ドルから120ドルに増加しました。試行錯誤の末、わずか3日間で200ドル以上の売上を達成することができたのは、大きな自信につながりました。
その結果、このプログラムを通じて私は大きく成長することができました。最初は知り合いもおらず、一人で飛び込んだ挑戦に不安でいっぱいでしたが、異国の地でさまざまな問題に直面し、自分で考え行動し、解決していく経験を重ねるうちに、自分に自信が持てるようになりました。「何かあったらどうしよう」と躊躇していた以前の自分が、いつの間にか「どうにかなる!やってみよう!」と思えるようになったのです。
現地で出会ったメンバーとも帰国後も繋がり続け、人生の中でかけがえのない友人を得ることができました。
日本に戻ってからも、この経験を糧に自ら新しい挑戦に積極的に取り組んでいけると感じています。サムライカレーでの挑戦は、私にとってただの海外体験ではなく、「自分を変える」ための大きなきっかけとなりました!