みなさんは就職活動をしているときは、どんなことを意識していますか?
人生の分岐点である重要な就職活動で、失敗することは誰しもが避けたいと思いますよね。
ただ、失敗して、就活100社落ちする就活生もいます。
こういう人は、企業の担当者に「こいつを雇うのはイヤだ」と思われています。
そこで、人材会社で就活エージェントに「こんな就活生はイヤだ」と思われる学生の特徴を聞いてみました。
今回は、有名企業ばかりを受けたがる学生についてのお話です。
イヤだと思われる就活生とは?
ーまず、普段多くの就活生と面談やキャリア相談をするなかで「こんな就活生はイヤだ」という人はいますか?
まず1つは、志望する企業が誰もが知っている有名企業ばかりの就活生は、印象はよくないですね。
もちろん、そこの企業で働きたい明確な理由があって、その企業を志望するのは良いことですが
「知名度があるから」「安定しているいわれているから」といった理由でその企業を選ぶ人は
「自分で考えて、企業選びができていないな」と思ってしまいます。
ーなるほど。就活生は自分で考えて、企業選びするのが大切ということですか?
もちろん企業選びには正解がないので、必ずしも自分の判断軸を持つことが正しいとは言い切れません。
しかし、明らかに「周囲の意見を参考にしてこの企業にします」という選び方が企業側に伝わってしまうと
企業は採用したいと思わないでしょう。
周囲の意見を参考にすることは悪いことではありませんが
「自分のやりたいことや目標があって、そのためにここの企業を志望します」
といった自分軸で考えられた志望動機のほうが、企業にとって印象はいいです。
そもそも、TV CMをやっている企業は、他の就活生も知っている企業です。
だから、応募者が多く、倍率が高く、落ちやすいのです。自分のやりたいことも明確になっていない人が
そんな倍率の高いところばっかり受けていたら、そりゃ就活100社落ちしますよ。
世の中には、TV CMなどをやっていない、企業向けのビジネスをしている”B to B”と呼ばれる企業がたくさんあります。
今、自分が名前を知っている会社以外の会社を見つけて、そこを受けると倍率が低くて内定とりやすいですよ。
その企業が求めている人材が、自分のやりたいこと、得意なことと合致していればなおさらです。
やりたいことや目標が見つからない就活生はどうすればいいのか?
ーそうなんですね。でも、やりたいことや目標が見つかっていない就活生はどのように企業や志望動機を決めればいいんですか?
私達就活エージェントは、その人が過去に経験してきたことをヒアリングしながら、やりたい仕事や今後の目標を見つけていきます。
具体的には、過去におこなってきたインターンシップや、アルバイトや部活動などの経験を振り返り、自分の強みや好きなことが探っていきます。もちろん自己分析も行います。
そうすることで、就活生は徐々に自分自身を知ることができて、やりたい仕事が見えてくることがあります。
そこから、私達が就活生に合いそうな業界や職種、企業を見つけていけるようにサポートをします。
この、自分で体験したことがたくさんあると、その中から、得意なこと、苦手なことを選ぶことができます。
体験が少ない、自分がやりたい仕事が見つかっていないという人は、いろいろなインターンやバイトに参加して実際にやってみることで、自分の向き不向きを知ってください。
実際に仕事をしてみないと、自分が得意な仕事なんて見つからないんですよ!
スポーツだって、自分でやってみなきゃ何が得意で何が苦手かわからないでしょ。
ーやはり自分を知ることは大切なんですね。自分を知るときは、周囲の人の意見を取り入れてもいいんですか?
はい。自ら自分の強みや好きなことを見つけることもいいですが、就活生によっては自ら見つけられなかったり、周囲から見た自分を知りたかったりする人もいます。
そういった場合は、就活エージェントに聞いてもいいですが、友達や親・学校の先生などの身近な人からの意見を取り入れてみるのも1つの手段です。
自分を理解するということが大切なので、自分のことをよく知っている身近な人に聞くのは非常に効果的です。
ーでは就活生は、自分のことをよく理解したうえで、自分自身の軸を持って企業選びをすることが大切なんですね。
そうですね。就活生には「誰かに言われたから」とかではなくて
「自分はこうなりたいから」「この仕事をしたいから」といった自分軸で企業選びをして欲しいです。
そうすれば、企業の面接官にもその熱量はきっと伝わりますし、就職してからも楽しんで仕事ができると思います。
自分軸で企業選びをしよう
今回は、人材会社社員が語る「こんな就活生はイヤだ」のなかの1つ、志望企業がテレビCMで見るような有名企業ばかりについて紹介しました。
もしかすると、知名度や安定などを基準にして、大企業だけを受けたいと考えている就活生が多いかもしれません。
しかし、それらの基準で企業を選ぶことが、必ずしもその人にとって適切なものとは限らないでしょう。
また、採用する企業にとっても自分軸で志望動機を語れる人に対して、魅力的にみえます。
現在就職活動をおこなっている人、これから就職活動をおこなう人はぜひ自分軸で企業選びをしていきましょう。