サムライカレー正月特別プログラムは、カンボジア・プノンペンのダイヤモンドアイランド(個人的にプノンペンのお台場と命名)で行われる、新年カウントダウンライブでの販売です!
売り上げ目標は150ドル。達成したら焼き肉食べ放題。
その2倍を売り上げると、高級焼き肉食べ放題にグレードアップします。
ヒアリング、競合調査、試食会を繰り返した結果、売り物は
かき氷、
ペッ○ーランチ
肉寿司、生春巻き、ポップコーンになりました。
本番は12/31だといっているのに、12/29くらいから街中で売り始め、12/30の前夜祭でも結構な個数が売れたため、12/31朝時点で、売上高は150ドル目前でした。
ちょっと、余裕ムードがでてくる研修生。
しかし、カンボジアはそんなに甘くありません。
どですか?
なんか、お客さんが全然相手してくれません。。。
コンサート開始直前の19時頃、研修生の顔が曇り始めます。
店の中には、結構ヤバイ量の在庫があります。生春巻きとか、残ったら確実に腐ります。
OK。まだあわてる時間じゃない。売れてない理由、売れていた理由をマーケティングの4Pから考えてみよう。
マーケティングの4Pとは、マーケティングの基礎理論。
モノを売るときに大切となる4つの要素のことです。
Product 製品
売れてないのは圧倒的に生春巻き。
続いて、ペッ○ーランチ。肉寿司もイマイチ。
かき氷とポップコーンは引き続き好調。
Price 価格
価格は昨日と同じ。原価が安い肉寿司は売れないから半額にしたが、ペッ○ーランチと生春巻きは原価の関係で割引不可。
Place 場所
コンサート会場近辺の店および、周辺への売り歩きは昨日と一緒。
お客さんは、明らかに昨日より多い。条件はよくなっている。
Promotion 売り方
基本は店舗の前の人に声をかける&その辺の人に声かけて買ってもらう。
そして、今回の目玉。ポケモンの着ぐるみ着て、かき氷移動販売。
これは、本日も好評。
かき氷作ってる間は人だかりができるし、その間お客さんはポケモンと写真撮って遊んでいるから時間がかかるのも問題ない。
さて、こうやってみると、問題はProductのようです。
昨日、生春巻きどこで売れたんだっけ?
リバーサイドとか‥。
どうやら、春巻きは外国人が多くいる所で売れていたようです。そして、この会場の99%はカンボジア人。
さて、どうするか。
さらに、このイベントはビール会社が主催しており、ビールをガンガン売っています。ペッ○ーランチも肉寿司も、生春巻きも、イマイチビールに合いませんね。。。
こういう時に、やるべきコトは駄目なことを修正するか、いいところを伸ばすか。
とはいえ、駄目なProductは、今さら修正が効きません。
じゃあ、いいところを伸ばすしか。。。
一番の、成功点、ポケモンPromotionのいいところは、こちらから一言目「買って」と言わなくていいことです。
ポケモンが「ハーイ」といえば、向こうがリアクションしてくれます。そして、仲良くなったところで「かき氷を売ってるんだ」と切り出せばいいんです。
ポイントは、声のかけ方かもしれない
と、いうわけで、声のかけ方を変えてみました。
どんなかけ方にしたかは、内緒です。
なんか、お客さんの財布の紐がゆるくなってきました!
おそらく、コンサートとビールでテンションが上がってきたところと、声のかけ方を変えたタイミングがシンクロしたんでしょう。
ちょちょ。在庫なくなってきましたよ。
コンサートが最大の盛り上がりを見せる、午前零時。
花火、どーん!
モノはほとんど売り切れ、残るはあれだけ大量に売れ残っていた春巻きのみ。
300ドルまで、あと何ドル?
6ドルです!
よっしゃ!売ってこい!
と、いうわけで、0時半頃、全てのモノを売って、売上は303.75ドル!
高級焼き肉目標達成です!
今回のメンバーの素晴らしかったところは、あきらめなかったところ。
7時頃の、売れなかったタイミングで諦めていても、焼き肉目標は達成できました。
しかし、そこで、販売を止めなかった。売れる方法を考え続けた。
こうやって、粘り強く、考え続けて、その場でできることを全てやっていく。
この姿勢って、大切なんです。
こういう学生、採用したいでしょ?これを読んでる社長さん!
と、いうわけで、今回も、研修生9名+バイトで雇ったカンボジア人5名、頑張りました!
こうやって、実践で、楽しみながら、ビジネスを学んでもらうのがサムライカレーなのです。