カンボジアでカレー屋、福岡でもカレー屋、ベトナムでたこ焼き屋! 〜 浅田真太朗君

カンボジアでカレー屋、福岡でもカレー屋、ベトナムでたこ焼き屋! 〜 浅田信太郎君

カンボジアでカレー屋をやったあと、福岡でカレーを売り、ベトナムでたこ焼き屋にチャレンジした、浅田君。
その後の就活で、どんな会社を受け、どんな会社で働くことにしたのか?この話を聞くと、学生時代に積むべき経験、考え方が見えてきます!

 

就職活動完了おめでとうでござる

ありがとうございます。サムライカレーの経験、就活で滅茶苦茶役に立ちました。ありがとうございます!

そのサムライカレー、なぜ参加したでござるか?

アジアで、現地にどんなニーズがあるかを探って、製品化するという話が非常に面白かったからです。

例えば、サムライカレーで聞いた、インドネシアでパナソニックが作った洗濯機に洗濯板がついているという話。
インドネシアのお母さんたちは、ゴシゴシしないと汚れが落ちた気がしないからという理由で売れているということでしたが、我々からしたら想像もつかない理由じゃないですか。

そういう、想像できない理由を現地でマーケティングするってところに惹かれました。

サムライカレーではどんなことをしたでござるか?

ちょうど、盆踊り大会のタイミングだったので、そこで販売する物をマーケティングしました。鉄板で売れる わたあめ+もう一品。
会場に来るのはカンボジア人の若い人が多いと言うことで、彼らがよく行くところでアンケートを取ったり、試食会を繰り返すことで最終的に決めたのが、サムライソードです。

 

なんだかわけわからんでござるな

まあ、鳥の唐揚げと、ご飯なんですけどね。

カンボジアの人たちの好きな物を調査したところ、落ち着いたのが、肉と油とチリソース。あと、ご飯。
でも、唐揚げだけだと価格が高くなってしまい、どうしたもんかと考えました。

盆踊りの会場は座るところが少ないので、歩きながら食べられないといけないので、串に刺すのがベスト。だったら、ご飯を串に刺したら・・・ということで、この形態になりました。

 

工夫をしたのはどんなところでござるか?

ご飯は、実は餅米を入れて炊いているんです。
カンボジアの普通のお米はパサパサでおにぎりにならないんです。いろいろなお店をみていると、たまに、ビニール袋に入ったご飯があるんですね。これを買って食べてみると、おにぎりみたいに固まってる。
店員に「なんで固まってるの?」と聞いたら、餅米がでてきたんです。

カンボジア米+餅米だと、価格も日本米より安いし、カンボジアの人たちは日本米よりもカンボジア米の方が好き。作るのも簡単ということで、良い物が作れたと思います。

 

結果はどうでござったか?

見事、目標達成できました!
カンボジアの人たちが喜んで買ってくれて、本当によかったです!

 

その後、なにをしたでござるか?

4週間プログラムのうち2週間がこの盆踊りでした。
その後どうしたもんかということで、サムライカレーの森山さんが提案したのが「福岡でカレー売らない?」でした。

私は福岡の大学に行っているのですが、ちょうどサムライカレーを運営するスパイスアップ・アカデミアが、Jリーグのアビスパ福岡と提携して、レベルファイブスタジアムでの試合で販売をさせてもらえるとのこと。

カンボジアに来て、まさかの福岡!ということで、面白そうだったのでそちらに参加する事にしました。

 

相変わらず、展開がよめないでござるな

福岡でなにを売ろうかと考えたときに、シンプルにカレーにしました。
でも、せっかくなので、カンボジアっぽい物にしようと考え、カンボジア人や地元の料理人の人たちに話を聞いて、考えたのが、カンボジアカレーと日本カレーの中間の品。

カンボジアのカレーは日本人にはちょっと物足りなので、スパイスを混ぜて日本風にアレンジしました。そして、カンボジア名物の生胡椒を乗せて、カンボジアをアピール。

日本であまり食べられない、でも日本人的に美味しいカレーができました。

難しいところはあったでござるか?

カンボジアの盆踊りはお客さんが身近にいたので彼らに聞けばなにが受けるかわかりました。しかし、今回、製品企画はカンボジアでやらねばならず、想像の中のお客さんになにが受けるのかを考えるのが難しかったです。実際それがうまく行かなかったのですが…

うまく行かなかったと言うことは、売上はどうでござったか?

持っていったカレーは全て売れ、収益はほぼプラスマイナスゼロでした。

と、いうのも、まず試合当日が寒い雨の日だったので、当初予定より作る量を半分にしました。その半分は何とか売り切ったのですが、正直お客さんの顔には「アビスパ福岡の試合に来たのに、なんでカンボジア?」と書いてあった気がします。

サッカーの試合に来るお客さんは、試合を見るのがメインなので、別に珍しい物を食べたいわけではない。そこで、カンボジアカレーはちょっと外していた感があります。買ってくれたお客さんには好評だっただけに、マーケティングのミスです。

それ以外にも、カンボジアでレシピを作ったのですが、日本のにんじんはカンボジアのにんじんよりも太く、やたらにんじんだらけになったり(数十本のにんじんが余りました)、同じ分量で作っているのに野菜や水の味が違うために風味が変わったり、難しいことだらけ。

マーケティングの4Pの中で「Place(場所)が変われば全てが変わる」というのを身をもっと体感することになりました。

なるほど。なかなか大変でござったな。その後はどうしたでござる?

友達がベトナムでたこ焼き屋をはじめるということで、私もベトナムにいってそれを手伝いました。ただ、試食会などはできたのですが、その後の許認可などがうまく行かず、結局開店ができませんでした。

サムライカレーでは、その辺は全てサムライカレー側がそこをクリアしてくれてたのですっかり盲点になっていたのですが、自分でやるとなると非常に大変です。その点でも、誰でもすぐに販売体験ができるサムライカレーは良い仕組みだと感じました。

そうなのでござる。けっこう裏でいろいろやっているのでござるよ。
その後就活でござるな?

はい。
実は、就活講座を聞いた上で会社を探したので、やりたいことが明確になり、受ける前に3社に絞り込みました。その中で内定をいただいた会社に行くことにしたので、就活はあっという間に終わりました。


どんな会社をうけたでござるか?

ロボットに部品を供給する会社です。

※イメージ

就活講座で「ゴールドラッシュで儲けたのは、金を掘った人ではなく、つるはしや丈夫なズボンを売った会社(=リーバイス)だ」ということを聞いて、自分が興味があって、これから熱いのはロボットだと考えました。

そして「テレビCMを打ってるような会社ではなく、誰も知らないBtoB(企業向けの商売)をしている会社を探せ」ということで、探してみたところ、ロボットに部品を提供する会社でよいところを3社みつけたのです。

どんな面接でござったか?

サムライカレーの話は非常に受けました。「カンボジアで「サムライソード」売りました」って言ったら必ず二度聞きされますよね。

そして、自分が工学部で学んだことや、サムライカレーの経験を踏まえて、お客さんのニーズを聞いて、それを提供することをしたいという話や、小さい頃からロボットが好きだった話をすると、非常に受けました。

ソフトバンクみたいなロボットを作っていることが有名な会社ではなく、ロボットのパーツを作っている会社だからこそ「よくわかってるねー」という反応をもらえたんだと思います。

また、海外にも工場をたくさん持っている会社なので、東南アジアに行きたい。東南アジアの人たちとまた仕事をしたいという話も非常に受けました。実際に、5年以内には東南アジアで仕事したいと思っていますし。

これから就活をする人に伝えたいことはあるでござるか?

業界を決めれば就活は楽になります。
会社の数も絞り込めるし、1社について深く調べる時間もできます。
そして、きちんと調べれば、自分の志望動機も明確になる。そうすれば自ずと面接も通りやすくなるのです。

ただ、絞り込むのには時間がかかりました。
サムライカレーだけではなく、学校の授業や、バイトや、読書や、先輩の話を聞くことや、いろいろな経験の中から見つけ出さなくてはならない。
だから、「学生時代にはいろいろな経験を積まなきゃいけない」就活を終えてみて、この重要性が非常によくわかりました。

 

今後どんなキャリアを送りたいでござるか?

入社した会社で経験を積み、5年以内に海外に行きたいです。
海外の人と一緒に日本の技術を磨いて、面白いロボットを作る事に貢献したいと思っています!

サムライ君からひとこと

サムライカレーを通じて、外国人スタッフや外国人のお客さんと仕事をすることに魅力を感じた浅田君。
その後の行動力がスゴイでござる。

そして、就活でも、BtoBを狙え!とか、自分が好きな仕事を探せ!とか、サムライカレーで学んだことを忠実にこなして結果を出す、こういう人は、今後もどんどん結果を出していける人材でござる。

5年後の浅田君が、どんな物を生み出しているか、いまから楽しみでござる!

 

2017年12月23日(祝)
マイクロソフトシンガポールマネージャが、君たちに熱いエールを!

 

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