「自分で考えてやる」ということを実行したら、偏差値35の大学でも就活うまくいきました 〜 下石 大幹さん
Webページで検索すると偏差値35-40となっているとある大学。
この大学から、一人の学生がサムライカレーに参加してくれました。
大学の先生曰く「典型的な、ダメ学生」
授業中、一番後ろの席に座り、寝てるか、駄弁るか、スマホをいじっているか。
そんな彼が、カンボジアのインターンシップに来て「自分で考えて仕事をすると、楽しい」ということに気づき、何かが変わりました。
何が変わったのか、聞いてみました。
下石 大幹さん
サムライカレーには3年の夏に参加しました。
現地で、マーケティングリサーチしたり、現地スタッフと仲良くなったり、現地の人にモノを売ったり。
現地のお祭りで販売したときは、周りに競合店が多く、なかなか売れなかったものの、そのお祭りの中で開催された大食い大会に自ら参加。
見事準優勝し、壇上から「日本から来ました!あそこでわたあめ売ってるから買って!」ということを下手な英語で話したら、会場の人が面白がって次々とお店に来てくれて、売り上げ目標達成しました。
大食い大会でたり、壇上で英語で話すなんて、日本だったら絶対やらなかったと思うんですが、恥の旅はかき捨て的なテンションでやったら、それが売上に繋がった。
ああ。こういうことなのか‥ということで「やればできる」「行動したら、うまく行くことがある」ってことを、理解できたんです。
日本に帰国してから就活を始めたのですが、最初のうちは、やっぱり落ちました。
有名なBtoCの製造業のメーカーだけでなく、工場向けの機械や、部品を作っている会社も受けたのですが、いくつか連続で落ちて「これはヤバいぞ」と。
そこで、今度は大学のキャリアセンターにアドバイスをもらうことにしました。
以前の自分だったら、そんなところ行かなかったと思うのですが「ちゃんとやればできる」だから「そのやり方をプロに聞こう」という考えに至り、キャリアセンターの門を叩いたのです。
自己PRや志望動機を、第三者目線で見直してもらうことで「自分がいいたいこと」ではなく「面接官が聞きたいこと」が説明できるように体験談を整理し、ESを書いて、面接の練習をする。
これを何度か繰り返したら、就活に関する自信がでてきました。そして、そこから面接をうけるとしっかり通るようになってくる。
次第に、合格率が上がっていき、最後には次々と内定がとれるようになり、就活が楽しくなってきました。
もっといい会社はないか?いろんな会社の話を聞いてみたい!と、就活を長く続け、たくさん内定をいただき「この会社がいい!」と納得するところまで活動できたので、就活にはすごく満足しています。
(就職先は、上位大学の学生でも落ちるような企業です)
指示なしで仕事をしたら、信頼がついてきた
その後、もう一度カンボジアに行ってみたくなり「今度は、スタッフとして参加させてもらえませんか?」とメッセージを送り、研修生を世話する立場として再度サムライカレーに参加しました。
サムライカレーで出た指示は
「研修生の学生が、いい感じの体験ができるように、じゃんじゃん改善して!」のみ。
たまに、買い物や、研修生の空港へのお出迎えを頼まれるのですが、それ以外は特に指示は出されませんでした。
とはいえ、なにもしていなかったら時間の無駄。
自分が去年参加したときに感じた事や、今いる研修生や現地人スタッフに話を聞きながら、宿舎をどんどん改善していきました。
バラバラに片付けられていた、過去に使った紙皿や、割り箸、カップを、分類・整理して再利用しやすくしたり、トイレットペーパーや掃除用具などを一カ所にあつめて使いやすくしたり、要らないモノをごっそり捨てたり。
また、研修生にも積極的に話しかけ、うまくいっていないチームにヒントを与えたり、チームワークがいまいちなチームに入っていって一緒に行動したり。
人の指示を待つのではなく、自分で考えて行動する。
こういうことをしていたら、指示がほとんど飛んでこなくなりました。
あるとき、勤務時間中に(その日は休みだった)研修生とイオンモール2のIMAXシアターで映画を観てるときに、社長からの仕事の依頼がきました。
「スイマセン・・・今ちょっと映画に来てまして・・・」返して、怒られるかなと思ったのですが、おとがめなし。
「ちゃんと成果を出していれば、何をやっても大丈夫」
というのはこういうものなんだなということがわかりました。
就活で大学名なんて関係ないって言ったら嘘になりますが、でも、ちゃんとやれば、全然逆転は可能です。
「企業は、いい大学の学生を採りたいんじゃない。自分で考えて仕事をする学生が、いい大学にいっぱいいるから、学歴フィルタをかけるんだ」
という話は、本当だと思います。
会社に入ってからも、自分で率先して仕事をし、信頼を得て、自由に働けるような社会人になりたいです。