総合商社でも通る、ESの書き方 サムライカレー卒業生の就活攻略法.2

総合商社のESも、総合じゃなくてターゲットを絞って、具体的に書け!

サムライカレー卒業生で総合商社に内定を貰っている学生の就活体験。
今回は、ES(エントリーシート)の書き方を聞いてみました。

まずは、具体的にどんな風に書いたかを

志望理由(一部省略 わかりやすいように分割しています)

「私は世界中の技術者が労働環境に不満を持たない世の中を実現したいため、貴社の海外工場は通関業務だけでなく外国人労働者の人材育成にも力を入れています。そのため、海外工場で通関業務から人材マネジメントまで幅広く関わりたいと考えています」

「私は大学でプログラミングを学んでいましたが、大手英語塾で4年間リーダーとしてバイトを経験したことから、理解したプログラムをわかりやすく相手に英語で説明することが何より得意で、相手が理解して喜んでくれた瞬間が好きだということが4年間でわかりました」

「また、私は工業大学に属し、工場のシステムを学ぶ研究室に属しました。システムを開発する研究室ではなかったため、システム開発できるほどのスキルは持ち合わせていませんが、工業大学ということもあり、国内だけでなく研究活動の一環で海外の工場には多く足を運び、工場のシステムに関する知識には自信があります」

どの仕事をしたいのかを、具体的に書こう!

「私は世界中の技術者が労働環境に不満を持たない世の中を実現したいため、貴社の海外工場は通関業務だけでなく外国人労働者の人材育成にも力を入れています。そのため、海外工場で通関業務から人材マネジメントまで幅広く関わりたいと考えています」

この部分ですが、やりたい仕事を「海外工場の通関業務から人材マネジメント」と絞っていることがよいところです。

就活生によくあるのが志望企業は多すぎて、企業ごとの強みを整理できていないことです。

大きな会社は、無数に仕事がありますし、小さな会社でも仕事の種類はたくさんあります。
そんな中で「自分はなにがやりたい」「その仕事はあなたの会社にあるから入れて」と伝えられれば、非常に高く評価されます。

例えば、「貴社では営業や物流から人材マネジメントまで幅広く関わりたいと考えています」と書いてしまうと、結局どこの部署が良いの?状態になってしまいます。

しかし、彼は企業ごとに分析し、この企業は海外に工場がたくさんあり、人材マネジメントまで行っていることをしっかりと把握しています。

「あなたの会社にこの仕事あるでしょ。私はそれをやりたいんです!」と、冒頭できちんとアピールできているわけです。

私にはこれができます。その根拠は?

「私は大学でプログラミングを学んでいましたが、大手英語塾で4年間リーダーとしてバイトを経験したことから、理解したプログラムをわかりやすく相手に英語で説明することが何より得意で、相手が理解して喜んでくれた瞬間が好きだということが4年間でわかりました」

私はホイミスライムの話をよくしますが、彼はうまく自分の自己分析ができています。

ホイミスライムが仲間になりたがっていたら みなさん何を大事にして仲間にしますか?
ホイミスライムが自分たちの冒険にとても力になりたがっていると言ってきても、結局、君は何ができるの?ってなりますよね。

これと一緒で志望理由にも志望する理由を書くのは大事ですが、何より会社が知りたいのは「君は何ができるの?」って部分です。

彼はきちんと
・プログラミングができる
・相手に(英語で)説明することが得意
だということがわかります。そこがきちんと書けていますね。

 

根拠となる体験は多くて、具体的なほどいい

「また、私は工業大学に属し、工場のシステムを学ぶ研究室に属しました。システムを開発する研究室ではなかったため、システム開発できるほどのスキルは持ち合わせていませんが、工業大学ということもあり、国内だけでなく研究活動の一環で海外の工場には多く足を運び、工場のシステムに関する知識には自信があります」

ホイミスライムの話でもした通り、「自分ができること」を志望理由書に書くのは大切です。しかし、もう一つ忘れてはいけないのが「苦手なこと」です!

「私はホイミは使えます」よし仲間にしようってなっても回復系の仲間によくあるのが体力が少ないことです。戦闘に出してもすぐ瀕死になると使えないですよね。
これと志望理由も全く同じなのです。

例えば、文学部出身の超優秀で英語ペラペラ(TOEIC 900点越え)な学生を雇ったとしても海外の工場で働かすと使えないなんて話は当たり前なんです。

だって工場の部品ってそもそも前知識無しで覚えることでも無いし、しかも工場の部品の英語なんてTOEICに出てこないもん。出てきたとしてもSTOCKくらいかな。
そりゃ会社辞めたくなります。

ここで彼の志望理由書に戻ると
「システム開発できるほどのスキルは持ち合わせていませんが」
ちゃんと苦手な部分をアピールしていますね(直接、苦手と伝えていないこともポイント できない等強い否定もNG とにかくやんわりと)。

そりゃそうです。総合商社ともなればスーパーマンばかりなので、彼もプログラミングが得意だと思われて、メーカーに出向しエンジニアとしてシステム開発をしなければならない状況になってしまうかもしれません。

さらに
「工業大学ということもあり、国内だけでなく研究活動の一環で海外の工場には多く足を運び、工場のシステムに関する知識には自信があります」

ここで、彼は差別化を図っています。先ほども話した通り、TOEIC 900点の文学部や法学部の学生を雇うよりもTOEIC 720点だけど理系でしかも工業大学の学生を雇った方が海外工場で働く点に関しては使えることがわかりますよね。大企業ともなれば英語の社内研修もしっかりしているので、入社後に英語は伸ばせば問題ありません。

このように、「自分の得意なこと・苦手なことを把握している。それを踏まえて、あなたの会社で役に立てるんです」と説明できると、他学生としっかり差別化を図ることができるのです。

以上のように、志望理由書で大事なのは
・自分ができること
・苦手なこと
・他学生との差別化(余裕があれば)
をしっかり記述することが大切なのです。

そして、それらが

・具体的な根拠がある
・あなたの会社で役に立つものである

ということを納得させることができたら、ESで落とされることはなくなるのです。

 

サムライカレー卒業生の就活攻略法
 1.この質問になんて答える?「志望部署に配属されなかった場合、どうしますか?」
 2.総合商社でも通る、ESの書き方