3行にまとめると
・2021年卒の就活はちょっとだけ厳しくなる
・それ以降は、年々厳しくなってくる可能性が高い
・大学3年生も、2年生も、1年生も、強く生きろ
11月の学園祭が終わると、期末の試験が近づいてきて、それが終わると、3年生はいよいよ就活が近づいてきます。
2021年卒の就活は、昨年と同様3月から情報公開、6月から採用面接と表向きにはなっていますが、インターンなどの名前を借りて実質的には3月からスタートします。
就活協定が形骸化し、1月2月から選考を始めるところも増えています。
それでは、競争率はどうなるでしょう?
大方の予想は、
去年よりは厳しいけど、まだ、なんとかなる。
2020年の東京オリンピック以降、景気の低迷が予想されており、中途採用の採用数が減少を始めたことは、多くの人材会社の方が話しています。
2000年をボトムに、年々楽になっている新卒採用も、2020年卒をピークに、これから厳しくなってくるのではないかと言われているわけです。
例えばこの記事では、
ええっ、「就職氷河期」が再び来る!「新卒採用の2021年問題」とは何か?
浜銀総合研究所調査部の主任エコノミスト遠藤裕基氏が、「これからの学生は大変」と言っています。
「中途採用が一般化すれば、新卒が職を得るのは今よりも困難になります。高い技能を持ち、すぐに職を得られる者と、技能を持たずに職を得られない者との2極化が進むでしょう。
2020年の東京五輪後は景気が後退するとの見方もありますが、しばらくは景気の良し悪しが新卒採用に影響すると思います。2021年は、海外経済の動向などから考えると、今よりも景気の減速感が強くなっているかもしれません。実際、構造的に厳しい業界、たとえば銀行などはすでに採用を減らす方向に動いています。
そんな、冬が近づく就活戦線、2021年卒はもちろんですが、今の1年生、2年生はなにを準備すればいいのでしょうか?
上記の記事にあるように、高い技術を持ち内定を無数にとる人と、無い内定の人の差が年々顕著になっていきます。
その「高い技術」とは、研究成果や、実務経験です。
「これは日本の労働市場が、新卒の一括採用、終身雇用、年功序列型賃金という従来型の慣行が崩れ、欧米型に近づいていることを示しています。
欧米では、新卒が一般の労働者と同じ土俵で戦い、職を獲得する必要があります。
当然、新卒は一部のエリート大学出身者を除き、職務経験の差から採用されないことが多く、これが欧米での若者の失業率の高さとなって表れています。だから、欧米の新卒者は、インターンシップなどを通じて技能を磨き、徐々に企業に雇われていくのです」
つまり、理系の大学の研究や、インターンシップの成果をもって
「私はこんな結果を出してきました。だから、この会社に入って、こんなことができます」
と、自信を持って言えるかが、無限内定と無い内定を分けるのです。
やりたいことを早く見つけ、自分のできる範囲でスキルをきちんと伸ばしてほしいです。準備は早ければ早いほどよいです。自分の就きたい職から逆算して、今何をやるべきかをきちんと考えるべきです。一斉に就活を始めて、一斉に内定をもらうという時代は終わりがきますから」
今、3年生の人もまだ間に合います。
そして、1,2年生の人は、できるだけ早く、自分のスキルを伸ばすために、学校の授業、課外活動、アルバイト、インターンシップなどを経験していってください。
経験って何?って人は、こちらを読もう!
具体的にはなに?って人は、こちらを読もう