海外インターンシップによる大学生の育成 〜その方法と結果
この文章は、異文化経営学会2018年 第2回研究大会 (2018年12月 亜細亜大学)および第148回次世代大学教育研究会(2018年11月 金沢大学)にて発表した内容に、最新情報などを追記し、まとめたものです。
海外インターンシップというものはどのようなプログラムなのか?
どのような人材育成を目標としているのか?
育成は成功しているのか?
ということを、まとめております。
「海外で活躍できる人材」「日本国内で外国人相手に活躍できる人材」を育成する方法にご興味のある方は、是非ご一読下さい。
index
1.会社、プログラム概要
2.プログラム実績
3.プログラムの教育目標
3-1.外国で働ける人材
3-2.外国人を喜ばせる人材
3-3.外国人と働ける人材
3-4.自己分析
4.就活実績
1.会社、プログラム概要
我々スパイスアップ・グループは、世界8カ国に拠点を持つ、海外研修プログラム運営会社です。
企業向けの研修を執り行う(株)スパイスアップ・ジャパンと、学生向けの研修を執り行う(株)スパイスアップ・アカデミアと、世界7カ国の現地法人の連合体です。
企業向けの研修では76社、1000人以上の大手企業の導入実績があります。
スパイスアップ・グループで執り行っている研修プログラムは、インターネットを中心に募集する個人参加型のものと、学校のオフィシャルプログラムとして開催するものの2種類があります。
例えばカンボジアのプログラムは、個人向けは「サムライカレープロジェクト」、学校オフィシャルプログラムは「M:I Challenge(ミッションインターンシップチャレンジ)」という名前で運営しています。
プログラム内容は、学校ごとに若干のアレンジを加えていますが、基本同じになります。
M:I Challengeは、アジアの各地で、現地のスタッフと一緒に、現地の顧客に対するビジネスを体験するというプログラムになります。
カンボジアでカレー屋、スリランカ・ベトナムでフリーペーパーの広告営業など、スパイスアップグループ現地法人のビジネスに参加していただきながら、海外ビジネスを学んでいただくプログラムになっています。
期間は、1週間〜4週間。期間やプログラム内容は学校ごとにアレンジすることが可能です。
M:I Challengeはアジア7カ国で開催しています。
M:I Free Marketはタイ・台湾でフリーマーケットに出店を体験。
M:I Marketing & Salesは、カンボジアでカレー屋経営体験。
M:I Footballは、シンガポール、タイ、ベトナムで、サッカーマーケティング体験。
M:I Internshipは、インドで現地企業にインターンシップ。
M:I Business Salesは、スリランカ、ベトナムでフリーペーパーの広告営業。
M:I Challengeは、全ての国で開催可能な、1週間のビジネス体験プログラムです。
各プログラムの詳細はこちらをどうぞ。
2.海外インターンシッププログラム実績
スパイスアップ・グループは、全国20大学・高校・専門学校でオフィシャルプログラムとして採用されています。(2020年9月現在)
単位認定科目、奨学金給付プログラムとなっており、多くの学生が学校から参加しています。(2020年新設のi専門職大学でも採用される予定です)
2018年では、全参加者の35%前後が大学プログラムとして参加しています。
2014年にカンボジアのみでスタートした学生向けの研修プログラムは、年々参加者が増え、累計1044人になっています。(2019年9月現在 個人参加、大学プログラム参加 申込者数合計)
2019年は年間283人。カンボジア、インドのプログラム参加者が特に増えています。
個人参加の学生の参加者は、全国141大学から来ています。
北は北海道、南は鹿児島まで、全国各地から参加しています。
個人参加は、事前・事後研修はなく、現地で全て完結するため、このような全国からの参加が可能になっています。
なお、大学、学校での参加の場合は、学内で事前・事後研修を行うことも可能です。
参加者は、近年女性が増えており、2018年は女性49%と、ほぼ半数が女性となっています。
また、学年では、2,3年生が多いですが、最近1年生が増加傾向にあります。
1年生で参加する事で、早期に、その後の学内での科目選択の方向が見え、キャリアの目標が明確になり、全国に人脈ができるので、我々としても推奨しています。
3.海外インターンシップの教育目標
我々が育成しているのは、このような人材です。
日本企業が続々と海外に進出している。しかし、多くの中高年社員は海外で働くスキルを持っていないため、若手社員がその役を担う場合が多いです。
そのため、現地で生活をし、働ける 「外国で働ける人材」が必要です。
そして、インバウンド観光で、多くの外国人旅行者が日本にやってきます。
彼らを喜ばせることができれば、(相対的に日本人より豊かな)彼らは、多くのお金を落としてくれます。
彼らが喜ぶモノ・コトをみつけ、それを提供できる「外国人を喜ばせることができる人材」は非常に多くの需要があります。
日本は、外国人労働者を受け入れる方向に舵をきりました。
既に、コンビニや飲食店はそうなっていますが、これからより多くの企業が外国人のスタッフを雇うことになります。
彼らをマネジメントし、一緒に働ける人材の重要性は日に日に増していきます。
そんな、「外国人と働ける人材」は、日本国内で働くのにも重要なスキルになっています。
これらの人材を育てる方法を、カンボジアのM:I Marketing & Sales またの名をサムライカレープロジェクトのプログラム内容から説明します。
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3-1.外国で働ける人材
本プログラムでは、カンボジアの首都・プノンペンのカレー屋の経営体験をして頂くプログラムとなっています。
プログラムの初日に、このようなミッションと呼ばれる目標が提示されます。
内容は「いつ、どこで、いくら売り上げるか」です。
この売り上げ目標を達成するために、マーケティング、製造、人材採用、販売、会計の業務をすべて学生に行ってもらいます。
そして、売り上げ目標を達成すると、イオンモール・プノンペンの中にある日本式焼き肉食べ放題の店で打ち上げが開催されます。
下回ると、ローカル焼き肉や自社のキッチンでカレー、目標の2倍を超えると高級焼き肉にグレードアップと、売上に応じて打ち上げのグレードが変わります。
これを目標に、チームで知恵を出し合い、業務を遂行していきます。
ちなみに、チームは1チーム6-10人です。
本プログラム参加者は、カンボジア・プノンペンの宿舎に宿泊していただきます。
日本人経営の7階建て、築2年のマンション。全室エアコン・ホットシャワー付き、35平米くらいの部屋に原則2名で住んでいただきますので、かなり快適です。
徒歩3分の所に日本食レストラン、車で3分のところにイオンスーパーマーケットがあり、惣菜コーナーで、カツ丼が2.5ドルで買えます。
車で5分の所にはイオンモール2号店があり、巨大なスーパー、20店以上の飲食店、ウォータースライダー付きのプール、GUNZEが運営するスポーツクラブ、屋内遊園地まであります。
市内には、100件以上の日本食レストランがあり、生活に不便はありません。
「地雷と貧困の国」だと思ってきた学生にとって、街で生活するだけで、カルチャーショックを感じるはずです。
治安もさほど悪くなく、事件は5年間で、iPhoneが8台盗まれたくらいです。
388人中8台なので、約2%です。(盗まれても、海外旅行保険で保証されます)
なお、2018年は0件でした。
また、10人に1人くらいは、風邪、腹痛、熱射病で病院に行くことになります。
プノンペン市内には日本人医師が経営する病院が3件あり、ここでは全ての診察が日本語で行われます。処方される薬も日本のものです。
この病院の診察料も、海外旅行保険で全てがまかなわれます。(現地で現金を払う必要もありません)
さらに、Sunrise Japan Hospitalという、日本の国が作った病院があり、ここでは日本人医師が20人在駐し、脳外科手術もできます。
このように、途上国と思えない設備がととのっており、安心して生活ができます。
このような環境で2週間、4週間を過ごした学生は
「カンボジア、意外と住みやすい」と感じます。そして、カンボジアでこのレベルだから、他の国でも大丈夫ではないか?と感じるようになります。
今、日本の若者の64%は海外で働きたくないと言っています。
これは2000年の30%の倍以上です。年々、海外で働きたくない若者が増えているのです。
これに対し、サムライカレーに参加した学生は95%が海外で働きたいと言っています。
実は、海外で働きたくないと言っている学生(64%)のうち8割以上が長期で海外に行ったことがない人です。長期で海外に行ったことある学生は75%が海外で働きたいと言っています。
つまり、多くの学生が、海外に行ったことがないから、怖いから、海外で働きたくないと言っているわけです。
そのため、カンボジアなどというヤバそうな国で実際生活をして、しかも意外と快適だったりすると、海外で働く事に対する怖さが払拭され「海外で働いてみたい!」と思うようになるわけです。
その中でも、東京経済大学の山口和歌子さんは、海外以外で働きたくないとまで思ってしまうようになりました。
自分が今まで生きていた場所と違うところで、多くの日本人が行きたがらないところで、現地の人相手に商売をしてみたくなったのです。
そのため、大学の教授にお願いし、教授の知り合いのアナリストの方に「1年目から海外で働かせてくれる会社を教えて下さい」とお願いし、見つけた、電子機器の商社を目標とすることにしました。
会社の業務を調査し、自身がその会社でできることを実績を持ってアピールできる用意準備したところ、見事内定を獲得。
採用試験を受けたのはこの会社だけなので、就活内定率100%です。
彼女は、浪人&留年をした「自称:落ちこぼれ」
しかし、明確な目標が見つけたことにより、それに向かって戦略を立て、実行し、成果だせるように成長したのです。
3-2.外国人を喜ばせることができる人材
外国人を喜ばせるにあたって絶対に忘れてはいけないことは
「自分がいいと思うものではなく、お客さんがいいと思うものを出さなくてはならない」ということです。
例えば、我々はカレー屋をやっているのですが、カンボジア人は、日本のカレーライスが嫌いです。(ちなみに、インドのカレーも嫌いです)
日本人の90%が好きなカレーライス。
しかし、カンボジア人からしてみると、香辛料の匂いが「臭い」と感じます。
写真のカンボジア人従業員サボンくんは、日本式カレーを作るのはうまいのですが、自分でつくったカレーは絶対食べません。
ちなみに、カンボジアのカレーは、ココナッツミルクの味で、甘いです。
彼らからしてみたら、カレーは甘い食べ物。それなのに、食べたら辛塩っぱいと「なにこれ!?」となるのです。
このように、カンボジア人がカレーが嫌いなのに、カレー屋やっている、我々サムライカレーは、毎日が経営危機です。
そこで、プログラムに参加してくれた学生には、カレーに変わる主力製品を作ってもらう必要があります。
つまり、カンボジアでカレーを売るのではなく、
カンボジアで、カンボジアに売れるモノを、探して売ることが必要になるのです。
写真にあるように、わたあめや、唐揚げやご飯を串に刺した何かなど、毎回いろいろなものを、自分たちで考えて、売ることになります。
それを行うにあたって、大切なことはマーケティングリサーチです。
今、現地でどんな物が受けていて、いくらくらいで売られていて、どんな風に陳列されているか。
それを踏まえて、自分たちがどんな物を提供したら、お客さんは喜んでくれるか。
これを、調査する必要があるのです。
当然、ほとんどの学生はマーケティングリサーチをやったことはありません。
そこで、サムライカレーでは、現地で、講義形式でマーケティングの基礎理論を講義します。
マーケティングの3Cや4Pといった基礎の話を1時間程度講義をし、この内容を踏まえて
「それではみなさんに、競合(Competitor)分析をしていただきます。
プノンペン市内のこのエリアにある店舗50店舗以上に関して調査を行い、この4つのPのデータをワークシートにまとめてきて下さい」
といった形で課題を出します。
研修生は、この課題をクリアするために、街に出て、データを収拾しにいきます。
このように、プログラムは、午前10時から1-2時間の講義→午後実習→午後6時 まとめの夕礼という流れで進んでいきます。
競合分析の後は、ペルソナ分析。
カンボジア人にヒアリングをして、彼らの生活、生活を分析します。
お昼ご飯は何をいくらくらいで食べたのか?普段使っているスマホのアプリはなんなのか?
そして、この内容から売れる商品の仮説を立て、試作品を作ります。
試作品をつくるのにも、何がどこで売っているのか?そもそも手に入るかからトライアンドエラーですので、学ぶことだらけ。
そして、作った試作品を実際に食べてもらう試食会を開催。
こういうことを何度も繰り返し、売れるモノを見つけていきます。
こうやって、売るモノを見つけ、実際に2日間の販売を行うのですが、最初の仮説通りのモノを販売する率は0%です。
大方の場合は、最初の試食会で「不味い」「気持ち悪い」そもそも近寄ってもくれない。ということになります。
それなりに評価がいいモノに関しても「大きすぎる」「塩っぱい」「もっと甘くして」という意見をもらうことになります。
いかに、たくさんの意見を聞き、それを取り入れて商品を改善していくかが販売の肝になります。
そして、いよいよ、販売。基本2日販売するのですが、9割のチームが2日目の方が売上が上がります。
それは、試食会でいいといっても、実際には買ってくれない製品というモノが、かなりの確率で発生するからです。
また、実際に売ってみると、試食会では見つからなかった課題が見つかるのです。
例えば、わたあめは売れるのですが、1個作るのに1分かかってしまうため、どんなにお客さんがいても1時間に60個しか売れません。しかし、作り置きをしようにも、普通にしておくと2分くらいでしぼんでしまい、売り物にならなくなってしまいます。販売機会損失が多いのです。
そこで、写真の様に、カラフルなわたあめをカップに詰めて販売。みたいなアイデアがでてくると、売上が大幅にアップするのです。
こうやって工夫を凝らして、売り上げ目標を達成して、焼き肉にたどり着くのは6割です。
その中でも、優秀なチームは「売るモノは何でもいいんじゃね?」ということに気付きます。
と、いうのは、お祭りや夜市に来ているお客さんは、美味しいものを食べに来てるんじゃないないんです。何か楽しいことがないかなと思ってきてるんです。
だったら、外国人として来ている我々ができることは「変なガイジンと仲良くなって、楽しかった。それをFacebookに載せて自慢したい」という欲求に応えることなのです。
写真の様に、カンボジア語で「私は日本からインターンで来ました。これを200個売るまで日本に帰れません(笑)」みたいなことをかけた看板をぶら下げて、昨日覚えたばかりのカンボジア語で話しかけると、すごく喜んで、仲良くなってくれるのです。
こうやって、自分から「モノ消費よりコト消費」ということを見つけ出し、実践するわけです。65%くらいの学生が、ここまでたどり着きます。
このような体験をして、就活をした立教大学の李くんは、この体験は、そのまま就活でも使えるということに気付きます。
このような話をすれば受けるということはもちろん、こうやってお客さんが求めるモノを見つけて提供することは、就活の面接で、面接官が知りたいと思うことをみつけて、それを話せば通るということと同じだからです。
李さんのインタビューダイジェスト版(2分16秒)です。
全編(約20分)をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。
これに気付いてからは、面接は連戦連勝。
多くの大学生に大人気の有名メガベンチャーや商社の内定を総なめし、最終的に有名IT系メガベンチャーに就職が決まりました。
3-3.外国人と働ける人材
サムライカレーでは、原則、日本語学習中のカンボジア人にヒアリングをかけます。
王立プノンペン大学(カンボジアの東京大学にあたる大学)日本語学科の学生や、これから日本に行き働く予定のカンボジア人が日本語を学ぶ専門学校AAHRの学生が相手になります。
カンボジア人学生の学習中の日本語と、日本人学生の下手な英語で、頑張ってコミュニケーションをとり、彼らが何を求めているか聞いていくのです。
これにより、英語ができない学生でも参加できますし、下手な英語(日本語)でも、頑張ればコミュニケーションできるということを、肌で感じてもらうことができるのです。
そして、その後の試食会。
この試食会は、先のヒアリングの中で、カンボジア人の人たちの都合を聞き、場所・時間を設定します。
そして、カンボジア人はいい人が多いので、普通に食べてもらっても、原則「美味しい」と答えます。じゃあ、どうやってホンネを聞き出すかが腕の見せ所。
そもそも人の集まりがどうか観察したり、食べた瞬間の表情を見たり、複数のモノを並べてどれがベストか聞いたり、様々な試行錯誤をしながら、人にホンネを聞くことの難しさを体感してもらいます。
このように、ヒアリング・試食会を行う中で、たくさんのカンボジア人と話をします。
その中で、この人は優秀だ、一緒に仕事をしたいという人がいたら、FBで友達になり、メッセージでスカウトをします。
「○日に販売を行うんだけど、日給○ドルで一緒に働かない?私は、あなたの○というところを高く評価しており、協業したいと考えてます」
こうやって、人を雇うこと、雇った人と役割分担すること、その人を管理することを学んでもらいます。
また、日本語と現地語ができる人材を雇うことで、外国語に不安のある人も活躍できるようになります。
そして、カンボジア人スタッフと共に、売り上げ目標目指して販売を行います。
試食会などの結果を踏まえてモノを選んでも、売れたり売れなかったり。売れないときは、その場でどんどん修正をかけていきます。
価格を変える人、パッケージを買える人、売る場所まで変える人。
チームによって動きは異なります。
販売は、原則2日間行い、販売日→修正日→販売日と、いう形で、間に1日、製品や販売方法の修正する日を組み込み、PDCAのCA(Check Analyze)をしたうでで、再度計画を立てる時間を設けます。
このように、現地人と話すだけではなく、雇う、管理する、共同作業するというところまでやることで、日本人学生とカンボジア人学生は非常に仲良くなります。
一緒に宿舎に泊まって夜な夜な話をしたり、日本帰国後に、日本に働きに/留学にきた学生と交流を持つ学生もいます。
また、カンボジア人はFacebookが大好きなので、これを使って友達になるのですが、友達が友達を呼び、平均120人のカンボジア人の友達ができます。過去最高で1007人友達を作った研修生もいます。
中山佳南さんは、そんな1000人を超える友達を作った研修生。
元々、途上国での教育に興味があって参加したのですが、現地で一緒に働いてみて、彼らの得意なこと、苦手なことが見えてきたので、自分がどんな会社で、何をすべきか考えているところです。
名古屋在住なのですが、岐阜で働き始めたカンボジア人と会って日本の印象を聞いたりするなかで、インバウンド観光に関する仕事にも興味を持ち始めています。
彼女の中では、もう一度カンボジアに来て、より多くのカンボジア人に会いたいという希望があり、そのための準備をしているところです。
このように、カンボジアで、カンボジアのために、カンボジア人と仕事をしていると「ガイジン怖い」といった、外国や外国人に対するバリアが取り払われます。
そして、自分たちと現地の人との好みの違いがあるということを理解し、自分たちの嗜好とは違う、現地の人たちが喜ぶモノを作ろうという発想が生まれてきます。
また、働き手としても、自分たちと現地の人たちとの仕事のスタイルの違いを体感し、それぞれの特製に合わせた役割分担をし、それぞれが持てる力を100%発揮出来るような仕組みを作れるようになります。
3-4.自己分析
こうやって、外国で、外国人相手にマーケティング、人事、製造、営業、会計といった、企業で行う仕事を一通り体験することで、研修生は自分がどんな仕事が面白いと感じるのか、どんな仕事が得意なのかを発見します。
それさえ発見できれば、その後の大学生活で何を学ぶべきなのか、どんな会社でどんな仕事を目指すべきなのかが明確になり、学業に力が入り、就活でも行くべき方向がハッキリします。
自己分析をする際に、自分の頭の中だけで分析をすると多くの学生が、心を病んでしまいます。それは、分析をするのに必要な素材がないからです。
サムライカレーでは、自己分析をするための素材=海外での実務体験 を提供します。
そして、プログラム終盤で行う就活講座の中で、自分がやるべき仕事の見つけ方、会社の探し方、面接での話し方を指導します。
そのために、最終日に発表会を行うのですが、初日に「最終日にはこのような発表をしていただきます」と予告をしておきます。
私がチームに貢献したこと。私が得意だと思ったこと。どんなキャリアを積みたいか。
最終日に何か発表しなければいけないという意識があるため、2週間の業務中も常に、自分のチーム内のポジションを取り、やりたいことを探し、どんな仕事をしたいか考えながら行動するようになるのです。
なお、最終日には75%の学生が得意なものが明確になったといい、その内容を発表します。
そして、明確にやりたいことを言えるようになる学生が25%、大体の方向性が見えたという学生が46%と、7割の学生が、自分の進路の方向性を発見できます。
この数値は、日本に帰り、もう一度この体験をゆっくり振り返ることで、さらに上がるはずです。
例えば、国立大学理系の学生が、データ分析よりも営業に適性を見いだしたり、ぼんやりと何かをしたいというところから、人材会社や在日外国人のサポートをする仕事を目指すといった形で、志望業界を明確にする学生がでてきます。
このような研修を経て、就活を行った学生は、多くが納得のいく就職活動を行います。
4.就活実績
就活実績にあるような有名大手企業に行く学生も多いですが、
就活講座で
「有名なBtoC企業だけではなく、BtoB企業も狙い目。あなたが今名前を知らない会社を狙え!」
と伝えていることもあり、優良なBtoBや中小企業に入る学生も多いです。
これらの学生は、9割以上がサムライカレーの体験を就活で使っています。(銀行や公務員では印象が悪いので使わない場合もあります)
そして、100%の学生が、このようなプログラムを学生のうちに体験することを勧めてくれています。
このように、学生に海外で、楽しみながらビジネスを学んでいただくプログラムを、我々は世界各国で提供しています。
そして、学んでいただく「ビジネス」は、今日本に必要とされている
外国で働ける人材
外国人を喜ばせることができる人材
外国人と働ける人材
となるのに必須な、実践的な能力です。
その結果として、高い就活実績と、学生の高い満足度を生んでいますが、それ以上に大切なことが、彼らが社会に出て、大きな舞台で活躍することです。
すでに、一年目から大手人材会社でトップの営業成績をとったり、入社2年目で海外の店舗の立ち上げに携わったりと、大きな成果を上げている卒業生もおります。
このような教育プログラムにご興味のある、大学、専門学校、高校の教職員の皆様。
詳しい内容をご案内させていただきますので、こちらからお問い合わせいただければと思います。
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各プログラムの詳細はこちらをどうぞ
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