サムライカレー1月から3月のテーマは、サムライ駄菓子屋を作ろう!です

サムライカレー1月から3月のテーマは、サムライ駄菓子屋を作ろう!です

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サムライカレーでは、3ヶ月に1つくらい大きなテーマを作って運営をしています。
今年の7-9月は「カンボジア人のお客さんを増やそう!」10-12月は「新しいお客さんを呼ぼう!」
顧客のターゲットを定め、そのための売り物を考えるというのがテーマでした。

1-3月は顧客のターゲットではなく、モノを固定してみようと思っています。テーマは「カンボジアで、駄菓子を売ろう!」サムライ駄菓子屋計画です。

これを思いついたのは、東京でサムライカレーやカンボジアのお客様の特徴を、ねるねるねるねをかき混ぜながら話していたところからです。

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カンボジアの人たちの嗜好はこんな感じです。
・甘い、辛いなど極端な味が好き
 (カンボジアのスプライトは日本の2倍くらい甘い)
・赤、緑、青など、極端な色が好き
 (カンボジアのケーキ屋で青いケーキを見ました。谷亮子の結婚式以来でした)

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・一般的カンボジア人の可処分所得は月2-40ドル程度
 (月給が100-200ドル程度(12000-24000円)程度なので、目的なく使えるのは1000-5000円程度)
 
 こんな人たちが来る店は日本でいうとどこなのか?ということを考えて思いついたのが、駄菓子屋でした。
 
 1回の来店で100円で楽しめる。コミュニケーションの起点になる。日本っぽい。
 そんな店は、サムライカレー的には悪くありません。
 
 そして、私の実家は東京・上野。
 下町であり、駄菓子のメッカ。上野のアメ横には二木の菓子という大きな駄菓子まとめ売りの店舗があり、日暮里には駄菓子問屋があり(両さんがよく買っていた)、今もちょこっとだけ残っています。
 
 私も実際、スキー合宿に、駄菓子を1万円分持っていくという暴挙にでたことがあり、1万円でかなりの量の、3万円もあれば駄菓子屋一式分の在庫が揃えられることも分かっています。
 
 カンボジア人に売るだけでは亡く、エキゾチックジャパン的な感じで在住欧米人にもうることができます。これ単体では大した利益にはなりませんが、カレー屋の呼び水になりますし、何より、面白い。
 
 と、いうわけで、とりあえず、数千円分駄菓子を買ってきました。
 

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うまい棒、フエガム、蒲焼きさん太郎、あんこ玉、極彩色の餅みたいななにか
その他諸々、いろいろ試してみますので、リクエストがあったらじゃんじゃんください!

1月のメンバーは、この駄菓子のうちどれが売れそうかのマーケティングからスタートです。
 まずは、受ける商品をピックアップし、価格設定を行う。
 店でのディスプレイを考えて、プロモーション。
 3ヶ月かけて、立派な駄菓子屋ができたら最高です。
 
 もちろん、駄菓子屋以外にやりたい!ということがあれば、それを優先させます。
 実際、11月のメンバーは、勝手に、サムライカレー1日コースなんてのを立ち上げています。
 
 この冬、みんなで、サムライカレー改め、サムライ駄菓子屋、やろうぜ!
 

この、サムライ駄菓子屋計画をはじめとする、今春のサムライカレーについての無料説明会を12/19(土)に行います!
 新制度のサムライレベルアップ制度や、研修生が作ったサムライカレー1日コース、企業向けの実践!グローバル人材選抜プログラムについて、たっぷりとお話しさせていただきます!

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 ↑上記バナーをクリック!

 そして、サムライ駄菓子屋に参画したい方、
ここからAmazonで駄菓子を購入いただくと、我が家に届きます。
土曜日までに届いたものは責任を持ってカンボジアに持っていき、現地で試食&販売いたします!

参画いただいた皆様には、そのアンケート結果および販売結果のレポートをお送りします!
カンボジアで、駄菓子、売ろうぜ!

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サムライ伝説その6-3 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(そして、伝説へ…売編)

back8_1 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編) 今回の1000本プロジェクトで、最大の大口顧客は、カンボジアサッカー一部リーグのチーム、BBU(Build Bright United)様です。 カンボジアサッカー一部リーグには、日本人がマネジメントに入っているチームが3チームもあり、ここはそのうちのひとつです。(ちなみに、あとのふたつはトライアジアとアルビレックス新潟プノンペン) サムライカレーには普段からここの選手やフロントの方が遊びに来てくれます。 その時に「今度、ファンサービスで、会場に来てくれた方々に何かプレゼントしたいんだよね…」という言葉にすかさず食いつくサムライズ。素晴らしい営業技術だ! 交渉の結果、150個お買い上げ! BBUの告知にも、サムライカレーパンあげます!の文字が! 1796615_557266824369550_1690127140_n そして、試合当日。サムライカレーユニフォームの上に、BBUのTシャツを着てファンの皆様に心を込めてパンを配ります! BBU1 喜んでパンを食べてくれる人たちを見ると、とても幸せな気分になります。 BBU2 しかし、そんな気分に浸っている時間はありません。 現在の販売数は、563本!半分を超えたものの、あと473本も残っています。 437 ここまでは市内各地で売っていたのですが、ラストスパートとして、サッカー場で一気に売る作戦に入ります。 カンボジアのサッカーリーグは、12チームで争われているのですが、まだスタジアムが足りないのでプノンペン市内の2つのスタジアムで全試合が行なわれます。従って、ひとつのスタジアムで1日2-3試合行なわれるので、それぞれの試合のハーフタイムや、試合と試合の間に販売をすることができるのです。(※2014年6月現在、正式な許可を得るため販売を停止しています) 先週の試合では、1つのハーフタイムであっという間に100本が売り切れたので、今回も400本くらいは余裕!と考えていたのが我々の甘さでした。 まず、スタジアムに入ったときに感じたのが「お客さん、少なくね?」ということ。 実は、先週までは、まだチケットの販売する場所がなく、誰でも無料で入れたのですが、今週からは一人0.5ドルの入場料を取るようになっています。 さらに、対戦カードも、人気のあるチーム同士ではなかったらしく、客席のテンションもやや低めです。 巨人-阪神戦で売れた成功体験を元にスタジアムに来てみたら、やっていたのはヤクルト-広島線だったみたいな…。 とはいえ、ここであきらめるわけにはいかず、必死に販売を行なうサムライズ。しかし、列をなして求めてきた先週とはうって変わってテンションは低い。このままでは…さばききれない。 「ちょっと、リバーサイド行ってきます!」 1チームは試合中、スタジアムから離れて、夕方以降も人が多いリバーサイドエリアに移動し販売をします。しかし、事前のリサーチでわかっていたように、暗くなってからは路上販売は振るいません。かなり治安は良くなってきたとはいえ、暗い道で道ばたで、知らない人からものを買うことには抵抗があるのです。 最後の試合のハーフタイムが終了。 試合後に、残りの本数を数えてみました。 「あと…220本ですね…。」 この時点でひとつ懸念点がありました。 昼間、路上などで販売していたときは、サムライカレー店舗の冷暗所に保管し、販売する分だけ持ち出していたサムライカレーパンですが、今はサッカー場に全てを持ってきて販売しています。 日は落ちたといえ、まだ暑いプノンペン。パンの品質が気になるところです。試しにかじってみたところ、まだだいじょうぶ。 しかし、もしこれで食中毒などが起こったら…。 「深夜零時までにはまだ時間があります!夜の盛り場で売りましょう!」 との意見もでてきましたが、ここは品質問題を考えて、終了することにしました。 結果、720本。 280 本気で悔しがるサムライズ。 「次やれば、絶対達成できるから、またやりましょう!」 そう。 今回も、いろいろな想定外や準備不足がありました。これらにきちんと対策を打てばきっと達成できる。 こうして、サムライカレーパン1000本プロジェクトは終了しました。 1000本という目標は、自分たちの実力からしたら思いっきりストレッチした数字。その数字を追い求めるためにした創意工夫。カレー製造の工程改善、カンボジア人の雇用、プノンペンホットスポットマップ、外部企業との交渉。様々な新しい施策を行ない、その施策は明日からも使える技術になっているのです。 「カレーを作る人だけじゃなくて、ウェイトレスも雇おう!」 「色んな店の人と交渉して、コラボ商品とか作れないかな?」 「カレーやカレーパンの品質管理マニュアルを作らないと!」 1000本プロジェクトにチャレンジしたことで、次にやるべきことが見えてきました! こうやって、店は、チームは、個人は進化していくのです! サムライカレープロジェクトの挑戦はまだ始まったばかり! さあ、明日は休んで、明後日からまたもっといい店を創っていこう! back8_1 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編) 本連載は、電子書籍にまとまっています。 インタビューやblog未収録のコラムなど読みたい方は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編)

back8_1 6-1 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(イノベーションを伴う準備編) back8_1b 6-3 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(そして、伝説へ…売編) 2014年2月8日土曜日。午前零時。 サムライカレーパン1000本販売プロジェクトのスタートです! 普段は、深夜の活動は絶対にしないのですが、今日だけ特別! 普段は2人ひと組で外販をするのですが、安全のため4人ひと組で夜の街に売りに行きます。 6-2a 酔っ払いの不良外人は、ノリが合うと結構買ってくれます。 安全を考えての1時間の営業で、早くも60本達成! 940 幸先の良いスタートです。 そして、午前5時。 前日までに準備したのはカレーのルー40鍋と、カレーパン100本でした。このうち60本を販売したので、残り40本です。

残りの900本のカレーパンは、パン屋から午前5時に納入される予定のパンを使って作る…のですが、5時になっても、パン屋来ず。5時半になっても、来ず。だんだん焦り出すサムライズ(朝番) と、いうのも、今回1000本プロジェクトにあたって「大人買いしてくれたら宣伝しますよ!」キャンペーンという24本以上まとめて買ってくれたお客様のお店などを宣伝するというキャンペーンをやっており、その最初のお客様が午前7時までに52本という大量購入をして頂いていたのです。 念のために100本作り置いていたのですが、昨日の夜売りすぎてしまって、足りないという失態。この辺の脇がまだまだ甘いぞ、サムライズ。 とはいえ、時間はまだあるので、パン屋さえ来れば問題なし。 何度も電話し、こりゃ、店に乗り込むしかない!と思ったときに、パン屋、キター! とおもったら、車にパン乗せてないし! こういう恐るべきイージーミスが起こるのがカンボジアの凄いところです。 ぶち切れて、すぐに往復させたら無事に届きました。 sP1040454 そして、午前7時、カンボジアの郊外でチャリティ子供サッカーをするみなさんに無事にカレーパン納品!1000本まで、あと888本! 888 そして、カレーパン作り、本格スタート。 みんなで黙々と、パンにナイフを入れ、カレーを入れ、袋につめる。 これが、当初予定していたよりも時間がかかることが判明。予定していた時刻になっても終わっています。早く外に売りに行きたくてうずうずするサムライズ。 「わかった、今、人を連れてくる」 というわけで、例によって路上で人を集めます。土曜日の午前中なので、なかなか来ないのですが、なんとか2人確保。サムライズ二人と交替でカレーパン作りに入ります。 しばらくすると「うちのカミさんも呼んでいい?」とか、外にいるおっさんが「俺も手伝っていい?」という話に。どんどん集まるカンボジア人。 しかも、このカミさん、さすが専業主婦だけあって、手際がめちゃくちゃいい。ハッキリ言って日本人の我々よりも圧倒的に早い。っていうか、カンボジア人のおっちゃんたちを指揮して効率化している。 sP1040469 そう。管理職も、無理に日本人がやる必要はないのだ。現地の優秀なスタッフがいれば、現場を任せちゃった方が効率よく回るのだ。 などということを教えようと思ったのですが、その時には、サムライズたちは製造現場を彼女らに任せて、外に売りに出ていました。 頼もしいぞ! そして、さっそく、最初に出て行ったメンバーが、爆速で販売許可を得たCJCCのランチタイムで72本完売したという報告が! sP1040476 サムライカレーパン、1000本販売まであと、790本! 790 back8_1 6-1 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(イノベーションを伴う準備編) back8_1b 6-3 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(そして、伝説へ…売編) 本連載は、毎週1回更新されます。 6-2 は8/24(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その6-1 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(イノベーションを伴う準備編)

back8_1 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編)
back8_1b 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編)

サムライカレーパン1000本プロジェクトをぶち上げて、最初に考えたことが「ホントにそんなに売れるのか?」ということです。
これは、やってみないとわからない。でも、どこで売るかを考える必要があります。効率的に、売れる時間に、売れる場所に行って売る必要があるのです。

人が集まりそうなところ、飲食の売店が不足していそうなところを回って売れるところを探していくサムライズ。その結果をプノンペンの地図に書き込んでいくと、プノンペンホットスポットマップが出来上がっていきます。

さらに、メンバーの一人が「CJCC(「知る」研修の舞台)での販売許可をもらいに行ってもいいですか?」と提案してきます。

「いや、あそこはお役所だから、そんな数日で許可でないっしょ…」
「だいじょうぶ、爆速で決めてくるので、とりあえずいかせてください!」
「じゃ…承認。」

実は、彼は既に現地でスタッフに根回しを始めていたらしく、数時間であっという間に販売許可を取ってきました。大学生なのに、根回しとかナチュラルにやっちゃうってすげえな。

こんな風に、売る場所は増えていきます。
これを元に、行動計画を作れば、最善は尽くせる!

こうやって販売計画は作っていけるのですが、冷静に考えてみて、一番の問題は製造でした。

1日に40食くらいをへとへとになりながら作っていたサムライカレー。しかし、サムライカレーパンを1000本作るのに、400食分のカレーを作る必要があるのです。1鍋40食なので、10鍋。

1鍋を作るのに必要な時間は4時間強。10鍋、40時間!?

ちゅか、この分析で、大して客も入っていないカレー屋を一日4時間稼働させるのにこんなに疲れた理由が分かりました。カレー作りが大変すぎるのです。

じゃあ、どうする?ここからはじまるKUFU!

コンロは二つある。だったら、かき混ぜ工程は2鍋平行でできるよね。
野菜を切る工程は、シンクだからさらに平行でできるよね。
かき混ぜは、単純な工程だから、入社一日のカンボジア人でも全然問題ないよね?
じゃ、雇っちゃう?どこで?路上?

こんな話し合いをした後、私は、別の仕事をするために近所のカフェに行っていました。そして、数時間後キッチンに帰ってくると

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カンボジア人のおっさんが、カレーかき混ぜてるー!

「とりあえず、5時間5ドルでやってくれるそうです!ちゃんと、手洗い、消毒してます!」
どうやら、身振り手振りで雇ってきたようです。

「時給とかの概念がないので、時給1ドルって言っても通じないんですよね。だから、6時までかき混ぜたら5ドルあげるって言ってあります。」

ずーっとかき混ぜ続けると飽きちゃうので、3人雇って40分稼働、20分休憩にしたり、音楽をかけたり、ちゃんと仕事をするように工夫をしています。また、彼らにスパイスの分量とかを量らせるのは不安なので、その辺は日本人スタッフがやります。

作業を分析して、適切なリソースに割り当てる。これは、工場とかでやっている工程分析の基礎です。(ちなみに私は元自動車会社)
こんなことを、自分たちで考えてやっちゃうところに、彼らの可能性を感じるのです。

このやり方で行くと、どうやら1日7時間稼働×2日で、カレーパン1000本分のカレーは出来そう。さらに、カレーをパンに挟む作業も、人でさえそろえば1時間程度で行ける。目処は立った。あとはやるだけ。

サムライカレー1000本プロジェクトのあとも、このやり方を踏襲すれば、1度に大量のカレーを製造し、それを冷蔵保存しお客さんに提供する形にできます。(保存方法や保存期間を検証する必要はありますが)
そうすると、仕込みの回数を大幅に減らせます。空いた時間は、新メニューの開発やサムライカレーパンのサプライチェーン構築などに回せます。

だるい仕事を省力化、外注化し、クリエイティブな仕事を自分たちでやる!これが、楽しく仕事をする鉄則です!

こんな風に、サムライズは、仕事を楽しくする方法を実地で学んでいくわけです。

さあ、1000本売るぞ!

back8_1 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編)
back8_1b 6-2 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(販売スタート!編)
本連載は、毎週1回更新されます。
6-2 は8/17(日)公開予定。

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サムライ伝説その5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編)

back8_1 5-1 サムライカレーパンを作ろう!(カンボジア人がカレーライスが嫌いなら!編) back8_1b 6-1 サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(イノベーションを伴う準備編) サムライカレーパン、販売好調! 5-2a サムライカレープノンペンの店舗営業は11時から14時半なのですが、その後にカレーパンを作り街に繰り出すサムライズ。 プノンペン市内の中心地ボンケンコンエリアや、外国人が多く集まるリバーサイドエリアで路上販売をすると、すぐに2-30個が売れます。 もっと売れるところはないか?ということで、カンボジアサッカーリーグのスタジアムで100個売ったら、あっという間に100個完売! 5-2b (※スタジアムの販売は、2014年6月現在正式許可待ちのため一時中断してます) なんちゅうか、バカ売れです。テンションだだ上がり。 このサムライカレーパン、人に言うと「どこで揚げたの」と誤解されたりするのですが、揚げてません。 っていうか、単にそこらで買ってきたフランスパンに切り込み入れて、カレーはさんで売ってるだけです。 カレーパン=揚げパン という思い込みが海外では足かせになる気がします。 別に、揚げパンのカレーパンなんて日本人以外見たことないし、保守的なカンボジア人にとっては、自分たちが日頃食べてるフランスパンの方が安心感があります。 なにより、思いついた翌日から即実行出来ます。 最初は、店にあった発泡スチロールの箱に入れて売ってたのですがかさばるのでどうしようかなと。 翌日、コレでよくね?と、ビールの段ボールの空き箱にフランスパンを挿して売ったら、大きさぴったり! ちょうどビールの小瓶とフランスパンの大きさがぴったりだったのです。 さすがに、段ボールに直接パンをいれるのもなんなので、いい袋ないかなと探すのですが、中国正月で店が軒並み休みなので、近所の駄菓子屋の奥に勝手に入り、売り物ではないビニール袋を指さして「これくれ、これ」といって無理矢理150枚くらい購入。 ってなわけで、小学生の夏休みの工作並みのDo it yourselfで作ったサムライカレーパン。 こんなものをサッカースタジアムでゲリラ販売して、あっという間に100個売れちゃうんですよ! 商売、楽しい! 価格も当初の0.5ドルから、1.5倍の値段(0.75ドル)に上げても、売れる!でも、1ドルまで行くと売れ行きが鈍る!などと、体当たりで価格感を身体に刻み込んでいきます。 カンボジアの自国通貨は「リエル」なのですが、普通にUSドルが流通しています。多くの店では値段もドル表記してあり、リエルはおつり(0.25ドル=1000リエル)として使われています。 ただし、これは、外国人的生活をする場合に限ります。 3000リエル(0.75ドル)のサムライカレーパンを、カンボジア人に売っていて気付くのは、支払いがリエル札だということです。それも、1ドルよりも大きい5000リエル札とか10000リエル札で支払われることが多いのです。サムライカレー(3.5ドル)を日本人や欧米人相手に売るときには目にしないお札です。 そう。カンボジアの一般層の基軸通貨はやっぱりリエルなんです。 5-2c そうやって街をみると、屋台や小さなレストランの値段表記はリエルの場合が多いことが分かります。 日本人は、このリエルをみていないため、なかなかカンボジア人にアプローチできていないのではないかと。 こんな風に、地元の人に商売をしていると、カンボジアの経済の状況がちょっとずつ見えてきます。 ヤバイよ、カンボジアビジネス。楽しすぎる。 この日、創業者の一人、四方健太郎がサムライカレーに再参戦してきました。意気揚々と話す我々に、彼が出したミッションは、 Ust131213MO サムライカレーパンを1000本売ってこい!? 今日の10倍じゃないですか!それは…。 しかし、テンションマックスのサムライズ。これくらいの壁は越えてしまいそうな勢いで、威勢良くプノンペンの夜は更けていきます。 back8_1 5-1 サムライカレーパンを作ろう!(カンボジア人がカレーライスが嫌いなら!編) back8_1b 6-1

サムライカレーパン 1000本販売プロジェクト!(イノベーションを伴う準備編)

本連載は、毎週1回更新されます。 6-1 は8/10(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その5-1 サムライカレーパンを作ろう!(カンボジア人がカレーライスが嫌いなら!編)

back8_1 4-2.サムライカレー開店への道 back8_1b 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編) サムライカレーの売上ですが、初日好調、二日目不調、三日目好調、四日目不調と、波があります。 今のところ、お客さんは日本人ばかりなので、まとめてくるときは来るんですが、来ないときはさっぱり。でも、目の前を普通にカンボジア人は歩いている。ビジネスチャンスはないわけではない。 わかっていることは、 ・カレーライス3.5ドルは、この辺の現地人にとっては高い。 ・この辺の現地人はレストランに入って食事をするのになれてない(屋台ばっかり) そして、根本的な問題として、 ・この辺のカンボジア人は、カレーライスが好きじゃない。 カンボジアのカレーは、辛くないのです。そして、あまりライスで食べないのです。 タイカレーから辛さを抜いたような、ココナッツミルクのあまいカレー。これをフランスパンや麺で食べるのがスタンダードなのです。(ライスでも食べますが) 5-1a これは、当初から気付いていたことなのですが、100人試食会や、街頭でのゲリラ試食会で食べてもらって、過半数の人が「美味しい」と言ってくれ、アンケートでは7割以上が良い評価をしてくれていました。 が、実際にお店を開いてみると…来ない!

カンボジア人は、全体的にとてもいい人です。 いつもニコニコ愛想良くしてくれて、意地悪とかをされたことがありません。 ってことは…我々に気を遣って、何を食べても美味しいと言ってくれた可能性が…。 それを考えると、サムライカレーに現地人を呼ぶのは難しい。 って事について、私が居酒屋で酒を飲んでいるときに、サムライズはみんなでミーティングしていました。そして、そこで出た結論は「サムライカレーパンを作る」でした。 カンボジアは、元々フランスの植民地だったため、フランスパンが美味しいです。そして、道を歩いていると「ロンパン」と呼ばれる、フランスパンに野菜などの具をはさんだものを食べている人がいます。 「クメールカレーもパンで食べることだし、サムライカレーもパンに挟めばいいんじゃね?」 まずは、道ばたを歩いているロンパンの屋台に声をかけ、 「持っているパンを全部売って下さい!」 といって、パンだけを袋買いします。 それのパンにナイフで切れ込みを入れ、水を加える前のペースト状のカレーを挟んでサムライカレーパンのできあがり! 5-1b これを路上で、2000リエル(0.5ドル)で売っちゃう! 利益が出る額だし、そこらで屋台で売っているパンと値段も変わらない。そして、サムライカレーの味も彼らに覚えてもらえる。(もしかしたら、サムライカレーの拡販になるかも) ヤバイよ。すげえ方策考えてきたよ。 ってことで、爆速で今日からスタート! とりあえず、目の前を通ったパン屋のパンを全部買い占めて、20本弱を作ったところ…

5-1c あっという間に売り切れ!キター! 現地の日本人の方々にご好評いただいているサムライカレーですが、ついにカンボジア人の足がかり見つけた! 自分たちで考えて、足がかり作った、サムライズ、マジスゲエっす。 彼ら、カンボジアで2週間の経験を積んだだけのただの大学生です。人間、機会と権限を与えてあげれば、自分で新しい仕事を創れるんです! back8_1 4-2.サムライカレー開店への道 back8_1b 5-2 サムライカレーパンを作ろう!(作ったら全力で売ろう!編) 本連載は、毎週1回更新されます。 5-2 は8/3(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その4-2.サムライカレー開店への道(驚愕のカンボジアンクオリティ編)

back8_1 4-1.サムライカレー開店への道 back8_1b 5-1 サムライカレーパンを作ろう! カレー屋を開店するのに必要なのはカレーライスだけではありません。カレー作りに七転八倒しながらも、備品の調達を次々と進めていきます。 「ユニフォームってどうやってつくるの?」「名刺は?」「看板は?」 現地で起業している人や現地人に聞きまくって、なんとかお店を探しに行きます。 まずは、自分たちでデザインした名刺。 4-2a 「サムライカレー」の文字を、カフェの店員にクメール語で打ってもらったのですが、印刷屋に持っていったら「この文字間違ってるよ」 日本よ、コレがカンボジアだ。 そもそも、クメール語がWindows(MAC)で打てるようになったのは結構最近のことで、まだまだ打てる人が少ない。だから、看板とかチラシとかを印刷するときも、手書きで原稿を持っていって、印刷屋に代打ちしてもらうことが多いんだそうだ。 書類を手書きで書いて、女性一般職社員にワープロで清書してもらっていた、昭和の日本みたいだ…。 4-2b さらに、名刺を印刷するところをみてたんですが、家庭用のプリンターで印刷して、手で薄いビニールを貼ってラミネート加工し、定規とカッターで切断してました。家内制手工業…。これを、100枚6ドルでやるって、どういう人件費なんだよ…。 ちなみに、サムライカレーステッカーも同時に頼んだのですが、やっぱり手作業で切断してます…。 4-2c 日々、新しい驚きにぶちあたる毎日です。

さらに、自分たちで、清掃業者を見つけてきたり、看板屋で看板作ってきたり、もう、私にはやることがありません(金を出すこと以外) ちなみに、店の垂れ幕は発注してから4時間で印刷と取り付けがおわりました。早すぎ。 sDSC_0557 そして、店員が着るサムライカレーユニフォーム。 これも、自分たちのデザインです。 4-2e 自分たちで歩いて、自分たちで店を見つけ、データ納品方法を聞き、データを作り、価格交渉して、作ったオリジナルユニフォーム。 もちろん、納期交渉もしっかりして、開店の3日前に出来上がることを約束して…2日前になっても届けに来ない! こんな時も慌てて騒いで、店に電話!そして、直接行く!いつ届けるんだ!?と交渉。これを、連日朝昼繰り返して、めでたく、開店当日の午前10時に、発注してた分の半分が届きました! 4-2f 頼んでもいないのに、胸のサムライマークが刺繍になってたり、首の後ろのロゴがワニのマークと「らこすて」だったりして、もうクオリティが高いのか低いのかわけわかめです。 大学生の彼らが、たった2週間でこんな風に自主的に動いているのは感動的ですらあります。だって、普通、カンボジアで看板屋とか掃除屋とか見つけてこれる?カンボジア人の家内制手工業の工場でほぼ英語が通じない中、交渉できる? 見事、期日通りに開店したサムライカレープノンペン。初日は4時間で30人以上のお客様にきてもらう大繁盛でした! やっぱり、人間って、やればできるんです! back8_1 4-1.サムライカレー開店への道 back8_1b 5-1 サムライカレーパンを作ろう! 本連載は、毎週1回更新されます。 5-1 は7/27(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その4-1.サムライカレー開店への道(カレーが美味いのかわからなくなってきた編)

back8_1 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) back8_1b 4-2.サムライカレー開店への道(驚愕のカンボジアンクオリティ編) 100人試食会から開店までの2週間。 これが、サムライカレー最大の試練でした…。 土曜日、目標を達成できなかったけれども、それなりのお客さんを迎え入れることができ、満足感に浸りながら休暇。 ここで、創業メンバー二人とレシピ担当とまこさんは帰国し、残り4名に。 丸1日リフレッシュした翌日、 「まずは、カレーでも食べよう!」 ということで、カレーを作ってみると… 4-2a 不味い…。 「えええええ!?レシピ通りに作ったのに、なぜ!???」 「カレーって、材料混ぜればできるもんじゃないの?」 実にやばいことになってきました。 とりあえず、次なる目標は、2週間後のグランドオープン。 あと約10日でオープンしなきゃいけないのに、カレーが作れない! レシピ担当に、 「先生…カレーが不味いです…。」 と半泣きでメッセージ。 その時のアドバイスが、 スパイスは、ひとつひとつしっかり混ぜないと、味がバラバラになる。ということ。 確かにまったくその通りであり、実際、1つのスパイスを入れるごとに1時間、合計3時間混ぜてみたら、だいぶまともな味になりました。 「しかし、何かが…違う。」 微妙に美味くないのです。 それ以降、毎日カレーを作り続ける日々。 1鍋カレーを作るのに4時間かかるのに、それを1日2回作るのだから気が触れてます。 作るのも大変なら、食べるのも大変。なにせ、朝晩カレー。しかも、不味い。 ちょっとずつカレーの味を変えてきたら、なんか、水気のない、やたら辛い、よく分からない味になってしまったのです。これは、旨いのか、不味いのか。それすらもわからない、微妙なカレー。 試作零号機、試作初号機、試作弐号機、試作弐号機改… 数ばかりが増えていく試作品。 それぞれの改良点と、いい点、悪い点をマトリックスにまとめるも、突破口は見つからない。 「開店を延ばしましょうか…」 絶望感が店を包みます。 サムライズよ。社会に出てからもそういうことはよくあるよ。 そんなときは、どうするか? リフレッシュ! 残すところ1週間となったところで、まだ、カレーの味は完成しない。 遊びに来てくれた人に試食してもらっても、遠回しに「コレジャナイ」と指摘してくれる状態。 焦る、サムライズ。 しかし、ここで焦ったら、蟻地獄だ。 ■リフレッシュの効能 ちなみに、私はこの日、サムライカレー店舗の上の宿舎を離れて、プノンペン市内中心地のホテルに泊まりました。 プノンペン市内は、3000円もだせばいいホテルに泊まれちゃうのです。カレーも食べず、カレーのことも考えず、1日だらけていました。 また、タイミング良く、卒論の関係でスタートが遅れてた四人目のサムライズ、クロサワアキラ(本名)も合流。 自分の頭の中をリフレッシュし、新しい風を入れる。 こんなことが、解決の糸口になるのです。 サムライカレーは、物事を爆速で進めているので、常にやることがありました。 また、最初は私やレシピ担当がガンガン指示を出していました。 しかし、今、やることは限られていてカレーに向き合うしかありません。 そして、レシピ担当がいないので、自分たちで工夫するしかありません。(私はこの件に関してまるで役に立ちません) さあ、どうする? とまこさんを呼び戻すことも検討しましたが、彼らは自分たちでもう少しやることを選びました。 今までやってきた経験から、この調味料を減らせば、コレを増やせば、こうなるんじゃないかという仮説を元に実行する。そして、これを、愚直に何度も繰り返す。 さらに、バックアップのために、SBのカレー粉で作る事も試してみる。 そして、ついに、文句なしに旨いカレーができました。 ほどよいからみ。スパイスの味が残りながらも、日本のカレーと言えるくらいの風味もある。素人のくせに、よくやったよ、みんな。 サムライカレープロジェクトの本質は、素人なりに試行錯誤して問題解決をする能力です。いままで、あまりにも全てうまく行きすぎていて、どうしたもんかと思ったのですが、それは払拭されました。 絶望的な状況の時に、私は裏でトップバリュのカレールーで作ったモノを売るシミュレーションをしてました。あと、開店を遅らせるいいわけ作り。 しかし、彼らはその軽い絶望を乗り越え、私のバックアップを全く必要とせず、自分たちで問題解決しました。素晴らしい。この経験は、確かに彼らの自信に繋がったはずです。 駄目だと思ったら、思い切ってリフレッシュ。それでうまく行くこともある。こんな成功体験を積むことで、仕事の幅はちょこっと広がるのです。 サムライカレープロジェクト、オープンまであと3日。 準備は着々と進んでいます。 back8_1 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) back8_1b 4-2.サムライカレー開店への道(驚愕のカンボジアンクオリティ編) 本連載は、毎週1回更新されます。 4-2 は7/13(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編)

back8_1 3-1.5日で100人試食会を開催せよ!(原料調達編)
back8_1b 4-1.サムライカレー開店への道

さて、たった5日で準備したサムライカレー100人大試食会。

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全日からFacebookなどでの広報と、数百枚のビラを配って近所にご挨拶。
紙皿、よし。
スプーン、よし。
アンケート用紙、刷った!
テーブルクロスは…買ってない!

そんなこんなで、12時スタートのギリギリまでてんやわんやで準備は進みます。

「お店やってる感を出すために、出入り口で鍋をぐりぐりしよう!」

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「遠くから来てくれたVIPの人は奥の席に!」
「カンボジア人の人にアンケート取るとき、英語でだいじょうぶかな?」
目標人数は100人。
できたら、カンボジア人の人たちにたくさん来て、カレーの味を試して欲しい。

この前に、近所の道ばたで数十人のカンボジア人の人たちに試食をしてもらったけど、

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それなりに好評だったから、きっとだいじょうぶ…だと思う。

日本のカレーっぽくしたものの、やっぱりインドスパイスから作っているから、ザ・ジャパニーズカレーともちとちがう…けど、たぶんだいじょうぶ…のはず!

ドキドキしながら、開始を待ちます。

お客さん、キター!

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料理研究家のとまこちゃんはともかく、他のメンバーは自分たちが作った料理を見ず知らずのひとに食べてもらうのは初めての体験。これは…緊張しますね…。

おおかた好評のカレーライス

「思ってたより本格的!」
「これで、4ドル以下だったらかよう!」
などといってくれると、本当に嬉しくなります。

大企業で働いていると、お客さんと直接触れあう機会が少なく、自分の仕事が誰を喜ばせているのかわからなくなりますが、飲食は目の前にお客さんがいて、その感想をダイレクトに受けられるので、怖くもあり、楽しくもあり。

一方カンボジアの人たちはどうかというと、みんなニコニコして
「おいしい」
と答えてくれます。

でも、「ちょっと辛いかな」「カレーだったらココナッツミルクがはいっていないと…」などという声も出てきます。
たしかに、先日、カンボジア人に連れてってもらった現地のカレー屋のカレーは、ココナッツミルクたっぷりの、全然辛くないカレー。もしかしたら、カンボジアの人たちは、辛いの苦手かも…。

「ちょっと、甘口作ってみようか?」
その場でバイクタクシーに飛び乗り、ココナッツミルクを買いに行くメンバー。1週間でものすごく行動が軽やかになりました。

「で、ココナッツミルクってどこで売ってるんだっけ?」
考える前に、行動!です。

甘口のカレーを作って、カンボジア人に食べてもらうと、結構好評。
でも、気になるのは、カンボジア人の来客数がちと少ないことです。

ココナッツミルクを買うときに使ったバイクタクシーのお兄ちゃんを「タダだから!」といってお店に誘ってもなかなか入ってくれません。

「もしかしたら、バイクタクシーの兄ちゃんとかは、いつも屋台で食べているから、こういうソファーがあるような店、入り慣れていないのかも…」

今後の課題も見えてきました。

さて、時は流れで午後3時前。お客さんの数は約70人。あと30人で目標達成!と思ったのですが、「なんか、焦げ臭くない?」

店の前で鍋で火をかけ続けたカレーの底がちょっと焦げてしまったようです。
「香ばしい…ですね…。」
「燻製カレーということにしては…どうかな…」

「撤収!」

残念ながら、最初の大規模ミッションは、100人目標70人達成に終わりました。
自信も得たけど、課題も見えた。
こうやって、サムライカレーはちょっとずつ前進していくのです。

back8_1 3-1.5日で100人試食会を開催せよ!(原料調達編)
back8_1b 4-1.サムライカレー開店への道

本連載は、毎週1回更新されます。
4-1 は7/13(日)公開予定。

すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その3-1.5日で100人試食会を開催せよ!(原料調達編)

back8_1 2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編) back8_1b 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) サムライズたちが「知る」研修をやっている裏で、レシピ担当は、プノンペン市内の市場を歩き回っていました。 街には、数件のスーパーマーケットもあるのですが、一般の人たちが野菜を買うのは市場が多い。もちろん値段も市場の方が格段に安いということで、市場を中心にお買い物です。 1557682_10202048604555509_1442038433_n トマト、ピーマン、にんじん、ナス、オクラ…など、日本で見慣れた野菜が並んでおり、野菜を買うのに苦労はありません。が、ひとつ困難が…。

「スパイスが手に入らない…。」 レシピ担当のとまこさんは、インドや東南アジアに行って、どの土地でどんな食材が入るか頭に入っています。その知識を踏まえて、現地で手に入るものを踏まえて、日本でいくつか試作品もつくっており、その食材を調達していたのですが… 「どこにもスパイスが売っていない…。それどころか、スパイスの名前にあたるクメール語がないみたい…。」 仮説ですが、カンボジアでは2-30年前にポルポトによる大虐殺が起こりました。自国の知識人を片っ端から粛正するという悲惨な時代。自国民の3割以上を殺したともいわれています。 この時に、様々な食文化も破壊された可能性があり、その名残が、東南アジアならどこにでもあるスパイス文化の欠落に繋がっているのかも知れません。

などと途方に暮れていてもカレーは作れません。 失われた時は戻ってこない。過ぎてゆく日々を踏みしめて僕らはゆくのだ。 と、いうわけで、見つからなければ人に聞くしかない! そして、スパイスといえば、インド!世界中にはインド人がいる! というわけで、市場で会ったインド人に話を聞いてみると、 「あー。俺の友達がやってるスパイス屋があるよ!」 問題解決! まだまだインターネットに情報が少ないカンボジア。もちろん、Amazonや楽天なんかはありません。そんな街では思いもよらない困難にぶち当たることは多いです。 でも、案ずるより産むが易し。行動をすることで、道は拓けるのです。 同時並行で、鍋を買い、炊飯器を買い、ぼろくなっていたコンロも新調! 3-1c ちなみに、炊飯器3000円、コンロ6000円とお値段は激安です。 5日間、走りながら考え続けているのですが、 「日本と野菜の味が違うから、同じレシピじゃ全然違う食べ物になる!」 「もっと、日本風の味がいい!」 次々と降りかかる困難や無茶振り! しかし、それを軽やかにこなすレシピ担当。 そして、「知る」研修終了後、試作品を次々と作るサムライズ。 3-1ds 試食会の前日、なんとか納得のいく味のカレーができました。 「で、これってどうやって100人前つくるの?」 だいじょうぶか!?明日の100人試食会!? back8_1 2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編) back8_1b 3-2.5日で100人試食会を開催せよ!(決戦の土曜日編) 本連載は、毎週1回更新されます。 3-2 は7/6(日)公開予定。 すぐに読みたい!という人は、こちらをどうぞ。

サムライ伝説その2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編)

back8_1 2-1 サムライカレープロジェクト、始動!(最初のミッション編)
back8_1b  3-1.5日で100人試食会を開催せよ!(原料調達編)

午前中にベッドなどを買い、なとか生活ができるレベルに持っていったあと、午後からは、本格的な研修がスタートです。

サムライカレープロジェクト、最初の数日は「知る」研修と銘打たれており、カンボジア王立大学内にJICAが作った教育機関CJCC(カンボジア日本人材教育センター)での研修です。

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カンボジア安全情報を聞いた後、マーケティングを習うということで、パナソニックで20年以上、アフリカやサウジの販売網を作り上げた人から講義を受けます。

マーケティングの基礎を教えてもらったのですが、それよりも素晴らしかったのが、そのパッション。

彼の信条は「現地人と一緒に育っていくこと」
そのために、現地人から信頼を得なくてはならないのですが、その情熱に、初対面の我々までもが惹きつけられます。

彼の英語は、思いっきりジャパニーズイングリッシュです。(我々にとっては実に聞きやすい)でも、そこには積み重ねてきた実績と、情熱があるので、この英語でもまったく問題なくビジネスができるのです。ビジネスに必要なのは、英語の流ちょうさよりも、何を話すかである。これは、このあとのカレー屋体験の中で、メンバー全員が強く感じることになります。

「私は、カンボジアのビジネスマン」だと言い切ってしまう情熱。すごい日本人はたくさんいるんです。

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すっかり闘魂注入されたメンバーはカンボジア人の学生2名と一緒に市内を視察に行きます。
まずは、自分たちで歩いて街を見ることが大切。それを、現地の学生の案内付きでできちゃうってのが実に贅沢。

ここまでで、長い1日が終わりです。

夜は、元社会主義独裁国家繋がりでできた、北朝鮮レストラン平壌でお食事。

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喜び組の人たちが、異常に上手いダンスと歌で歓迎してくれます。マジで、気持ち悪いくらい上手いです。

ちなみに、彼女らは大学が実施するインターンで3年間きているそうです。
外出などは自由にできないとか…。貧困が蔓延する北朝鮮から、経済成長の活気みなぎるカンボジアに来て、彼女らは何を感じているのか…。
とりあえず、Facebookのアカウントは持っていないといっていました。顔色を見る限り、持っていそうな感じでしたが…。

■カンボジア人100人にインタビューをしてくるでござる

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突然のサムライ君のミッションだが、何をインタビューするかはまったく決まっていません。
午前中は、昨日のカンボジア人大学生と一緒に質問項目作りです。

これからこの地でカレー屋を作るに当たって、自分たちは何を知るべきなのか、何を知っていなくてはならないのか。

サムライカレーの「知る」研修は、「教えてもらう」だけではなく、「なにを「知る」べきか自分で考える」研修なのです。

ディスカッションのなかで選び抜いたいくつかの質問を英語、クメール語併記の質問票にし、100枚コピー!
午後から、実際に街に繰り出し、アンケートを取る!取る!取る!

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カンボジア人っていっても、いろんな人がいるから、ちゃんと意味ある調査にするならどこに行けばいいのか?そんなことを考えながら、チーム編成&場所決め。そして、カンボジア人に直撃!

カンボジア人に英語が通じるかといえば…YesでもありNoでもある。もっというと、場所によって全然違う。そんな言葉の通じ方からも、この国の階層が見えてくる。そして、その階層により、アンケート結果も明らかに違う。

今回の質問項目のひとつは今日のランチはいくらでしたか?なのですが、結果、私も驚きました。持っている奴は、持ってるよ…。

二人の大学生の助けを得ながら、Aチームは50人のミッション達成!

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達成報酬は、コカコーラカンボジアが出している真っ赤な謎のドリンク、サムライパワードリンク!

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A,B班あわせて、86枚のアンケートを入手!さあ、これからどうやって分析するか?

そして、サムライくんからの次なるミッションは、これ!

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土曜日まで、あと3日!
100人のお客さんを呼んで、試食会を開催できるのか!?

サムライカレープロジェクトは、爆速で進んで行きます!

back8_1 2-1 サムライカレープロジェクト、始動!(最初のミッション編)
back8_1b  3-1.5日で100人試食会を開催せよ!(原料調達編)

サムライ伝説その2-1 サムライカレープロジェクト、始動!(最初のミッション編)

back8_1 1-1 滞在3日の店舗決定&仮(カリー)オープンパーティー
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  サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編)

3日間で店を準備し、構想は固まった!さあ、サムライカレープロジェクト、スタート!

などとは簡単にいかないのが世の常。
スタートするにも、法律的にどうかを検証したり、どんなカリキュラムにするか考えたら、受講生を募集しなくてはなりません。

前のふたつは自分たちでできるからともかく、受講生の募集は困難が予想されます。
なにせ、前代未聞のこのプログラム。我々とて「かなりの確率で超絶面白い!」とは思っているものの、実際にやったこともなければ、どうなるかもわからない。一体誰がこんなものに参加してくれるのか…。

が、不安は希有に終わりました。

私が在住しているセブで、英語留学している人にサムライカレー構想を話しまくりました。
そして、blogに書き、説明会を開き、動画で配信し…ということを1ヶ月くらいしたら、1月に4名、2月に4名の、8人の勇者が集まったのです!

こんな謎の、影も形もない研修プログラムに、決して安くないお金を払ってくれる人がいるとは…。日本にも、チャレンジャーがいることを嬉しく思うののと同時に、我々の双肩にプレッシャーがのしかかります。

「ところで、肝心のカレーはどうしよう?」
「シンガポールあたりから、バーモンドカレーとか輸入して作ればよくね?」
「いや、ここで秘密兵器を投入する」

と、いうわけで、「おしゃれバックパッカー、旅作家、料理研究家」という謎の肩書きを持つとまこさんが、メンバーに加わりました。

離婚して、インド

「彼女に、現地で調達できる素材を使って、日本風カレーのレシピを作ってもらう」

■そして、プノンペン

と、いうわけで、主催者3名、レシピ担当1名、研修生3名(一人は卒論の関係で2週間遅れで参加)の7名で、サムライカレープロジェクトがスタートすることになったのです。

2014年1月6日。カンボジア・プノンペン。

7人のサムライが、サムライカレー1号店予定地、CONY BARに集まった。

CONY

と、思ったら6人だけ。創業者、ヨモケン(背がでかい人)は3日遅れで到着である。

CONY BARは5階建てのビルになっており、1階が店舗、2-5階が住居になっています。
このサムライカレーメンバー、通称「サムライズ」には、この3階の2部屋が与えられるのですが…

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部屋にベッドがなく、マットレスが敷いてあるだけという悲惨な状態。
そこで、サムライ君からのミッションが届けられます。

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ちなみに、これはわざとで、CONYオーナーたかやんから事前に
「部屋、ベットとかないんで、用意しておきましょうか?」という提案に対して、私が「不要」と答えたのが原因です。

異国の地で、いきなりベッドを購入するといってもどうすればいいのか分かりません。残念ながら、プノンペンにはAmazonも楽天もないのです。

「わからなかったら、聞いてみよう!」
さっそく、たかやんに聞いてみよう!

「あー。なんかあっちの方に家具屋街とかあるんで、その辺に行けばあるんじゃいですかねー。」

今後も、サムライカレーの業務はこんなノリで進んで行きます。

店をでて、待ちを歩くと、隣の通りに木を削ったり彫ったりして家具を作っているところがありました。そこで働いている大工のおっちゃんに聞いてみると、その隣の通りで販売しているとのこと。地産地消あふれる素敵な土地です。

お店に入ると、木の豪華なベッドに100ドル(10000円)くらいの値札がついています。

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「これは…」
「予算オーバー!」
完全ハンドメイドの本格的なベッドは、いくらカンボジアでもそれなりの値段がするものなのです。

どうしたもんかとおもって隅っこにあるちっこい店にいったら、鉄パイプの折りたたみ式のベッド、発見。

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「How Much?」

残念ながら、英語は通じませんでした。

旅の指さし会話帳 カンボジアが早速役に立つとは…。
そして、会話帳と電卓で交渉した結果、ベッド3台と棚一個で100ドル!
で、その辺のトゥクトゥク掴まえて、屋根の上に棚、座席にベッド三個載せて

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帰宅。ミッションコンプリート!カンボジア、恐るるに足らず!
とりあえず、まだ枕も掛け布団もないですが、今夜は人間らしく眠れそうです。

サムライカレーの1日は始まったばかり。
この先一体どんなおこることやら。

2-2に続く

back8_1 1-1 滞在3日の店舗決定&仮(カリー)オープンパーティー
back8_1b 2-2 サムライカレープロジェクト、始動!(「知る」研修編)

カンボジアおふくろの味!サムライクメールカレーができるまで

サムライカレー開店2ヶ月。 様々な施策を行い楽しく営業してきたのだが、ひとつ、大きな問題があります。 カンボジア人がこねえええええええええええええ! カンボジア人のお客さんがなかなか来てくれないのです。 現状、お客さんの割合は 日本人:その他外国人:カンボジア人 = 7:2:1 当初は、サムライカレーパンをカンボジア人に売ることで現地化を図ってきたのですが、やはりお店にも来て欲しい!ということで、第四期生のメンバーは、いかにして店舗にカンボジア人を呼ぶかに注力することにしました。 街頭インタビューや、バイトの女の子達と話をしながら、 sIMG_1067 人によって全然違う意見を受け止めながらまとめていった結論はこのようなものです。 ・カンボジア人にとって日本の「カレーライス」は未知の食べ物 ・この辺のカンボジア人は保守的だから未知の食べ物に興味はない ・カンボジアカレーはスープカレー。辛くない。 ・カレー「ライス」よりも、カレーwith「パン」やカレー「麺」が一般的 ・この辺での一食の値段は2ドルが上限 基本的に以前から聞いていたのと同じ情報であるが、それでもカレーライスを広めよう!というのが先代までの取り組み。 しかし、第四期メンバーは、新たなアプローチを考えつきました。 「向かいのおばちゃん、料理上手いんですよね?」 1月下旬の中国正月の時、向かいのおばちゃんと仲良しになった当時のサムライズは「カレーエクスチェンジ」という企画を行いました。 sDSC_0168 なぜか、こちらでは、正月にカレーを食べるという風習あると言うことを聞き、我々のサムライカレーをおばちゃんの所に届ける代わりに、おばちゃんにクメールカレーをとどけてもらうことにしたのです。 「だったら、おばちゃんにカレー習えばよくね?」 「ちゅか、おばちゃん雇っちゃわね?」 「で、日本風にアレンジしてサムライクメールカレーにしよう!」 「アイデアが出たら、爆速で行動」がサムライカレー。早速翌日おばちゃんの所に交渉に行くことにしました。 できる限り、おばちゃんのスキルを盗もう。徹底的にメモと写真を撮ろう。英語が出来るおばちゃんの娘と、日本語が出来るサムライガールズにも来てもらって、出来るだけコミュニケーションを取ろう。 そんな計画を立てておばちゃんの家に乗り込む。 そして、みんなでわいわいいながらカレー作成! 10152611_598585316906134_1628811848_n 出来たカレーは、 「ヤバイ。マジウマイ」 sIMG_3168 クメールカレーは、辛くないカレーです。 っていうか、我々が思っているカレーとは全く別の食べ物です。 たっぷりのココナッツミルクに、少しの香辛料とたくさんの野菜や肉を入れて、じっくり煮込む。甘くてコクのあるスープです。 カンボジア人は、これに麺を入れたり、パンにつけたりして食べます。ご飯で食べることもあります。 「イヤ、ヤバイネ。これ、日本風にアレンジする必要ないわ」 「問題は、自分らでこれが作れるかだな」 行動計画としては、とりあえず、自分たちで作ってみる。そして、駄目ならおばちゃんを雇う。 おばちゃんにお礼として払った額を考えると、原価的にはちょっと高い。また、おばちゃんは他に仕事があるので、いつでも作ってくれるわけではない。もちろん社員として雇うこともできない。できる限り、自分たちで作りたい。 ノートと写真を見ながら、試行錯誤してのサムライクメールカレー作りが始まる…。 できあがったカレーを見ると、赤い? sIMG_3191 これって、唐辛子入れすぎ? 思いっきり分量間違えた? なにせ、おばちゃんは、カレーを作るとき、計りなんて使いません。 思いっきり目分量で、しかも手際よく高速で作るので、メモが追いつかないのです! しかし、この赤いクメールカレー、結構美味しい。 クメールカレーのコクと、通常の三倍の辛さがマッチしてていい感じ。 お客さんに無償提供したときも、なかなか好評。ひょうたんからこま。棚からぼた餅。シャア専用クメールカレー!これはこれでいいかもしれない。 が、我々が求めるのは、カンボジア人に受けるクメールカレーだ! ってことで、再度唐辛子の量を減らして、再トライ。 できあがったものをおばちゃんに試食してもらって、微調整。 そんなことを何度か繰り返して、ついにサムライクメールカレー、完成! 投入する材料も決まったので、原価計算をしてみたところ、かなり挑戦的な値段にできるということもわかりました。 サムライカレーオリジナルは、肉とバターの原価が高いのですが、サムライクメールカレーは、このうちバターが不要です。(そのかわりココナッツミルクが入りますが) だったら…2ドルで売っちゃう!? 2ドルって、100杯売ってもたったの2万円なんですけど…まあ、もう、売ったれ! そんなわけで、新メニューサムライクメールカレー、大好評発売中です! クメール正月中も休まず営業しているので、ぜひ皆さん食べに来てください! sIMG_3307 サムライカレープノンペンは、こちら! SCPHNs ちなみに、シャア専用クメールカレーも、近日ラインナップに加える予定です!乞うご期待!

サムライ伝説その1 滞在3日の店舗決定&仮(カリー)オープンパーティー

サムライカレープロジェクトの基本コンセプトは「爆速」です。 Slide24 事前にあれこれ考えすぎてしまって行動を起こせない人が多い日本人。 プノンペンでも、 「韓国人や中国人は決裁権がある人が来てその場で意志決定をするけど、日本人は視察するだけのLooking Onlyだ」 などと言うことをよく聞きます。 そんな日本人の弱点を克服する研修を作れないか? 海外での研修を生業とする(株)JIN-Gの豊田圭一、四方健太郎両執行役員と、海外就職研究家森山たつをが、プノンペンリバーサイドのオープンバーで密談をしていた。 「なんか、カレーとかよくね?」「屋台とか20万円くらいで作れるらしいから、屋台カレー屋やってみましょうか?」 「ところで、明日何する?」 どうやら、ノープランでカンボジアまで来てしまったようです。 「とりあえず、俺の友達でこっちでバーをやってる人いるから、彼にツアーガイドとか紹介してもらおう」 そんな軽いノリで話したことが、急転直下サムライカレープノンペン設立につながっていくということは、この時の我々は知るよしもありませんでした。 ■ノープランでも歩けば棒に当たる 「ああ、わかりました。じゃあ、僕が案内しますよ。昼間暇ですから。」 ということで、翌日11時からプノンペン視察がはじまりました。

「とりあえず、一番栄えているとこにいってみよう!」 と、いうことでセントラルマーケット。 cm 完全に観光のノリですね。。日本企業の視察と変わらん。。 「たかやん、いつも昼間時間あるの?」 「うちのお店は夜6時から営業なので昼間は時間があるんですよ」 「うちら、今度カンボジアでカレー屋やろうと思ってるんだけど」 「まじっすか。うちのランチ営業空いてるんですが、やります?」 「ソレダ!今すぐ、その店に行こう!」 と、いうわけで、たかやんが経営するCONY BARに到着! cony 「やべえ。ここだ!決定!やろう!」 「いいっすねー。ぜひぜひ。」 そんなノリで、本気とも冗談ともつかない感じで、サムライカレープノンペンのお店は決まりました。 その夜、このバーで、現地在住の方々を交えながらお酒を飲んでいると 「いやあ、今度、ここのランチ営業でカレー屋やろうと思ってるんですよ」 「へえ。いつ頃からやる予定なんですか?」 「んー。来年の春とか…。」 「ってことは、半年近く先ですか…やっぱり、アジアの時間感覚とは違いますねえ…。」 普通、レストランを創るのに半年の準備期間は短すぎる気がしますが、どうやらカンボジアではそんなことはないらしい。 「爆速」をモットーとする我々としては、このカンボジア時間に妙なライバル意識を持ってしまう。 「いやいやいや。実は、明日、オープンしようと思ってるんですよ」 この発言から、翌日、怒濤の1日になることが決まってしまった。

翌朝。0時過ぎまで飲んでた割には元気にビジネスミーティングに出発。CJCCへ向かうトゥクトゥクの上で本日の予定に関してミーティング。さっそくたかやんに電話をかけると 「僕、今日、サッカー観に行くから昼はいないんですよ…」 と、つれない返事。 でも、やるんだよ。 「じゃ、ミーティングが終わったら二手に分かれよう。 カレー粉調達と、鍋・炊飯器・野菜購買部隊に。」 スーツ姿で、市場に行き、にんじんとタマネギとトマトを購入! 市場に得体の知れない肉があるが、これがチキンなのかポークなのかもわからない(当然英語はまるで通じない) sIMG_0919 まあ、毒は入っていないだろうから、迷…いながら購入! バーのそばのローカルのショッピングモールでは、30ドル(3000円)のスイッチが一個しかない炊飯器げと。鍋とかジャポニカ米とかカレー粉も入手して、32人前のカレーの材料、そろったー! タマネギを切って、飴色になるまで炒める…なんてことをYシャツ腕まくりでやっている姿は実にシュール。同時にPCを開いて早速「サムライカレープノンペン フェイスブックページを」を作成!今日のパーティーに現地にいそうな人を誘いまくる! 「カレーだけに仮(カリー)オープンパーティーでいいんじゃね?」 テンションが上がりすぎて、発言がいい加減極まりなくなっているが大丈夫か!?あと、18時のセミナーやれんのか!? ■そして、パーティーは始まった 3時間後の21時。カレーパーティーは始まった! 1393760_234977516660091_1972931083_n なんか、30人近く集まっちゃたんですけど…。 しかも、カレー、やたら旨いんですけど。 「いや、カレー、最高。この店本格オープンしたら通いますよ!」 どうやら、プノンペンの日本人は、カレーに飢えていたらしい!サムライカレー、いけるよ! そして、あっという間に32人前のカレーは、ラスト、サムライ! 1377586_234976909993485_1987624653_n あっという間の3日間。カンボジアの空港に降り立ってから約60時間。たったこれだけの時間で、カレー屋の予定地が決まり、そこでカレーを作り、現地の人に振る舞うことが出来た。普通だったらやろうとも思わないことを、視察よりも会議よりも前に行動することで、見事に成し遂げる!まさに、爆速! この時、サムライカレープロジェクトのコンセプトが決まりました。 会議と視察が大好きな日本人に、行動の大切さをたたき込む。 Webをみて、セミナーで話を聞いて分かった気になっている若者に、手探りで前進することの楽しさを伝える! 爆速の、超実践型研修プログラム! 今、日本人に一番不足している能力をつけるための研修は、この3日間から動き出したのです。 back8_1b サムライ伝説その2-1 サムライカレープロジェクト、始動!(最初のミッション編)