就活講座 old
こんにちは。
スパイスアップアカデミア社長森山たつをです。
私は、日本オラクルという外資系企業や、日産自動車という日本企業で、外国人や日本人と仕事をしてきました。
また「セカ就!」や「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド」といった、就職に関する本も書いています。
そして、多くの大学生向けに、講義や研修プログラムの実施をしています。
この経験を元に、あなたに「今の就活で企業はあなたに何を求めているか」「あなたは今何をすべきか」をお伝えします。
目次
第一章 大学は冒険の準備をする場所です
第二章 どこに冒険に出るの
第三章 旅に出る、最初の扉、それが就活
第四章 具体的に、行動しよう
第五章 海外で、何かやってみよう!
学生時代と社会人の違い、それは、自分でやることを決め、稼ぐ必要があるということです。
ドラゴンクエストなどのゲームでいうと、村の中でアイテムを集めたり話を聞いたりする段階から、村の外にでてモンスターと戦いながら冒険に出る段階に移ることになります。
そして、大学の4年間はその準備期間になります。
あなたは、高校卒業までの18年間にたくさんのことを学んでいます。
英語、数学などの学問から、スマホやPCの使い方、友達や先生と上手くやっていく方法など様々です。
これらは、ゲームでいうところのアイテムにあたります。人によって持っているアイテムの種類や量に違いがあると思います。しかし、何も持っていない人はいません。
学生時代は、このアイテムの中でも学問に関するアイテムが重視されていました。そして、アイテムを持っている事を証明するために、テスト用紙に字を書けばクリアできました。
しかし、社会に出るとこれが変わってきます。
アイテムを装備して、自分で戦い、成果を出していかなくてはならないのです。
ただ、習ったことを暗記するのではなく、自分が持っている知識や能力を使って、なにかを成し遂げる必要が出てくるのです。
このアイテムの装備とは何か?分かりやすい英語の例を使って説明します。
あなたは、大学まで一生懸命英語を学び、外国人の友達と話したり英文の記事が読めるようになったとします。つまり「英語」というアイテムを持っているという状態になります。
学生時代であれば、試験の用紙と問題文が渡され、頭の中にある「英語」のアイテムを使って回答すればクリア出来ました。
しかし、社会にでるとそれだけではすみません。
就活をしたり、英語での仕事を獲得するためには、他の人に「私は英語をできるよ」と証明しなくてはなりません。そうしないと、あなたが「英語」のアイテムを持っているか、そのアイテムを使いこなせるかがわからないからです。
英語のアイテムを使いこなせることの証明のためにいちばん手っ取り早いのが「資格」です。
TOEICの試験をうけて800点とっていれば、就活の面接官や上司は「この人は英語を使って仕事ができそうだな。と判断できます。そういう人に、英語を使う仕事は回ってきます。
しかし、資格が完璧でないこともみな分かっています。TOEICの点数が高くても英語が話せない人がたくさんいることは誰もが知っていること。資格も完璧ではありません。
そこで重要なのが「実践」です。
「私は、海外で人事担当者をしており、現地スタッフを英語で面接し、月間3名程度採用していました」
といった経歴を伝えれば、ほぼ全ての人が「この人は英語で人事の仕事ができる」と判断してくれるでしょう。
大学時代は、このような「資格」と「実践」を行い、あなたがアイテムを持っていること、使いこなせることを人に伝えられるようにすることが大切なのです。
さあ、アイテムを「装備」したら冒険にでてみましょう!といいたいところですが、冒険に出ろといわれても、どこに行けばいいかわかりませんよね。
それも当たり前です。
どこにいっていいか分からない理由。
今まで学校という閉鎖された空間で生活して、友達と家族と先生くらいしか人間関係がなかった人がほとんどです。
なにか新しい事をしろといわれても選択肢がないのです。
だから、大学生のうちに、いろいろなことを試して、いろいろな場所にいってみてください。
例えば、私は大学4年間で100種類くらいバイトをしました。
家庭教師から、配管工、バーテンダーから、引っ越し屋、電話オペレーターまで様々です。
このように、いろいろな仕事をアルバイトで体験すると、自分が何が得意で、何が苦手かわかります。
世の中にはこんな仕事もあるんだ…こんな人もいるんだ…と新たな発見も多いです。
こういうアイテムを持っていたら、もっと仕事で活躍できるのに…ということも見えてきます。
そうやって、バイトという名の小さな冒険をすることで、世界にはどんな場所があるかを知っていくことが大切です。
もちろん、バイトだけでなく、旅行や大学の友達以外の人と話をすることなども、小さな冒険です。
私の座右の銘は「犬も歩けば棒に当たる」です。
歩いて回ると、何かにぶつかります。
ただ痛いだけかもしれませんし、なにか重要な気づきがあるかもしれません。しかし、歩かないで座っているだけだと、なにも起こらず、なにも世界が拡がらないのです。
だから、大学生は、どんどん歩きまくることが大切なのです。
そして、本格的に冒険にでる最後の扉、それが「就活」です。
生まれ育った小さな島を離れて、大きな世界に出て行く、第一歩。
今までと全く違う世界へ踏み出していくことに、不安をもち、戸惑うのはのはあたりまえです。あなただけではなく、だれもがそうです。
それでも歩き出さなくてはならないあなたが、最初にすべきことがこれです。
就職活動で、いちばんの問題点は「学生が会社を知らない」ということです。
学生が知っている会社はテレビでCMが流れているような有名企業ばかり。そして、就活の時も、自分が名前を知っている企業を選ぶので、一部の企業の応募倍率はすごいことになります。
これは、高校受験でいうところの、「東大と早稲田と慶応だけしか知らないから、この3校の全学部の試験を受ける」といった行為にあたります。
受験科目も、学びたいことも、学校の場所もなにも考えずに、知っているところを受ける。受験ならそんなことをする人はいないのに、就活になると多くのひとがそれをやってしまいます。
なので、あなたが最初にやることは会社を知ること。まずは、会社のなかでどんな仕事があるかを知りましょう。
業界研究の本や、村上龍の13歳のハローワークなどの本、大学のキャリアセンターなどで行われる職種説明会で学ぶのがいいでしょう。
社会人の人に「どのような仕事をしてますか?」とか「隣の部門の人はどのような仕事をしてますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
日本の会社で職種別採用をしている会社は少ないですが、具体的に会社でどのような仕事が行われてるか、様々なパターンを知る事で、あなたが会社でどんな仕事をするのか想像することは、いろいろ役に立ちます。
そして、その後は会社を探しましょう。
ポイントは「あなたが知らない会社を探す」です。
あなたが知っている会社は、多くの学生が知っている会社です。応募倍率も高くなるでしょう。だから、あなたは「自分が知らなかった会社」を探すのです。
自分がやりたい職種がありそうな会社で、あなたが知らない会社。
これを探すのに「業界地図」や「会社四季報」が役に立ちます。
このように、あなたが受ける会社のことを調べた後にやるのが、自分を知るということです。
しかし、これは実に困難です。なぜなら、あなたには「実践」がないから、自分がやりたいことを選べないのです。
生まれてからなんのスポーツもやったことがない人に「あなたが得意なスポーツはなんですか?」と聞いても、答えられないでしょう。
テレビで観たことがある「サッカー」とか適当に答えるかもしれません。一度もボールを蹴ったことはありませんが。
適当に答えられる人は、まだいいです。深刻に考えすぎてしまう人は、心の闇に迷い込んでしまうこともあります。なにせ、自分の知らない自分を探しにいくのですから。
だから、体験が必要なのです。
学生時代にたくさんの体験をして、特に仕事の体験をして、あなたがどんな仕事が得意か、どんな仕事をしたときに楽しいと思ったかを、しっかり試して、知っておく必要があるのです。
なお、就活の面接官をしていると分かることは、10人の学生がいたら「絶対に通す」優秀な学生は1人しかいないこと。そして、「絶対に落とす」駄目な学生も1人しかいないことです。
そして、あとの8人は「よくわからない」なのです。
人間15分くらい話したところで相手のことはよく分かりません。それも、初対面の似たようなリクルートスーツをきた同じくらの歳の学生です。しかも、みんなそろいもそろって、バイトの話と、サークルの話と、語学留学の話をします。
この「よくわからない8人」は、面接に通ったり落ちたりします。なぜ通ったか、なぜ落ちたかが分からず悩むのですが、実は面接官も説明出来ないのです。こうなってしまうと運任せであり、運が悪いと辛い事になります。
それを回避するためには、面接官にとって「分かりやすい」就活生になることです。
この文章の第二章で言いましたよね。
分かりやすくするためにやることは「装備」つまり、「資格」や「実践」です。
面接官にとっていちばん分かりやすいのが、自分でアイテムを使って何か仕事をした体験を伝えることです。
ここでポイントなのが「仕事」であるということ。「商売」と言い換えてもいいかもしれません。
ボランティアや留学が就活のエピソードとして弱いのはここがポイントです。
会社での仕事は、お客さんになにかを提供して、その対価を支払ってもらうことです。
お客さんになにかを提供して、対価をもらわないボランティアや、
あなたがお金を提供して、学校から対価をもらう留学は、
ビジネスとは全く違うものであり、面接官の「この人は自分の会社に入ってどんな仕事をしてくれるだろうか?」という問に対する答えにならないんです。
つまり、ボランティアや留学の話をされても、面接官は「わからない」ままなのです。
だから「ビジネスに関係のあるエピソード」を伝えることで、面接官を「わかった」という状態にすることが大切なのです。
面接では、こんなことを聞かれます。
「あなたは何をやりましたか?」
「その時どんな課題にぶつかりましたか?」
「その結果どうなりましたか?」
あるサムライカレー卒業生の回答を見てみましょう。
「カンボジアのカレー屋でスシを売った」というだけで、面接官は興味を持ってくれます。純粋に面白いですよね?続きが聞きたくなります。
ここで、相手が興味をもってから、何をやったか、経験を詳細に話す事が大切です。相手の興味をひく前にながなかと話すと、空気が読めない人マークがついてしまいます。
そして、ひととおり話が終わると、次の質問が来ます。
そして、ここからが一番大切な質問。
「その結果どうしましたか?」
ここで、あなたの仕事をしたときの行動がわかるのです。
「カンボジア人に意見を聞くことができるレベルの、語学力・コミュニケーション力がある」
「その意見を素直に聞く、素直さがある」
「聞いたことを踏まえて商品を開発するアイデアと実行力がある」
「その体験を、きちんとまとめて話す、プレゼンテーション力がある」
実践した行動からは、その人の仕事の上での全てが見えます。面接官があなたを「わかる」ことができるのです。
ここまでくれば、売れた個数は関係ありません。
彼はワールドカップの会場で200個のスシを売ったのですが、売った数より、それまでの行動が評価されるのです。
こうして、この卒業生は大手商社をはじめとする次々と内定をとっていきました。
サムライカレープロジェクトでは、この卒業生のようにインターンシップとして「実践的な商売」の体験をしていただきます。
語学力不問、海外旅行経験なしでも、しっかりこなせるように、私をはじめとする現地の日本人、カンボジア人スタッフがしっかりとサポートします。
やることは、企業が自社内でやる業務そのものです。
会社でやる仕事のミニチュア版を一通り体験することで、あなたはどんな業務を楽しいと思うか、得意とするかを体感することができます。
これが「実践的自己分析」になります。
そして、インターンシップの期間中に、就活のコツを教わり、今までの体験をまとめて発表していただきます。
これが、「サムライカレー研修生のための就活講座」です。
我々の指摘を受け、足りないところを補充した資料。その結果の最終プレゼンテーション。
こうやって過ごしたインターンシップ期間。
このなかで、あなたが楽しいと思った仕事が、あなたが受ける会社です。
あなたが楽しいと思った理由が、志望動機です。
つまり、サムライカレーに参加すると、
実践的自己分析で、やりたい仕事がみつかり、
実践体験により、面接官に話すエピソードを作り、
就活講座で、ES、面接で使える資料とトーク内容が完成し、
これらを振り替えると、あなたの志望動機ができあがるわけです。
就活というのは、本来は自分がやりたい仕事を探しはじめるという、ゲームでいうところの、スタート直後の最もワクワクすることなのです。
いろいろややこしいことが重なって、大学生の心を暗くする苦行になってしまっていますが、本来は楽しいことなのです。
きちんと前もって準備をし、自分で行動することで自分を分かりやすくすれば、あなたにとっても面接官にとってもワクワクする面接にすることができるのです。
大学生のみなさん。怖がらないで、しっかりと準備をして、就活にチャレンジしてみてください。
あなたの冒険は、ここから始まるんですよ!
実践型海外インターンシップ サムライカレープロジェクトに興味を持っていただいた方はこちらをクリックして下さい。
研修生の体験談を知りたい方はこちら。
参加の方法を知りたい方は、こちらをどうぞ。
What’s New
セミナー・説明会
![]()
サムライカレー説明会動画
サムライカレーはリアル説明会やってません! その代わり、動画またはオンライン個別説明会やってます。 個別説明会希望の方は、こちら! 動画を見たい人はこの下をご覧ください。 まずはこれを見て! サムライカレープロジェクト 現地の様子がめっちゃ…続きを読む
![]()
第1回スパイスアップアカデミア「グローバル人材育成セミナー」
「企業が入社前の大学生に求める海外経験とは」 〜 大学生、ビジネスパーソンの グローバル人材育成海外研修事例とその効用 〜 2016. 11/25(金)16:00 – 18:15 セミナー内容 株式会社スパイスアップアカデミアは…続きを読む